庶民が「武士道」を強いられる筋合いはない【税制改革】
2010年 06月 21日
以下の「きまぐれな日々」の記事に、ほぼ賛成です。
「金持ち天国」の日本「やせ我慢根性」から脱却せよ
内容的には「広島瀬戸内新聞」「生存ユニオン広島」も繰り返し主張してきたことですから、詳しくは触れません。
まず、当面は雇用対策、中小小規模企業対策、地方対策、貧困対策に全力を挙げ、デフレから脱出すべきだ。
その上で日本は大金持ちの資産所得課税が甘いからそれを強化するのが先である。さらに累進性強化や、法人税優遇措置見直し。それで足りなければ、環境税や消費税という順番で検討すべきです。
今回は、以下のパラグラフに激しく同意したことを申し上げたい。
(引用開始)
日本には昔から「武士は食わねど高楊枝」などということわざがあるように、やせ我慢の文化があって、それが権力者たちによって「ほしがりません勝つまでは」だとか「痛みに耐えて頑張れ」だのといったスローガンに利用されてきた。(引用終わり)
まったくそのとおりです。
そもそも、近代〜高度成長期くらいの日本は、「武士道」を一般庶民に強いた時代といえる。
欧州は、実は「再分配前」では、日本より格差はひどい国も少なくない。(日本は金持ち優遇で、政府が再分配をサボってるがゆえの格差大国です。)
そもそも、欧州こそ、帝国主義の老舗です。身分制的なものも残っている。
しかし、欧州の場合は、労働者は、資本家「エラい人」に対しずけずけ(日本の基準から言えば)声をぶつけます。
「俺たちは労働者。エラい人は責任を果たせ!」と突き上げる伝統があるのです。
なお、アメリカは国の成り立ちからして、キリスト教色が強い国です。格差はひどい。しかし、一方で「神様からの恵みを還元するのは当然」というキリスト教的な気風がある。
NPOなどへの寄付がさかんです。それでなんとか社会が回っている。
一方、戦後の日本はある種の中流幻想がありました。
大手企業に勤める男性世帯主が専業主婦と子どもを養うというモデルとそれはオーバーラップする。
「みんな中流」だから、あまり不満を言わない。そういう気風が根付いた。「武士道」の影響もあったはずです。まあ、武士のように我慢していても、高度成長期、バブル期はなんとかなった人も多かった。
だが、そもそも「武士道」なんて、実は新渡戸稲造が、欧米人に対して自慢できるものとして、後付け的に命名したものです。
そもそも、大半の武士は、フツーなサラリーマンだったと思います。
武士道は、武士がいなくなってから、近代国家建設のための国民統合のために持ち出された感があります。
はっきり言えば「脳内武士」です。
戦後の総中流幻想では、みなが、「脳内武士」的な家庭をつくり、「脳内武士」的に振る舞わないとダサい、という気風はあったと思います。
しかし、そんなことは高度成長期も終わった今、ますます幻想でしかありません。
欧州では労働者として開き直って資本に言いたい放題(日本基準からみたら)していておかしくない階層が日本でもかなり多いはずです。
そういう階層の方が、エリートのような義務(武士道や西洋のノブレス・オブリジユ)を強要されるのは不条理です。
怖いのは、個人の不満が欧州のように労働運動とか政治運動で系統だった形になるのではなく、個人レベルの暴発やサボタージュが広がることでしょう。
モンスターペアレンツなども、組織だって文句をいう形にならずに「暴発」しているといえなくもない。
まあ、少子化や非婚化も、サボタージュの一種でしょう。「武士モデル」家庭をつくれるほどの条件が崩れた今、制度が追いつかなかったら、結婚しない人、できない人、子どもを持てない人が増えるのは当然です。
繰り返します。日本は、エラい人は義務を果たさない一方、立場が弱い人にほど「武士道」を強いるから珍妙なことになるんです。
まあ、近代国家建設とか、高度経済成長期には、武士道的なものは適合していたのでしょう。しかし、それは二十世紀まで。
庶民には、「武士道」などくそくらえである。「武士道」など一旦投げ捨てる。
新しい仕組みをどうつくるか?それがこれからの課題です。
【税制改革】「財政再建のための」「消費税増税」はいけない
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「生活第一」を忘れないで【民主党マニフェスト・成長戦略】
「菅・神野」と「小泉・竹中」の違い
地方の一民主党員は菅政権をこう見る
日本の所得税制が超高所得者に有利な逆進課税になっている動かぬ証拠(kojitakenの日記)
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「金持ち天国」の日本「やせ我慢根性」から脱却せよ
内容的には「広島瀬戸内新聞」「生存ユニオン広島」も繰り返し主張してきたことですから、詳しくは触れません。
まず、当面は雇用対策、中小小規模企業対策、地方対策、貧困対策に全力を挙げ、デフレから脱出すべきだ。
その上で日本は大金持ちの資産所得課税が甘いからそれを強化するのが先である。さらに累進性強化や、法人税優遇措置見直し。それで足りなければ、環境税や消費税という順番で検討すべきです。
今回は、以下のパラグラフに激しく同意したことを申し上げたい。
(引用開始)
日本には昔から「武士は食わねど高楊枝」などということわざがあるように、やせ我慢の文化があって、それが権力者たちによって「ほしがりません勝つまでは」だとか「痛みに耐えて頑張れ」だのといったスローガンに利用されてきた。(引用終わり)
まったくそのとおりです。
そもそも、近代〜高度成長期くらいの日本は、「武士道」を一般庶民に強いた時代といえる。
欧州は、実は「再分配前」では、日本より格差はひどい国も少なくない。(日本は金持ち優遇で、政府が再分配をサボってるがゆえの格差大国です。)
そもそも、欧州こそ、帝国主義の老舗です。身分制的なものも残っている。
しかし、欧州の場合は、労働者は、資本家「エラい人」に対しずけずけ(日本の基準から言えば)声をぶつけます。
「俺たちは労働者。エラい人は責任を果たせ!」と突き上げる伝統があるのです。
なお、アメリカは国の成り立ちからして、キリスト教色が強い国です。格差はひどい。しかし、一方で「神様からの恵みを還元するのは当然」というキリスト教的な気風がある。
NPOなどへの寄付がさかんです。それでなんとか社会が回っている。
一方、戦後の日本はある種の中流幻想がありました。
大手企業に勤める男性世帯主が専業主婦と子どもを養うというモデルとそれはオーバーラップする。
「みんな中流」だから、あまり不満を言わない。そういう気風が根付いた。「武士道」の影響もあったはずです。まあ、武士のように我慢していても、高度成長期、バブル期はなんとかなった人も多かった。
だが、そもそも「武士道」なんて、実は新渡戸稲造が、欧米人に対して自慢できるものとして、後付け的に命名したものです。
そもそも、大半の武士は、フツーなサラリーマンだったと思います。
武士道は、武士がいなくなってから、近代国家建設のための国民統合のために持ち出された感があります。
はっきり言えば「脳内武士」です。
戦後の総中流幻想では、みなが、「脳内武士」的な家庭をつくり、「脳内武士」的に振る舞わないとダサい、という気風はあったと思います。
しかし、そんなことは高度成長期も終わった今、ますます幻想でしかありません。
欧州では労働者として開き直って資本に言いたい放題(日本基準からみたら)していておかしくない階層が日本でもかなり多いはずです。
そういう階層の方が、エリートのような義務(武士道や西洋のノブレス・オブリジユ)を強要されるのは不条理です。
怖いのは、個人の不満が欧州のように労働運動とか政治運動で系統だった形になるのではなく、個人レベルの暴発やサボタージュが広がることでしょう。
モンスターペアレンツなども、組織だって文句をいう形にならずに「暴発」しているといえなくもない。
まあ、少子化や非婚化も、サボタージュの一種でしょう。「武士モデル」家庭をつくれるほどの条件が崩れた今、制度が追いつかなかったら、結婚しない人、できない人、子どもを持てない人が増えるのは当然です。
繰り返します。日本は、エラい人は義務を果たさない一方、立場が弱い人にほど「武士道」を強いるから珍妙なことになるんです。
まあ、近代国家建設とか、高度経済成長期には、武士道的なものは適合していたのでしょう。しかし、それは二十世紀まで。
庶民には、「武士道」などくそくらえである。「武士道」など一旦投げ捨てる。
新しい仕組みをどうつくるか?それがこれからの課題です。
【税制改革】「財政再建のための」「消費税増税」はいけない
よくまとまった「財政のしくみがわかる本」岩波ジュニア新書の感想
「生活第一」を忘れないで【民主党マニフェスト・成長戦略】
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地方の一民主党員は菅政権をこう見る
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京野公子がんばれ!
by hiroseto2004
| 2010-06-21 17:59
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