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庶民派知事で何があっても心配いらない広島を ヒロシマ庶民革命


by hiroseto2004

「みんなの党」の巧妙な民主党批判戦術

「みんなの党」の渡辺代表は、「消費税を上げる前にやるべきことがある」と民主党を攻撃しておられます。

しかし、実際にはどうなのか?ここは、「第三者」の意見も参考にしてみましょう。

新著で「消費税論議を」/みんな・浅尾氏が“告白” - しんぶん赤旗
2010年6月26日(土)「しんぶん赤旗」

新著で「消費税論議を」
みんな・浅尾氏が“告白”

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 みんなの党の浅尾慶一郎政策調査会長は24日発行の『「アジェンダ」で日本を変える!』(みんなの党編著、実業之日本社)で「一番景気に左右されないのが、消費税です」と主張し、「行革」を推進した上で「今後の社会保障に必要な財源を睨(にら)んだ議論として消費税論議をすべきと考えます」と将来の消費税増税の立場をはっきりと書いています。

 みんなの党は「消費税を上げる前にやるべきことがある」(渡辺喜美代表の第一声)と増税反対のようなポーズを装っていますが、自ら出した本で本音を告白したかたちです。

 浅尾氏の“消費税は景気に左右されない安定財源だ”との主張は、自公政権の経済財政諮問会議で、法人税減税から国民の目をそらすためにさかんに宣伝され、民主党政権が作成した税制「改正」大綱にも書き込まれているもので、ごまかしの議論です。(松)


 以上の「しんぶん赤旗」の記事が伝えるとおりです。

 ただ、みんなの党のような「小さな政府論」は、社会が複雑化し、高齢化も進む今後には、成り立たない議論でしょう。もちろん、「無駄」を削減することは大事です。でも、それは、毎年見直していかないといけない。今後の政府のあり方は「今よりは大きくて効率的な政府」でしょう。麻生総理(当時)も2009年の通常国会での施政方針演説の中で「小さな政府」論放棄を宣言しています。そもそもが、「みんなの党」の議論自体は、非現実的である。

 菅総理はそもそもは、「所得税を含む税制改革」を神野直彦・政府税調専門家委員長とともに進めるスタンスのはずでした。お金持ちに甘い税制をまず変える、と言う方向です。

 だが、参院選挙を前に、マスコミによる「消費税増税」「法人税減税」要求に押される形になってしまった。

 選挙区での民主党苦戦の原因も、「とりあえず、与党を勝たせたら消費税が上がる」という恐怖心をもたれてしまったことは大きい。とくに地方の経済は苦しい。

 自民党だって、消費税増税は言っていますが、当面は政権をとることはない。そうすると、「反民主」の意思表示には、1人区では自民党が受け皿、ということなのでしょう。

 ただ、これが3人区とか、5人区、比例区だと自民党は不振です。共産党や社民党、みんなの党などに投票する人が多いからでしょう。

 ただ、実際には「みんなの党」はやはり、消費税増税に親和的である。ということでしょう。
 
 民主党は、というより菅総理は、「消費税」ではなく「お金持ち増税」をメインとして発言すればよかったのです。まずは、「強い財政」のためには、「課税ベースが小さくなっているお金持ちから民主党はご負担いただきます」、と叫べばよかった。

あるいは、消費税を昔の「物品税」に似た形にする。イギリスの付加価値税のように、食料品や書籍は非課税にするなど、明言したら良い。

 それを「財政再建」のためには「消費税」という印象を与える発言を街頭などでもしてしまうものだからまずいんです。

「みんなの党」は、その点は戦術が巧妙です。本音は消費税増税なのに、それを押し隠していかにも自分たちのほうが正しい、という雰囲気をかもし出す。

■安定した財源だから消費税?

 消費税は「安定した財源」とよくいわれる。しかし、逆に言えば直接税(所得税・法人税)のおかげで、財政には経済自動安定化機能があります。景気が悪いときには税収が落ち込む。そのお陰で、民間は助かる。逆に景気が良いときは税収が増え、社会保障給付は減る。景気の過熱が抑えられる。そういう大事な機能があるのです。

 国は、財政が苦しくなってもお札を刷れば(現実には日銀による国債の市中買い入れが行われている)いいが、地方政府には中央銀行はないのでそうはいかない。安定した財源が必要とすればそれは地方ですから、アメリカのように消費税は地方税、というのもひとつの考え方です。

今の朝日新聞などが主張するような「国の赤字を埋めるために」「消費税増税」は愚の骨頂です。

■代表選機会に党内議論を

 参院選の結果はどうなるかはふたを開けてみないと分からない。わたしも、力を尽くしますが、おそらく厳しい結果が待っているだろう。

 結果はどうあれ、わたしは、9月に実施される代表選を絶好の機会に、党内で議論を起こすべきだと思います。

民主党候補・Kさんへの手紙

民主党政権
「生活第一」を忘れないで【民主党マニフェスト・成長戦略】
地方の一民主党員は菅政権をこう見る
「菅・神野」と「小泉・竹中」の違い
・菅新総理・代表を先頭に「全員野球」の民主党、そして日本を
民主党幹部は「自己保身」ではなく捨て身の「貧困撲滅」を!2010年 6月 3日
菅財務相の真意は「消費税増税」より「再分配強化」2010年02月18日

経済政策
今「消費税増税」を強行する愚・・・労組も本腰で反対を
【税制改革】「財政再建のための」「消費税増税」はいけない

よくまとまった「財政のしくみがわかる本」岩波ジュニア新書の感想

「消費税増税」ではなく「税」自体に反対する人こそ「新自由主義者」なのではないか(kojitakenの日記)
所得税累進制強化に強硬に反対する読売新聞のナベツネは、誰がなんと言おうと「新自由主義者」だ(kojitakenの日記)
「金持ち天国」の日本 ─ 「やせ我慢根性」から脱却せよ(きまぐれな日々)
「社会保障のための消費税」という表現に丸め込まれそうなあなたに。 (不定期連載『決まり文句を疑う』)(村野瀬玲奈さん)
税収・社会保険負担の国際比較資料 (財務省ホームページより)(村野瀬玲奈さん)
「消費増税 vs. 歳出削減」という二択の議論にしてしまう最低のNHK報道(kojitakenの日記)

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by hiroseto2004 | 2010-06-27 10:25 | 経済・財政・金融 | Trackback