人気ブログランキング | 話題のタグを見る

庶民派知事で何があっても心配いらない広島を ヒロシマ庶民革命


by hiroseto2004
カレンダー

開発独裁強化とアメリカ従属深化を確定させた中曽根康弘さんの大罪

今、批判されているいわゆる新自由主義は、日本においては、小泉純一郎さんが全て悪いような風潮もあります。

しかし、実際には、中曽根康弘さんが国政で、故・鈴木俊一さん(東京都知事)が地方で日本のありかたを決めた、と思います。

日本における新自由主義は、いわば、開発独裁の堅持として行われた。旧自治省(内務省)官僚ご出身の二人によって、先鞭がつけられた、といえます。

このために、現在の日本においては、新自由主義の弊害と官僚主義の弊害双方が複合的にはびこっているのです。(そのために、後者を問題にするみんなの党がウケる素地が有ります。)




高度成長期には、日本は、事実上の開発独裁が機能していた。自民党や官僚が大手企業を保護し、大手企業が、男性正社員世帯主を保護する。もちろん、中小企業などとの二重構造の問題はあったが、あまり大きくは取り上げられなかった。とにかく、経済成長でうまく問題を糊塗した。

田中の角さんが、実は革新の主張を取り入れ、福祉国家に踏み出しかかったが、オイルショックで頓挫。その後角さんは失脚。福祉国家に踏み切れなかった。

そして、1979年、統一地方選挙で、革新自治体が東京だけでなく、各地で崩壊。オール与党の官僚知事が自治省と一体となった開発独裁を進めます。

自治省は地方交付税の本旨を歪め、借金をしてハコモノをつくった自治体には交付税で借金の面倒を見た。自治体は競ってハコモノをつくったが、地元企業には意外と利益が落ちず、長期には東京の大手企業ばかりが儲かるようになって行った。

一方、国レベルでは、中曽根康弘さんは、アメリカへの輸出に依存する経済構造を進めた。国鉄解体で、労働組合を骨抜きにした。その後の財界による労働者使い捨て戦略の露払いをした。

お金持ちには減税し、所得再分配機能、景気自動安定化機能を損なった。

行革で締め付ける一方、アメリカのレーガノミクスに乗ずる形で日本は経常黒字を増やした。

しかし、途中で業を煮やしたアメリカに円高を仕掛けられた。それに対して、中曽根さんは、金融緩和で対応。バブルが発生しました。

90年代に入ると、中曽根さんの時代に国鉄民営化を担当した橋本龍太郎さんによる緊縮財政が行われた。一方で経済界は、「新時代の日本的経営」により、労働者を使い捨てにすることで、輸出企業の競争力を維持しようとした。それは、90年代末の小渕恵三政権、2001年以降の小泉純一郎政権での派遣法緩和に結実した。

根底にあるのは、開発独裁の考え方である。一部輸出大手企業さえよければ、国民が潤う、という幻想に立っているのです。

それがダメだと国民はなんとなく気づいたから、「国民の生活が第一」の民主党が2007参院選、2009衆院選でウケた。

ところが、大手企業労組ご出身の党幹部は、やはり、開発独裁の味が忘れられないし、小泉さんに近いグループもしかりです。

開発独裁堅持に舵を切った中曽根さんの罪は重い。彼のされたことをきちんと批判する必要を痛感する今日このごろです。


「民主勝利なら大混乱」と中曽根康弘さんに言われたくない
      彼こそが現在の格差と貧困を生み出したネオコン政治の源流である
さとうしゅういち2009/07/06
http://www.news.janjan.jp/government/0907/0907036246/1.php

記事へのご意見・ご感想はこちら(hiroseto(AT)f2.dion.ne.jp、(AT)を@に変えてください)へどうぞ!
なるほど!と思ったら下をクリックお願いします!




開発独裁強化とアメリカ従属深化を確定させた中曽根康弘さんの大罪_e0094315_1711491.gif
人気blogランキングへ
生存ユニオン広島

生存ユニオン広島
(MIXI)
開発独裁強化とアメリカ従属深化を確定させた中曽根康弘さんの大罪_e0094315_1904461.gif
中川圭を励ます(MIXIコミュニティー)
http://mixi.jp/view_community.pl?id=5023058

みんなであたらしい広島県をつくる会
みんなであたらしい広島県をつくる会(MIXI)
湯崎 英彦 (yuzakihide) on Twitter
http://twitter.com/yuzakihide

広島市長・秋葉忠利
とくらたかこのブログ

とくらたかこ応援団
開発独裁強化とアメリカ従属深化を確定させた中曽根康弘さんの大罪_e0094315_21534643.jpg


京野公子がんばれ!

Tracked from きまぐれな日々 at 2010-07-23 08:46
タイトル : 中曽根康弘の目が黒いうちに「大勲位」の権威を失墜させよ
私は、70年代末から80年代初頭にかけて、政治への関心が旺盛だったものの、思い描く方向に政治が進むどころか、その逆方向に進んでいくのに失望して、1984年頃から次第に不活性化していった人間である。 途中`..... more
Tracked from 広島瀬戸内新聞ニュース at 2010-07-23 12:48
タイトル : いまこそ強めたい中曽根批判
「政府の借金」と「国の借金」を混同するな、国債発行によって財政赤字が累積することは、政府部門の民間に対する負債がたまっていることを意味するのだ(前掲書84頁)と、菅直人首相のブレーンたる小野氏は言っているのだが、菅首相は惨敗した参院選に向けた演説で、「日本をギリシャにしていいんですか」と有権者を脅した。こりゃダメだ、参院選では負けるだけ負けろ、と私は匙を投げた。 本来の小野理論では、不況期に景気を刺激するためには、「需要側」の考え方に立って、働くインセンティブよりも使うインセンティブを促進する方...... more
by hiroseto2004 | 2010-07-22 16:32 | 新自由主義批判 | Trackback(2)