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庶民派知事で何があっても心配いらない広島を ヒロシマ庶民革命


by hiroseto2004

政権交代なったいま、労組と民主党の関係を見直す時(2)

前回記事・政権交代なったいま、労組と民主党の関係を見直す時http://hiroseto.exblog.jp/12696861/でわたしが申し上げたことは、わたしのオリジナルではなく、江田三郎さんや辻元清美さんがかつて主張してきたことです。

江田三郎さん(社会的副委員長、書記長などを歴任)は、労組以外にも支持される社会党をめざしたが、志半ばで離党。急死しました。

辻元清美さんは、社民党を「労組ではなく労働者に支持される政党に」と主張していました。

わたしも、民主党について、かつての日本社会党に対して江田三郎さんが言ったこと、辻元清美さんが社民党に対して言ったことを、概ね踏襲しているだけです。

旧日本社会党と今の民主党が抱える問題点を示した前回記事は、なんらわたしのオリジナルではない。

9 自由と分権に基づく新しい組織原理の構想(江田五月さんHP内)
http://www.eda-jp.com/saburou/seiji/19.html


この場合、政党と労働組合との関係はどうあるべきか。私は十年以上もまえ、労働組合は政治的自由の原則にたつべきだと主張して、党内で反撃をうけた。労倒組合は政治理念での結合体ではなく、思想信条や政党支持のいかんをこえた、経済的利益の実現と権利の擁護拡張のための結合体であり、特定の政党を支持することには、価値観の多様化とともに無理がおきる。政党も労倒組合の機関決定による支持によりかかっていては、そのことから党活動が制約され、広く国民の支持をうける障害となる。ただしこのことは、共産党の主張する「政党支持自由」とは異質の見地にたっている。共産党にとっては党が最高の権威であり、労働組合も市民団体も、当然、党の系列下に立つべきだという原則に立っており、彼らの主張する「政党支持自由」は、社会党一党の支持に反対するための戦術的なものであり、共産党一党支持であるなら、敢えてそのことに反対しないのである。大衆団体を共産党の意のままに支配するために介入をつづけたのが今日までの現実であった。

 かつて総評と社会党との間に存在した運命共同体的固いきずなの果した歴史的な役割を否定する者はいないだろう。しかしそれが遺産として継承されるのではなく、今日ではかえって桎梏と化してしまっている。私が西ドイツ労働総同盟を訪問した際に、同同盟が組合員のなかの多様な政治思想の共存を体現するために、社民党政権に反対する野党であるキリスト教社会同盟員に三名の執行部のポストを設けている話を聞いて感銘を受けたことがある。フランス、イタリアをみても、政党と労働組合との関係については、両者の独立と自発的協力という原則のために細心の注意が払われてきているのである。

 日本でも、最近は野党が多党化しており、たとえば一兆円減税闘争一つをとってみても野党四党はもちろん新自由クラブとも支持協力関係を結ぶようになってきているのが実情である。選挙活動においても労働組合の機関決定による支援を失うことは、目先不利の感をまぬがれないが、さきに見たように、各種の労働組合員の意識調査によると、政党支持も多様化しており、組合の組織内候補の場合は別として、はたしてどの程度に決定が生かされているのか、疑問なのである。また特定の労働組合の支持をうけるために、その組合の政治的要求を無条件に請負ってゆくことが、政党の活動にとってどんなマイナス作用をおこしているかも、冷静に考えなければならない。


旧社会党や民社党と似たことを今の民主党が引きずっていても、自民党があまりにひどすぎるから勝手に滅亡した面はあります。

さて、参院選広島選挙区での民主党二人擁立について、連合は民主党県連側に文句を言っておられる。

しかし、広島選挙区は、元々、民主党と国民新党による「与党独占区」である。

むざむざ、戦わずして、自民党に議席を渡してしまっていいのか?

結局、連合幹部の「民主党県連は中川さんを優先しすぎる」というクレームは、「連合組織内の現職(柳田稔さん)さえ当選すれば、自民党が議席を増やしていいという」手前勝手な理屈に過ぎない。

さらに、そうした態度は、「連合とは、身内=大手企業正社員・公務員さえよければいいのではないか?」という、多くの労働者が抱きがちな不信感に真摯に応えるものではない。

民主党側は、連合サイドの圧力に負けてはならない。
大きな組織やエラい人をわたしは否定はしません。それはそれで大事でしょう。しかし、大きな組織では代表しきれない声を政治に届けねばならない。そうした候補者が必要である。

民主党が中川圭さんを擁立し、さらに党として中川さんに手厚く議員を張り付けたのは正しい。

わたしも微力ながら中川さんを励まし続けます。

柳田さんが悪いというのではない。がん患者の会代表で、介護も抱えておられる中川さんだからこそ、わたしは励まし続けたい。

わたくし・さとうしゅういちの母も、母(わたしからみて祖母)を五歳くらいでがんで失っています。
わたしの父親もがんを患い、幸い今は仕事を順調にするまでにはなっている。
しかし、いざ、家族が大病したら、いかに大変かはわかる。

なんでもかんでも「自己責任」で切り捨ててきた結果、殺伐とし、萎縮し、チャレンジする人も少なくなった日本。

それを変えたい。それには、いわゆるエラい人、大きな組織だけでは限界がある。

上記の立場から、民主党県連の選挙態勢を支持するとともに、連合サイドには苦言を呈したいと思います。
党としては、なかなか連合の支援がないと難しいということはあるかもしれない。

かつての江田三郎さんの路線も「労組以外の労働者・市民があまり動かなかった」こともあり、うまくいかなかった。自民党政権下では「自民党以外の政治活動は胡散臭い」と見なす気風が、市民の間にも充満していました。(いわゆるネットウヨクもその延長に過ぎず、真新しいことではありません。)

ただ、自民党は打倒され、そうした縛りは消えてきました。

新しいものを生み出すチャンスです。

連合も連合です。確かに自民党政権時代に「同一価値労働同一賃金」を中途半端に言えば、自民党に悪用される危険はあった。

労働時間は(多くの)男性並に長く、賃金や雇用の不安定さは(多くの)女性に合わせる、という最悪(自民党にとっては笑いが止まらない状態)の危険もあった。

しかし、自民党は倒れました。今こそ、安心して「同一価値労働同一賃金」を進め、セットで、企業に(企業内福祉や年配男性正社員の高給を通じて)頼っていた、住宅や教育などを社会でもっと支えるようにする。

そんな貧困のない社会にするチャンスです。今、せせこましい既得権にこだわっていたら、反動が怖いですよ。

夫婦二人が2、3歳の子どもと野宿、育休切り、ハローワークは長蛇の列、など状況は待ったなしです。利益日本一のNTTでは、女性の99%が派遣、全体でも八割近くが非正規で、数少ない正社員の東大卒若手幹部社員は相次ぎ自殺という有り様です。
エラい人や大きな組織は、なかなか有効打を打てていない。それどころか、一部には自民党と同じように「自己責任論」の方も少なくない。

もちろん、わたしは、批判ばかりしていても仕方がない、と考えています。

エラい人や大きな組織でなくとも、声を届けやすくしたい。

その具体的な活動を自分なりにさせていただいたつもりです。

参院選について、「広島選挙区で民主党が庶民感覚ある女性を擁立できない場合」の、民主党二人目としての立候補を強力に主張したのもそうした思いがあるからです。

「エラい人だけでつくる」日本から「みんなでつくる」日本へ!

「エラい人だけでつくる」広島県から「みんなでつくる」広島県へ!


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議員になろうとなるまいとその志で全力で突っ張ります。

「生存ユニオン広島」(生存のためのメーデー広島)の取り組みもその大事な柱です。今後も「声を届けられなかった人」「届けて来なかった人」の声を政治や社会に届けるべく突っ張ります!

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by hiroseto2004 | 2010-05-25 18:29 | 選挙 | Trackback