事業仕訳の対象に保育所への国庫負担金?!【雲行き怪しいチルドレンファースト】
2009年 11月 07日
民主党は、「子ども第一主義」を公約の柱として総選挙に圧勝しました。子どもは親を選べない。親がどうであれ、必要な保育は受けられるようにしよう。教育を受けられるようにしよう。
子ども手当の創設も、母子加算の復活も、高校無償化もそういう文脈なのだ。そうでなければ、チャレンジさえできないではないか?総選挙では、そのように、わたし自身も周りの親戚や友人を説得し、民主党への支持を訴えてきました。
ところが、雲行きが怪しい。下手をすると、わたしが支持を訴えてきた人に対して顔向けができなくなりかねない事態になりそうな危険も出てきました。
以下の「黒川滋」さんのブログ記事をお読みください。
11/3 今度は保育所のコストが高いんだ、と
http://kurokawashigeru.air-nifty.com/blog/2009/11/113-c0d2-1.html
現政権の行政刷新会議の事業仕訳の対象に、保育所への国庫負担金が挙げられています。
しかし、今の民主党は、「こども手当を出す」といいながら、保育所への国庫負担金は削減も検討する、というのです。しかし、保育所への負担金を削減したら、質は低下しかねません。
23区で、保育所のコストが高いことがその論拠らしいのです。しかし、23区なんて特殊な地域ですよ。そこで高いから、負担金をカットなど暴論です。
以上のような批判は当然だと思います。
保育士の給料をさげるのか?それとも赤字覚悟でやるのか?
前者なら保育士の確保に苦労するし、後者なら倒産続出で撤退せざるをえない。そうなると、いま深刻な待機児童問題が余計に悪化します。
お金持ちにまで一律月二万六千円配るこども手当よりも、保育所への予算を増やすのが筋ではないか?
それを逆に事業仕訳の標的にするとは?!
■首長の「土建優先」と財務省の「緊縮財政」が合成され、保育崩壊の恐れ
もちろん、知事など地方自治体の首長たちも問題です。八ッ場ダムなどの大型ハコモノに対しては、維持を求める。一方で、保育に対しては、財政投入ではなく、規制緩和を国に求めているのです。
八ッ場ダムを中止すれば、地方が国に上納していた負担金も帰ってきます。それで保育を充実させるとか言う発想は、民主党ご出身の埼玉県の上田知事も関東地方の知事にもないようです。関東地方出身者として恥ずかしい。
財政投入もしないで規制緩和すれば、保育の質が大きく低下するのは目に見えています。ハコモノは維持。保育は地方分権し、さらに負担金を一般財源化すればそれこそ、地方の首長が「ハコモノのために保育を削る」などということになりかねない。既に小泉政権下でそのことは深刻です。
広島県内でも合併特例債でハコモノに走る一方、保育所の民営化や保育士の待遇切り下げを強行する首長がいます。
財政出動を嫌う藤井裕久・財務大臣と、ハコモノにこだわり、保育に不熱心な首長の妥協により、以上のような状況になるのが一番怖いのです。
■小泉政権の二の舞にならないように
民主党は、こどもに優しいイメージを醸し出し、総選挙な圧勝しました。
小泉純一郎さんに続き、民主党にまでだまされた、なんて声が、あとしばらくしたら上がるようなことにならないようにすべきです。
まだ、保育所にまわす基金をつくっただけ麻生さんのほうがマシだった、なんてことにならないように。
記事へのご意見・ご感想はこちら(hiroseto(AT)f2.dion.ne.jp、(AT)を@に変えてください)へどうぞ!
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以下の与党各党も参考に
「建設的野党」日本共産党
解散・総選挙にのぞむ基本的立場(日本共産党)
子ども手当の創設も、母子加算の復活も、高校無償化もそういう文脈なのだ。そうでなければ、チャレンジさえできないではないか?総選挙では、そのように、わたし自身も周りの親戚や友人を説得し、民主党への支持を訴えてきました。
ところが、雲行きが怪しい。下手をすると、わたしが支持を訴えてきた人に対して顔向けができなくなりかねない事態になりそうな危険も出てきました。
以下の「黒川滋」さんのブログ記事をお読みください。
11/3 今度は保育所のコストが高いんだ、と
http://kurokawashigeru.air-nifty.com/blog/2009/11/113-c0d2-1.html
現政権の行政刷新会議の事業仕訳の対象に、保育所への国庫負担金が挙げられています。
しかし、今の民主党は、「こども手当を出す」といいながら、保育所への国庫負担金は削減も検討する、というのです。しかし、保育所への負担金を削減したら、質は低下しかねません。
23区で、保育所のコストが高いことがその論拠らしいのです。しかし、23区なんて特殊な地域ですよ。そこで高いから、負担金をカットなど暴論です。
保育所運営費は、1人年収400万円余の人件費で必要な保育士数などを積み上げて、定員数で割返して、児童1人当たりの補助金額を決定している。しかもこれは、8時間を超える保育時間について、サービス残業を前提した単価である。
この内容の補助額がコスト高というのなら、いったい保育士たちはいくらで働けということなのだろうか。月150万近くもらっている国会議員に言われたくないように思う。10年前に小泉純一郎や宮内義彦、八代尚宏らが認可保育所に浴びせかけた罵詈雑言と同じロジックを、生活再建などと主張して掌握した政権が言うべきことなのだろうか。
以上のような批判は当然だと思います。
保育士の給料をさげるのか?それとも赤字覚悟でやるのか?
前者なら保育士の確保に苦労するし、後者なら倒産続出で撤退せざるをえない。そうなると、いま深刻な待機児童問題が余計に悪化します。
お金持ちにまで一律月二万六千円配るこども手当よりも、保育所への予算を増やすのが筋ではないか?
それを逆に事業仕訳の標的にするとは?!
■首長の「土建優先」と財務省の「緊縮財政」が合成され、保育崩壊の恐れ
もちろん、知事など地方自治体の首長たちも問題です。八ッ場ダムなどの大型ハコモノに対しては、維持を求める。一方で、保育に対しては、財政投入ではなく、規制緩和を国に求めているのです。
八ッ場ダムを中止すれば、地方が国に上納していた負担金も帰ってきます。それで保育を充実させるとか言う発想は、民主党ご出身の埼玉県の上田知事も関東地方の知事にもないようです。関東地方出身者として恥ずかしい。
財政投入もしないで規制緩和すれば、保育の質が大きく低下するのは目に見えています。ハコモノは維持。保育は地方分権し、さらに負担金を一般財源化すればそれこそ、地方の首長が「ハコモノのために保育を削る」などということになりかねない。既に小泉政権下でそのことは深刻です。
広島県内でも合併特例債でハコモノに走る一方、保育所の民営化や保育士の待遇切り下げを強行する首長がいます。
財政出動を嫌う藤井裕久・財務大臣と、ハコモノにこだわり、保育に不熱心な首長の妥協により、以上のような状況になるのが一番怖いのです。
■小泉政権の二の舞にならないように
民主党は、こどもに優しいイメージを醸し出し、総選挙な圧勝しました。
小泉純一郎さんに続き、民主党にまでだまされた、なんて声が、あとしばらくしたら上がるようなことにならないようにすべきです。
まだ、保育所にまわす基金をつくっただけ麻生さんのほうがマシだった、なんてことにならないように。
記事へのご意見・ご感想はこちら(hiroseto(AT)f2.dion.ne.jp、(AT)を@に変えてください)へどうぞ!
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広島市長・秋葉忠利
熊谷俊人と一緒に新しい千葉を!(MIXIコミュニティー)
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以下の与党各党も参考に
「建設的野党」日本共産党
解散・総選挙にのぞむ基本的立場(日本共産党)
by hiroseto2004
| 2009-11-07 15:23
| ジェンダー・人権(反貧困)
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