大阪市議補選、橋下新党大勝、共産二位、自・民は惨敗 : 広島瀬戸内新聞ニュース（社主：さとうしゅういち）

大阪市議会議員補欠選挙（福島区）は23日、投票が行われ、「大阪維新」（橋下新党）の女性候補が当選しました。

二位は共産党候補、三位は自民党、民主党候補は四位に沈みました。

公明党をのぞく既成の主要政党（大阪市内は社民党は弱い）の候補が出揃った選挙でした。

自民党・民主党の人気が共に低迷する中、橋下新党がバカ受けする結果となりました。

橋下知事は、昨年９月、腹心の府職員・竹山修身さんを、堺市に「刺客」として送り込み、木原敬介市長（当時）を破りました。

このことについては、木原さんの著書「我、知事に敗れたり」に詳しいそうです。堺市では、竹山市長により、木原市長が進めてきたLRT計画が、立ち往生。この計画は、竹山市長の「ボス」である橋下知事も賞賛していたのに、竹山市長は乱暴にも頓挫させ、おかげで既存の路面電車そのものの存続も危うい。市政は大混乱です。

さらに、橋下知事は平松大阪市長に喧嘩をふっかけています。

橋下知事は市町村を強圧的な態度で従わせようとしている。そのために、自分の手下を送り込む。

このように乱暴な橋下知事ですが、自民党、民主党の低迷の中、なんだかよくわからないがスカッとするものを求めた有権者が少なくなかったのは確かでしょう。

一方、人々が疲弊する中、それなりに面倒見がよく、また、そうはいっても、庶民への増税にはきちんと反対している共産党も、自民党、民主党よりこの大阪市福島区に限れば「よりまし（より少なく悪い）」と見なされ、支持された。

下手をすると、大阪は、橋下新党と、共産党の二大政党（ないし公明党を加えた三大政党）になりかねない雰囲気です。

多分、大阪市のような都会では市政や府政課題よりは国政のほうが、投票行動には大きな影響がある。

民主党もまず、景気最優先で、税金もお金がある人からいただくことをはっきりさせないからいけない。

自民党は、民主党を今回は上回った形ですが、これは創価学会票の上乗せがある。参院選大阪選挙区では公明党は自民党には協力せず、独自候補を立てます。

「橋下新党票」の行方次第では、自民党の大阪選挙区での議席確保はかなり困難になる。

民主党も、地方選挙は弱い傾向はずっとあるにせよ、ひどい結果である。

否、そもそも、地方で弱い状態が改善されないのが問題である。

正直、まだまだ民主党の地方組織は、旧社会党、旧民社党の古い部分を引きずっている地域が多い。

大労組か議員秘書が人材供給源では弱い。地域でそれなりの活動をしている人を候補者にするなどしないと、まずい。

今までのような追い風がないのですから・・

このままだと、大阪選挙区で「みんな、共産、公明」という結果もありえる。

京都だってわからない。二大政党が議席を失う場所がいくつかあるんじゃないか？

そう思います。

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