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庶民派知事で何があっても心配いらない広島を ヒロシマ庶民革命


by hiroseto2004
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政党政治転覆の「帝人事件」の轍を踏んではいけない

 1934年、鳩山一郎文部大臣(のちの総理、由紀夫総理のおじいさん)が辞任に追い込まれ、三土忠造・鉄道大臣ら政財界の大物が逮捕・起訴されるという帝人事件が発生。斎藤実内閣総辞職の原因となりました。

 しかし、1937年、起訴された全員が無罪となり、倒閣を目的にしたでっち上げと言われました。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B8%9D%E4%BA%BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6

 でっち上げの背後にいたのは、司法官僚出身で、ファシズム色の強い当時枢密院副議長の平沼騏一郎とされており、「検察ファシズム」だと批判されました。

 ただ、全員が無罪になったときは、とき既に遅し。政党政治は転覆され、日本は軍国主義へと突き進んでいたのです。

 なぜ、このことを取り上げるか?それは、小沢一郎・民主党幹事長の政治団体の収入未記載容疑で石川知裕衆院議員らが逮捕されたことを憂慮するからです。

 もちろん、政治団体が土地を買うというのは、一般市民感覚からすれば疑問符がつきます。しかし、それはそれとして、受託収賄ではなく、未記載という被疑事実で、身体拘束を伴う逮捕、それも、土日をのぞけば国会会期が始まる前の15日という、タイミングでの逮捕はいかがなものかと申し上げたい。

 検察は、水谷建設から小沢さんが公共工事受注の見返りとしてお金をもらい、それを隠していたというシナリオをマスコミにリークしています。しかし、そもそも、2009年3月に、検察は西松疑獄で陸山会を捜索しています。にもかかわらず、受託収賄につながるような証拠は何も出てこなかったわけです。何かあればそのときに出てきているはずです。検察が強引に小沢さんを落としいれようとしていると感じます。

 この検察の暴挙を許せば、結局は戦前の帝人事件の繰り返しになりかねません。政党政治関係者が、貶められ、罪が晴れたときには、既に日本は軍国主義へ暴走していました。政党政治家への不信も追い風として、1936年には青年将校による2・26事件も発生しました。

 その道をもう一度繰り返して良いのか?

 今、「この程度」のことで、国会議員を逮捕しているなら、石川議員はおろか、自民党の二階前経済産業大臣を初めとする大半の議員や、千葉県の森田健作知事らも逮捕になるでしょう。政治家で刑務所が満杯になります。

 自民党は既に賞味期限が切れた政党である。そもそも、企業献金を経団連加盟企業からたくさんもらっているのは自民党です。格差と貧困を拡大したA級戦犯で、多くの庶民の怨嗟(えんさ)の的になっている。その自民党への支持が回復するとも思えない。 

 日本共産党は政党助成金も企業献金ももらわず、党費と個人カンパ、機関紙代で財政をまかなっており、自他共に認める「クリーン」な政党です。が、すぐに政権を担うところまで拡大するとは思えない。

 そうした中で、誰が権力を握るのか?恐ろしいものがあります。選挙で選ばれた政治家ではなく、他のものへの期待。あるいは、ナチスのような国家社会主義的な政治家への期待。だが、それは、日本を滅亡へと導きかねない。まさに、戦前の日本は、政党政治家に絶望した国民が軍部を押し上げたこともある。軍部があたらしげに見えてしまったのです。帝人事件から11年後の1945年。日本は焼け野原になったのです。

  そこまでいかずとも、どうも古臭い勢力が検察の背景にあり、それが、既得権を奪われまいとしてあらゆる手段を使っていると感じます。

 それは、どうも経済界でもないような気がする。経済界は商売のことがあり、「現与党」にさっさと乗り換えているところもあるからです。「現体制」の枠組みの中で商売をというところもある。環境や介護、福祉など、現政権が重視する分野へ賢い企業はシフトする。

 検察を利用したクーデターを企てているのは、記者クラブの利権を奪われかかっているマスコミ。そして、自民党長老を中心とする勢力でしょう。自民党内でも、若手小泉チルドレン系と長老系は利権を巡り激しい闘争があります。ライブドア事件などは、前者の代表であるホリエモンを後者の長老系がつぶしたとみるべきでしょう。)。

  基地問題でアメリカが怒っている、などという報道も情報操作の感がある。

 実際にはアメリカも、日本国民から恨まれたらまずいので「日米同盟のほうが個々の基地問題より大事」というスタンスを高官が表明しています。おそらく、アメリカも日本国民の怒りの矛先が自分に向かないよう火消しに走っているのではないか?

古臭い既得権益護持勢力が、アメリカを出汁に、民主党政権たたきを続けているのが実態ではないのか?

  この古臭い勢力は、およそ政治を行なう上での合理性というものとは無縁です。だから怖いのです。

確かに、小沢さんの土地購入には疑問を持つ市民は多い。また、小沢さんの「独裁」への批判もある。

ただ、小沢さんの「独裁」(と批判される強い指導力)は、「年配男性のエライ人による談合」で権力を独り占めしてきたような日本の政治に風穴を開けることにも貢献しているのです。ほうっておけば、選挙の候補者も「男性のエライ人」ばかりになるところを、小沢さんが、指導力で女性や若手を大量擁立し、これがウケたわけです。

そういう意味で、小沢さんは、「年配男性のエライ人(土豪、お殿様、大富豪)」などからしても、頭にくる存在かもしれない。でも、いつまでも年配男性のエライ人ばかりが権力を寡占状態にしていたら、他の人のモチベーションも下がり、活力がなくなってしまう。日本の田舎に活力がなくなっているのはそういう部分も結構関係あると思います。それを打破するには、小沢さんの指導力も「今」は必要だと思うのです。それと、下からの運動双方が必要なのです。

(ただし、日本共産党の方が小沢批判をするのはとめません。彼らには十二分に金の問題で他勢力を批判する資格がある。

しかし、自民党などの「古臭い」体質の「えらい人」たちには、小沢批判の資格はないと断言します。検察をうまく利用して、自分たちの既得権益維持を図り、はたまた政権転覆を図ろうとするならばそれは言語道断です。

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by hiroseto2004 | 2010-01-17 13:18 | 新しい政治をめざして | Trackback(1)