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by hiroseto2004

副検事を証人にした大阪地検だが説得力があるのか?【村木裁判】

元補佐も「村木さんの指示、記憶にない」と証言

自称障害者団体「凛の会」会長・倉沢邦夫被告人らが、民主党の石井一衆院議員(当時、現参院議員、党選対委員長)に2004年2月に障害者団体証明書発行について、口利きを依頼。それをうけた石井議員が塩田幸雄部長(当時)に電話し口利き。塩田部長が、当時企画課長だった村木厚子さん(逮捕当時局長、現在起訴休職中)に指示し、村木さんは、障害者自立支援法の成立を円滑にするため、部下の補佐や係長らに証明書発行を指示。上村勉係長(当時)が証明書を偽造し、村木さんに手渡し、村木さんが倉沢被告人に手渡した。さらに、倉沢被告人はそれを悪用して、企業と組んで機関紙に見せかけたDMを発行。郵便代を浮かせてぼろもうけした。

以上の被疑事実で、村木厚子さんが大阪地検特捜部に逮捕・起訴された事件の第14回公判が18日、大阪地裁でありました。

倉沢被告人は、自発的に説明した、と副検事は主張しました。

http://www.asahi.com/national/update/0318/OSK201003180059.html

「元会長、自発的に説明」取り調べ副検事主張 郵便不正2010年3月18日16時45分
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 厚生労働省から、自称障害者団体「凛(りん)の会」(現・白山会、東京)を郵便割引制度の適用団体と認める偽の証明書が発行された事件で、虚偽有印公文書作成・同行使の罪に問われた同省元局長村木厚子被告(54)の第14回公判が18日、大阪地裁であった。共犯とされている同会元会長の倉沢邦夫被告(74)を捜査段階で取り調べた副検事(51)が証人に立ち、倉沢元会長は村木元局長から証明書を受け取ったことを自発的に説明した、と述べた。

 事件の取り調べにかかわった大阪地検特捜部の捜査関係者の証人尋問は初めて。これまでの公判では、厚労省職員や凛の会関係者ら証人11人の大半が、村木元局長の関与を認めた捜査段階の説明を覆し、元局長の無罪主張を支持する内容の証言をしている。検察側は、この副検事を含む担当検事ら6人を証人に立て、捜査段階における厚労省職員や凛の会関係者の説明が「真実」と証明する方針。

 副検事は証人尋問で、倉沢元会長は郵便法違反容疑で逮捕された昨年4月16日の数日後、偽の証明書について自ら「厚労省からもらった。女性課長から受け取った」と説明した、と述べた。担当課長だった村木元局長の顔写真を示すと「この人にまちがいない」と述べた、と証言した。

 倉沢元会長は自らの公判で、偽の証明書とは知らなかったとして無罪を主張する一方、元局長から手渡されたとの説明は変えていない。


しかし、大半の証人が、検察側証人も含めて、村木さんの関与を否定しています。

さらに、倉沢被告人が口利き依頼に行ったとされる石井一議員が、その当日、ゴルフ場に行っていたことが、石井議員の手帳だけでなく、検察側も裏を取っていたことが発覚し、立証されてしまいました。


さらに、10日の公判では、村木さんの腹心だった間隆一郎課長補佐(当時)は堂々と、村木さんの関与を否定。
http://www.prop.or.jp/court/2010-03-10.html

 第一は、村木課長と間課長補佐は毎日一日に数回も課長席のそばの丸椅子にかけひざ詰で綿密な情報交換、情報レベル合わせをしていたと言うことである。ことに一日の業務がすべて終わってからは、夜遅くてなっても出先から村木さんが企画課にもどり、「メモ魔」(間証人の言い方による)の村木課長のノートのメモに基づいて情報の共有が行われていた。村木課長が塩田部長から指示されたことがある場合はその内容ももちろん含まれるという。しかし、この中で、今回の石井一議員から要請があったとされる凛の会への証明書のことなど一切なかったと明言。通常通り出される証明書なら重要度が高いとはいえないが、もし議員から圧力があるような案件だととても重要なウエイトになり、村木さんが聞いていた件なら当然、自分も共有する情報だが聞いたことはなかったというのだ。

 第二は、「障害者自立支援法を成立させるために石井一議員の要求を呑んで不正な証明書を作成した」と言うことは、法案準備の時期からして全くありえないことだということであり、昨年6月29・30日の検察の事情聴取では詳しく説明したと言うことだった。自立支援法の準備に入ったのは8月末であり、石井議員から厚労省に要請があったとされる平成16年2月には、介護保険の適用などの検討をしていた時期で、それが無理と判断したのは8月末でそこから自立支援法の準備に入ったのだ。検察から示された資料を見ながら、これについて詳しく説明したことは、検察に素直に聞いてもらえたと言う。
 ならば、検察はこの時点で自らの描いたストーリーに無理があることに気づいていたのではないか。それでも、村木さんを犠牲にしてでも石井議員がらみとして主張し続けるのにはどんな背景があるのだろうか。

 第三は、彼自身の業務が政策の塊ごとに1名配置される政策調整員というもので、障害保健福祉部の中で政策国会対応の案件は自分の所を必ず経て各課,各室に議員への説明の仕方など指示して結果の報告を受けていたということだった。その彼が、凛の会のことは、事件となった昨年5月まで全く知らなかったということだ。


さらに昨日17日の公判では、厚労省社会参加推進室補佐であった田村一さん(検察側証人)と、室長であった江波戸一敏さん(弁護側証人)も証言。

http://www.prop.or.jp/court/2010-03-17.html

午前の証人田村氏は、倉沢被告に会ったこと、室長と一緒に厚子さんの席に倉沢を案内したこと、倉沢を交えて凛の会について話しあったこと、企画課長(厚子さん)から「大変な案件だけど(石井議員からの依頼なので)よろしく」と言われたこと、などなどなど・・・全てを「全く、覚えていないことだった」と言い、調書に書かれていることは、「(単独犯であると証言した上村元係長の前任者である)村松係長が、貴方がああした、こうしたと証言しているぞ」という検事の誘導的尋問の結果だ、と証言した。

それでも弁護士が示した「事件当時の企画課と社会参加推進室の見取り図」に関する質問への田村氏の答えで「両室は、窓際までロッカーで仕切られており(倉沢被告の証言のように)窓際の通路を通って、村木課長の席に行くことは不可能」ということが、証明された。


江波戸氏も、田村氏同様「調書はすべて検察官の誘導で作成された」と語ったが、田村氏と違った点は、取調べにおいて上村元係長の「稟議書や公的証明書の偽造を、知っていたはずだ」と何度も言われたが「知らない」と答え続けたこと。
とはいえ調書に関しては「議員案件などという、私の使っていない言葉が書かれたので、直して欲しいと言ったが、検事は『まぁ、まぁ』と言って応じてくれなかった。」という経緯を辿り、最終的に「(事件が起きたことは事実だが)私は知らなかった」ということが調書に記載された、と語った。


今日の副検事の証言は、こうした状況をひっくり返す証言になるとはチョッと思えませんが・・。

追記:

以下に傍聴記がUPされています。よろしく。

第14回公判 傍聴記 平成22年3月18日
http://www.prop.or.jp/court/2010-03-18.html



平成16年6月のはじめごろに倉沢氏は、公的証明書を受け取りに村木課長のところに行った、と証言していますよね。この裏付けとなるものは?」弘中弁護士が聞く。「裏づけは・・・特にないです。」「裏取りをしましたか?」「あくまで倉沢氏本人の行動で、しかも5年前のことなので、非常に難しくて裏付けは取れませんでした。もしこうすれば裏が取れるということがあれば、やったんですが・・・」と困惑したように話す坂口副検事。「河野から連絡があり、証明書ができたので急いで取りに行ってと頼まれ、当日もしくは翌日、遅くとも翌々日には受け取りに行ったようです。」

おいおい、厚子さんのこの事件への関与は、今や倉沢の「受け取り証言」しか無いんやでっ!! 何アバウトなこと言うてんねん、坂口!!

「当日か、翌日かって・・・相手(厚子さん)のスケジュールもあることだし、それは追求してないんですか!?」弘中弁護士が迫る。「追求しました。そしたら倉沢氏が、河野氏に急かされたので、間を空けずにすぐに行ったと言ったのですが、もしかしたらすぐには行けなかったかもしれないと思って、私は当日、もしくは翌日、遅くとも翌々日と、幅を持たせた調書にしたんです。」あまりの回答に、傍聴席は爆笑!・・・と言いたいところだが、静粛を求められる法廷なので、みな笑いをこらえて肩を震わせている。私は思わず声を出して笑ってしまったが、これって笑ってる場合ちゃうやん!!
こんな証言と調書で、厚子さんが「主犯」にされたなんて、アホらしくて涙が出そう。

坂口副検事の証言からは、供述調書が毎回一から書かれたのではなく、証言が変わらない(と思われる)部分は先に入力しておき、聴取時に書き足す方式がとられていたことも判明。
また裁判官からの尋問では「厚子さんが、郵政公社の森という人に電話した」件も、あやふやな倉沢氏の記憶と発言が、検事の誘導によって「確定的なものとして調書に記載された」ことも明らかに。「調書に記載するかしないかは(検察官にとって)必要かどうかで判断され、一時的に(被疑者が)否認したことは書く必要を感じなかった」と、坂口氏は悪びれることなく語った。

あまりのことに裁判官が「本件は、取調べの正当性が疑われているのだが、そのような注意を受けたことは無いのですか?」と厳しく坂口氏に問いかける。「はい」と小声で答える坂口氏。
こうして「ホンマにこれが検察官!?」と言いたくなるような坂口副検事の尋問が終わった。


先ず驚いたのは、坂口氏と同じく林谷氏も取調べメモを全て廃棄したのだが、同僚であるはずの公判担当検事から「なぜ?」と聞かれて「必要ない」と、きっぱり言い放ったこと。
「被告人の一人である村木さんは、犯行を否認していますよね。そうすると他の関係者の取調べ内容などが必要になることもあるのでは? 手元に取っておこうとは思わないのですか?」と聞かれ「残す、残さないは自分の判断です。」と言い切る。
「証拠開示の対象になるのは知ってましたか?」と聞かれると、高い声で「当然! 残っていれば対象になりますね。」「(あなたのメモは)対象にならないとでも?」「はい。重要なものなら残してますよ。」う~む、まさに傲慢、まさにこれぞ特捜検事の面目躍如!?

弘中弁護士が言った検事像そのもののように、林谷検事は、供述調書を否定した証人たちの証言をすべて切って捨て、事情聴取の正当性を滔々と語る。高い声、早口でまくしたてるので、殆ど聞き取れない。記録を取る書記官が眉をしかめる。公判担当検事が「もう少し、ゆっくり話して下さい。」「もう少し短めに話して。」と何度も呼びかけるが、聞く耳を持たない。喋る、喋る、喋る、林谷検事。
しかしよく見ていると、さかんに水を飲む。もしかして緊張してる? もしかしてホンマは小心者??

自分が担当した4人の被疑者(凛の会:河野、北村元課長補佐、村松元係長、塩田元部長)の「調書は作文」「誘導されたもの」「利益誘導や恫喝が有った」「他の人がこう言ってる、あぁ言ってると話して証言を引き出した」「嘘の証拠を提示」などをガンガン否定し、聴取の正当性について喋り続ける。
塩田元部長に「(石井議員への報告の)4分数十秒の電話交信記録がある」と言って証言を引き出した、とされる件については「塩田氏のほうから、通話記録があるなら教えて、と言い出した。自分は通話記録があるとは一切言っていない」と強調した。

林谷検事の尋問中に5時となり、裁判長が「次回、3月24日も林谷検事に出廷を求めます。では今日はこれで。」と閉廷を告げ、取調べ検事尋問の1日目が終わった。

二人の全く違うタイプの検事の証言を間近で見聞し「どこの組織にも、どっちのタイプも居てるなぁ・・・検察も、普通の組織やん! でも強大な権力を持つ検察が、普通の組織ではアカンやろ! 自浄作用を働かせて、ホンマの正義を追求してくれい!! 」と、強く強く思いながら、大阪地検を出る。

そして、江川紹子さんと顔を見合わせ「今日はなんか、精神的に疲れたねぇ・・・」と、異口同音に話しながら、大阪駅に向かったのでした。


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関連リンク
 竹中ナミ(たけなか・なみ) (nami_takenaka) on Twitter
 (村木さんの裁判の速報を見られます)
 http://twitter.com/nami_takenaka
 
 江川紹子さんのtwitter (同じく傍聴記あり)
 http://twitter.com/amneris84


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