秋田の村「医師バッシングで無医村化」は他人事ではない : 広島瀬戸内新聞ニュース（社主：さとうしゅういち）

秋田の村「医師バッシングで無医村化」は他人事ではない
2010年03月18日医療・福祉秋田さとうしゅういち

http://www.janjannews.jp/archives/2902129.html

秋田県上小阿仁村で、たった一人の医師（村立診療所長）が村に対し、辞表を出すという事態が起きています。このままでは無医村化するという危機に陥っています。
　
　無医化危機　揺れる村　上小阿仁唯一の医師辞意　（２０１０年３月１１日読売新聞）
　http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/akita/news/20100310-OYT8T01075.htm
　
　背景には、記事にもあるような一部の村人の心無いいやがらせがあったようです。

しかし、これをもって「だから田舎は駄目なんだ」などと、地方を罵倒している大都市の方を、インターネット上で拝見していると、違和感を覚えます。もっと言えば、読売新聞さんもふくむ東京のマスコミも反省すべきではないか、と思うのです。

今回、マスコミは、医師を叩いた側である、村人側を批判しています。しかし、広島県なり、広島市なり、東京都なり、日本国なり、というちょっと大きなレベルではどうでしょうか？　小泉純一郎さん、石原慎太郎さんら「ネオコン・ネオリベラル」と一緒に、感情的な医師叩き、教員叩き、職員叩きなどを扇動してきた側だと思います。
　
　数年前、医師や公務員を叩いて喝采を浴びた小泉純一郎さんを天まで持ち上げていたのはマスコミでした。あのときは、小泉さんに逆らうことはまるで非国民のような雰囲気がありました。もちろん、小さな村の事を掘り起こした取材力には感心します。しかし、自分たちが扇動してきた過剰な医師叩き、公務員叩きについての総括もしていただきたい、と思います。
　
　その上で、個々の公務員なり医師なり地域なりを感情的に叩くのではなく、仕組み全体を時代にマッチしたように変えていく建設的な議論をお願いしたいと思います。

記事へのご意見・ご感想はこちら(hiroseto（ＡＴ）f2.dion.ne.jp、（ＡＴ）を＠に変えてください)へどうぞ！
なるほど！と思ったら下をクリックお願いします！