ポーランド大統領墜落事故と「緊張緩和」を好まない勢力 : 広島瀬戸内新聞ニュース（社主：さとうしゅういち）

ロシア周辺は最近もきな臭い動きが続いています。

皮肉ですが、ソビエトが元気だったときが、一番安定はしていたかも知れない。
旧ソビエトだった国は、ロシアとアメリカの勢力がせめぎ合っています。

ウクライナでは、２００４年のいわゆるオレンジ革命で、親ロシアから親欧米に政権交代。しかし、今年の大統領選挙で、ロシア寄りの候補が政権を奪回しました。

同じく旧ソビエトのキルギスは、アメリカ軍基地を受け入れていましたが、先日、革命が発生。アメリカ軍基地撤収を要求しています。

旧ソビエトのグルジアは、昨年、ロシアと武力衝突しました。
ロシア南部チェチェンでは、独立を求める勢力とロシアが激突を続け、ロシアが弾圧で、独立派は、ロシア国内の地下鉄爆破や学校襲撃などテロで応えています。

プーチン首相は、KGBご出身。ジャーナリストを暗殺したり、亡命中の軍人を毒殺するなど「荒業」が目立ちます。旧ソビエト時代から、メキシコに亡命したトロツキーを暗殺するなど、荒業はKGBのお家芸ですが。

また、プーチン首相（前大統領）は、こうした緊張を利用して、自らの権限を強化しているようにも見える。

ただ、一方で、アメリカも２１世紀に入ってからは、かつて旧ソビエトの勢力にあった東欧にミサイル基地を設置しようとする、NATOを拡大する、など、ロシアの機嫌をわざと損なうかのような行動も取っている。ブッシュ政権はそれが顕著でした。

大国が、緊張を高めあうことで、お互いの国の国民の不満をそらしてきたといえる。

ただ、アメリカとロシアは核削減に合意するなど緊張緩和も目指してはいた。外交を担当するメドベージェフ大統領は緊張緩和を目指しているように見える。

しかし、強権組織のリーダーのプーチン首相には、緊張緩和は本音では好ましくないかもしれない。強権組織にとり、緊張緩和したら、存在意義がなくなりますからね。

そんな中、起きた反ロシア・反ソビエト派の闘士だったポーランドの大統領の墜落死がロシア国内で起きた。

ヒヤリとせずにはおれません。

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