事業仕分け 「元祖」秋葉市長はこう見る&12月26日広島県事業仕分け
2009年 12月 19日
事業仕分けについて、オープンな場での「公共事業見直し委員会」を6年前から行なってきた広島市の秋葉市長は以下のようにお考えになっているようです。
http://www.city.hiroshima.jp/www/contents/0000000000000/1259633343737/index.html
広島県では12月26日に事業仕分けが実施されます。20事業が対象ということです。
湯崎さんは「削減目標は設けない」ということ。主眼は、県庁の仕事に関心を持ってもらう、ということです。
http://www.pref.hiroshima.lg.jp/page/1260332199416/
http://www.pref.hiroshima.lg.jp/page/1260522010494/index.html
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http://www.city.hiroshima.jp/www/contents/0000000000000/1259633343737/index.html
【事業仕分けについて】
記者 国の事業仕分けが大変注目されていましたけれど、秋葉市長はどう評価されるかということと、広島市として何か同様のことをされる御予定があるのかどうかを教えてください。
市長 はい。国の事業仕分けですけれど、事業仕分けという言葉がちょっと独り歩きしているのですけれども。国でやっているその事業仕分けについて、もう一つ、簡単にまとめておく必要があって、その共通、事業仕分けという言葉で何を意味しているのかまとめておいて、それでそれがきちんとした定義に従って考えないと少し混乱するあるいは誤解が生じる可能性がありますので。
今、国でやっている事業仕分けというのは、基本的に予算を削減するということが目標でやっています。本来の意味の事業仕分けというのは、必ずしも減らすということだけにあるのではなくて、その事業のそのもののメリットですとか、あるいはそれをどういうふうに考えていくのか、もう少し一般的な幅の広い概念だというふうに思います。
一つにはですね、健全な予算を編成していく。それでそれを執行していくという上で、広島市は以前にもう2003年ぐらいの時点ですけれども、財政の非常事態宣言を発しました。その当時では財政の再建団体になる可能性があったということで、一つには入札制度を変えましたし、それから公共事業の見直し委員会を作って、これは実質的には事業仕分けですけれど、それを行いましたし、それから職員の皆さんにも協力をしてもらって給与カットというようなこともしましたし、それから人員の削減ということも、これもできるだけ市民に影響のないような形でいろいろ努力をしてきました。
その結果、一応小康状態で、その後、今度は国の三位一体改革というような形で、国から広島市に来る、本来であれば来るべきであったお金が大幅に削れられたということで、また今度は全く別次元の財政的な難しさが生じました。
ということで、まだまだ来年度の予算編成に当たっても大変厳しい。その後、国の三位一体改革で大打撃を受けたあと、今度はリーマンショック等の世界的な経済の不況が襲ってきたということで、二重三重に財政が厳しくなってますけれど、そういう原因がいろいろあって、それで今でも来年度予算はもっと恐らく厳しい、恐らくではなくて大変厳しい中での編成になります。そういう状況なんですけれども、ですから削減をすることは確かに大事ですけれど、それと同時にそのほかのどこにどういうふうにお金を回すのか、税金を適正に使うための仕組みをどうするかというより大きな枠組みで考える必要があるというふうに思います。
それは置いといてですね、今回の国で行った事業仕分けについては、例えば傍聴者の数が大変増えたり、テレビであるいはインターネットで時々刻々報道されるというような形で、透明性が大変高くて客観的な事業選択を行う上で有効な方法だと いう評価が一方にはあるんですけれども、もう一方ではいろんな問題点もあって、1時間程度で公平公正な立場で判断できるのかといった疑問符も付けられていますし、議論の進行がちょっと強引過ぎるんじゃないか。
とは言え、カットするときは強引に進めないと恐らくカットはできないだろうというような事情もあるのですが、判断に長期的な視点がなかなか組み込めない。これもそれを言い始めるとカットするのが非常に難しいということもあるのですが、 申し上げましたように、削ることが目的の事業仕分けですから、そういう意味では 効果があったと思いますし、納税者の立場から言うと、やはりその納税者が予算の内容にまできちんと関心をもって、きちんと注目したということは非常に意義があったということだと思います。
それで今回の事業仕分けの仕方を見ると、お役人の作った予算を政治家、政治家というのは要するに有権者から選ばれた代表が、お役人が作った予算について最終的な判断を行う。ですから民主主義の一番基本的な形で、有権者が選んだ人が最終的に予算の決定を行うということがとても大事だと思います。
国と地方の違いというのは、行政と、地方の場合には首長は選挙で選ばれて、それとは別に選ばれる議会がある。これは二元制と言ったらよいのか、ともかく、国の場合には議院内閣制ですから、議員の中から総理大臣が選ばれて、その人が行政の長になるという形ですけれど、地方の場合にはそれが違います。
首長はともかく行政組織のトップとしてこれは選挙で選ばれるということで、そもそもの地方自治の成り立ちというのは、お役人が作った例えば予算を、有権者が選んだ首長が最終的に判断をするんだということですから、ある意味で首長が最終判断をして予算を組むということは、事業仕分けがシステム的に実は組み込まれているのが地方自治の姿だというふうに考えることができます。
その首長が最終的に決定した予算について、今度は議会、それは首長とは全く違う仕組みで選ばれるわけですけれども、ある意味で独立をした機関である議会が、国の場合は独立していないですよね、議員がやるわけですから、その議会で予算についての議論を行うわけですから、それも有権者が選んだ議会が予算についてきちんとした判断をするということで、二重に有権者の意思が予算の編成、それから執行に反映されるという形になっています。
ですから、本来、元々の意図されたシステムが十分に機能していれば、事業仕分けというのはシステムの中できちんと行われて、それが有権者にもきちんと伝わってという形になるはずですので、そういう意味では改めて事業仕分けをそれとは別の形でする必要はないというのが、基本的には地方自治の本来あるべき姿だと思います。
ただですね、これはあるべき姿で、現実としては必ずしもそういうふうに機能していない面がありますので、それを補完する意味で、あるいは行政のあり方もより良い形に進化するプロセスを助けたり、それがそれなりの満足度でその機能が発揮されるような時期が来るまで、そのほかの方法で、効果的なやり方で透明性を高めたりその客観的な考え方を反映させるということは当然必要だというふうに思います。
広島市の場合は先ほど申し上げましたように、財政非常事態宣言ということもあって、それはかなりの程度これまでやってきました。残念なことにその先、財政的に厳しいから予算を削減するという次のステップで、例えば公共事業であるとか 事業についての、さらなる外的な、外からの客観的な視点を取り入れた委員会を作る努力をしましたけれど、これは議会で予算を削られましたので、その先には進めなかったという非常に残念な歴史があります。
あることはありますけれども、今回の事業仕分けで、改めてこういった客観的な外部の有識者も含めた形でのさまざまな事業の見直しというのが、今、申し上げたように削減が中心になっているんで、具体的にどういう施策を積極的に展開しようかというところにどの程度役立つのかというのは、国のレベルの仕分けでは十分に見えてきていないところもありますけれども、そういったところも含めて、今後、適切な方法で事業の選択、取捨選択についてのあり方についての見直しには取り組んでいきたいと思います。
現在、事務事業の評価に関しては、今年度から行政評価制度の事務事業評価の一部に有識者による外部評価を導入しています。そういう形では既に一部分ではやっていますけれども、それも少し大規模に行うかどうかということですね。
それから市政創造委員会ということも、数年前に同じような考え方でこれも提案しましたけれども、これも議会で予算を削られていますので、今までさまざまな努力をしてきていますけれども、恐らく議会の考え方は、議会がそれをすればいいということだと思いたいんですけれども、公共事業見直し委員会の予算が切られたときには、議会でその予算を削った理由というのは、市の行う様々な事業については、市の職員が一番よく知っているんだから、そこが見直しをすればいいというのが理由でした。
それは我々の考えている公共事業の見直しですとか、市政創造委員会とか、あるいはその事務事業の仕分けといった考え方、客観的な第三者の目も通し、そういった皆さんの知識や経験も生かしながら、元々、制度的に組み込まれて機能すべきはずの地方自治の機能が十分に果たされていない、あるいは、それが十分に果たされる時期が来るまでの効果を上げる機動的な方法としての外部からの視点を取り入れた 様々なやり方、我々としては努力をしてきたつもりですけれど、残念ながら議会とは考え方が違うところがありますので、その調整をしながら、今、申し上げたように、メリット、デメリット、いろいろありますので、それを適切に整理しながら先に進んでいきたいというふうに思います。
記者 それは、いつごろまでに具体的な動きをされるかというめどはありますでしょうか。
市長 今、担当部署の方でいろいろな可能性について検討していますので、その検討がそれなりの熟度に達したときに具体的に始めたいと思います。1年は掛からないとは思いますけれども、できるだけ早くということになります。
記者 具体的に補完すべきものとして、地方版の仕分けのようなものってイメージなんですか。
市長 ちょっと内容は違うと思いますけれども、仕分けって言ってもいいかもしれませんが、公共事業の見直し委員会を少しモデルとして考えていただいた方が近いかもしれないですね。それをもう少し、あれは10億円以上の公共事業ということで見直しをしましたけれども、それをもう少し範囲を広げて、ハードの面だけでなくソフトの面についても例えば見直しをしていくというようなイメージの方が近いと思いますけれども、まだそれ今、精査中ですので、具体的にどういう形になるか、もうちょっと待ってください。その上で、また皆さんからも御提案等あれば反映させたいと思いますけれども、いいアイデア、いい知恵があったら、また貸していただければと思います。
記者 先ほど、市長、そういった透明性の高さですとか、民主的であるという評価をされましたけれども、ああいう形を例えば広島市でも検討になるかどうか、そういった可能性については、何かお考えがありますでしょうか。
市長 広島市では、段階的に、予算編成それから決算のあり方について、納税者の皆さん、市民の皆さんに十分理解してもらって、できるだけ市民の皆さんの意見が反映できるようなシステムに改善をしてきています。
例えばですね、決算は、前年度の決算を次の年度のできるだけ早い時期に提出をして、決算ですから、それを秋には皆さんに公開して、議会でも決算特別委員会で審議をしていただきましたし、決算特別委員会は全部公開ですから、これは透明度というところでは全く問題はないと思いますけれども、その決算特別委員会で議論をされた内容を予算編成に反映できるという形でその時期を早めて、これは議会からの要望もあって、そういう形にしました。
ですから、その決算がそのまま予算に生きる。予算の審議はまたこれからあるわけですけれども、その中に十分に反映されるということになっています。それから予算編成についても、段階的ですけれども、透明度を高めていますので、これも今年度予算から創めたんだよね。当初の予算の状態とそれが最終的に予算案として固まった段階とのその両方、どういうふうに変わったかということを公開して、皆さんにその理由についても説明をするという形で公開をしています。その予算編成のすべての部分について公開をするということも一つの可能性としてはこれから検討していくということになると思います。
記者 先ほど、担当部署でいろいろな可能性について検討するとおっしゃっていましたけれども、それは国の動きを受けて、それを見てやっていくのか、それとも、それとは別に…。
市長 それ以前からです。公共事業の見直し委員会を立ち上げて、それ以降、行政の透明度を高めた、行政の透明度を高めるというのはいろんなやり方がありますけれども、情報公開を積極的に行うということから始まって、いろんな決定のプロセスもオープンにして、それを市民の皆さんにきちんと伝えるという努力はずっとしてきてますから、その一連の流れの中で、こういう形で、一遍にがらっと変えるということではありませんけれども、徐々に公開度も高めていくというやり方でずっとやってきています。
だから、情報は基本的には広島市は、個人情報保護法なんて言うこれも非常に大事な側面ですから、それはきちんと守る。守らなくてはいけない情報というのは守りますけれども、市民の皆さんが市政を判断する上で必要な情報は、基本的に全部公開するというのが広島市のこれまでの立場ですし、それも変えるつもりはありませんから、その線に沿った形での制度の改変というのを徐々にやってきていますけれども、その流れの中で、今、そういったことを考えているということです。ですから、国の流れとはたまたま時期的には一致しましたけれども、恐らく国の中でも同じようなことを考えていた人がいてですね、大体、同じペースで事が進んでいるんだというふうに考えていただいていいんじゃないかと思います。
広島県では12月26日に事業仕分けが実施されます。20事業が対象ということです。
湯崎さんは「削減目標は設けない」ということ。主眼は、県庁の仕事に関心を持ってもらう、ということです。
http://www.pref.hiroshima.lg.jp/page/1260332199416/
40億円を削っていくのが厳しいというご認識をいただいて,大変ありがたいと思うんですけれども。
仕分け自体というよりはですね,仕分けとあとはやはり考え方も踏まえてですね,予算全体の見直しっていうのを全庁的にやろうと思ってますので,その作業で40億円を出したいと思ってまして,事業仕分け自体だけでいくらという目標はつくってません。
仕分けだけで,それだけできれば,もちろんすばらしいですし,できなくても全体でやりたいと思っているんですが,いくらっていう目標をつくると,目標ありきになってもいけないんでですね,今回は目標というのを置いておりません。
http://www.pref.hiroshima.lg.jp/page/1260522010494/index.html
12月26日(土)事業仕分け 時間と場所が決まりました!
「事業仕分け」とは・・・
国や地方自治体が行っている行政サービスのそもそもの
必要性や実施主体(国,県,市など)について,
「不要」
「民間で実施」
「国・広域団体で実施」
「市町村で実施」
「広島県(改善の余地がある)」
「広島県(現行どおり実施)」
などに分けていく事業見直しの手法で,「外部委員」が参加し,公開の場で議論することが特色です。
当日の仕分けの流れはどうなるの・・・?
仕分けの考え方は・・・?
広島県の事業仕分けは,平成21年12月26日(土)に実施します。
仕分けの結果は,平成22年度当初予算編成において,知事の参考とします。
当日は,ぜひ下記の会場までお越しください!!
■ 日時 ■ 平成21年12月26日(土) 9:00~17:00
■ 場所 ■ 広島県庁 本館6階 講堂
(広島市中区基町10-52)
■ 対象事業 ■ 20事業程度
※ 1事業30分程度で仕分け作業を進めます。
入退室は自由です。事前の申込みは必要ありませんので,ご都合の良い時間にお越しください。
事業名及び当日のスケジュールは決定次第,掲載します。
※ 下記の注意事項をよくお読みになり,お越しください。
【注意事項】
○ 駐車場はありませんので,公共交通機関または近くの駐車場をご利用ください。
○ 録音及び写真,ビデオ撮影等はご容赦ください。ただし,許可を得た場合はこの限りではありません。
○ 事業仕分け会場である講堂以外には,立ち入らないようお願いいたします。
○ 会場への出入りは自由となっておりますが,事業仕分け実施妨げにならないようお願いいたします。
○ 携帯電話はマナーモードにするか,電源をお切りください。また,会場内での私語はお控えください。
○ 会場内での飲食・喫煙はご遠慮ください。
○ 傍聴者からの質問は受け付けませんので,ご了承ください。
○ 当日は,報道関係者が入る可能性がありますので,ご了承ください。
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by hiroseto2004
| 2009-12-19 11:46
| 広島市政(広島市議会)
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