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by hiroseto2004

袴田巌は無実だ!もう時間がない!再審の扉をいますぐ!

『袴田巌は無実だ』もう時間がない!再審の扉を今すぐに開けよ!!
2010年 10月 23日 00:35 【書評】 カテゴリーなし <事件> <法律・裁判>
http://www.janjanblog.com/archives/20244


このまま、袴田さんを救えなかったらそれこそ、国家による犯罪です。

袴田さんを無罪だと信じながら、多数意見に押し切られ、有罪判決を書かされ、辞職した裁判官。

その後、酒に溺れてしまい、いまは生活保護で暮らしています。

袴田さんと裁判官の人生を無茶苦茶にしてしまったんですよ。

警察の証拠でっちあげが。



著者:矢澤昇治
発行:花伝社(発売:共栄書房)
発行:2010年8月1日
定価:1500円+税

 袴田事件は1966年6月、静岡県清水市(現静岡市清水区)の味噌醸造会社専務宅の強盗殺人放火事件で専務と妻、次女と長男の4人の他殺体が発見された事から始まる。
 事件発生4日後、元プロボクサーで従業員寮に住み、当日、消火活動にも参加していた袴田巌さん(当時30歳)が重要参考人として事情聴取された。その後、パジャマの僅かな血痕らし付着(DNA鑑定不能)と放火現場の油が一致したとの理由で1ヶ月半後の8月に逮捕される。                  代用監獄での取り調べは1日最大14時間を超え、延べ240時間にも及び勾留期限「3日前」に自白させられるが、同年11月の初公判で全面否認する。

 事件発生1年2ヶ月後、急遽味噌タンクの中から血染めのズボンなど5点の衣類が発見され、検察は犯行時の着衣をパジャマから発見された衣類に前代未聞の証拠の「重大変更」をした。しかし、静岡地裁は「犯行後パジャマに着替えた」と認定し「死刑判決」を下し、控訴、上告とも棄却され80年12月死刑が確定した。
 再審請求も棄却され現在第2次再審請求中で、袴田さんは44年間獄につながれ74歳になりいま精神を病み、実姉の袴田ひで子さんが「補佐人」に認定され再審請求を進めている。

 地裁は判決文の中で「被告人の意志決定に対し強制的・威圧的な影響を与える性質のものであるといわざるを得ない」との理由で28通全ての「警察調書」を証拠から排除し、検察調書も証拠採用されたのはたった「1通」でこれを頼りの有罪判決である。
 他に、本書では「進入経路の謎、犯行着衣とされえたパジャマ、殺害凶器の謎、被害者らの成傷、隠蔽される証拠物、証拠物の捏造、極めつけの捏造~5点の衣類」などの項目で詳しく検証している。

 そもそもパジャマ姿での犯行そのものが不自然であるが、小さな「クリ小刀」で4人も殺傷しながら見えない程度(県警報告書)の血痕しか付かない事はあり得ず、その矛盾に官権は「着衣の変更」をデッチアゲた。
 発見されたとするズボンのポケットにはご丁寧に「マッチ箱」まで入っていたが、袴田さんには小さくては捌けなかった。官権の「縮んだ」との主張は鑑定で破綻している。さらに彼のズボンは洗濯に出すため全て「ネーム」は入っていたが、発見されたズボンには無く彼の物ではない事を官権は無視した。更に、ズボンとステテコ、ブリーフの血痕の量と位置が合わず「位置が違う」事はあり得ず、これもデッチアゲの証拠である。(「衣類」などのカラー写真あり)

 また、遺体の傷跡と凶器とされるクリ小刀との傷の大きさが一致せず、遺体には小刀ではできないほどの大きな傷跡(「写真」あり)がある。また、袴田さんの履き物(ゴム草履)が発見されず裸足の訳はあるまい。
 袴田さんの自白1週間後には清水郵便局に差出人不明で、紙幣の一部が焼かれたた5万7000円と「味噌工場の僕の鞄の中に知らずにあった。罪問うな」(「現物」はカタカナ)と書いた便箋が入った封書が届いている。もちろん袴田さんは勾留中である。
 以上は目立つ大きな矛盾であるが更に細部にわたって検証している。また、本書には狭山事件の石川一雄さん、足利事件の菅家利和さん、富山連続婦女暴行冤罪被害者の柳原浩さん、実姉の袴田ひで子さんなど多くに皆さんが支援の文章を寄せている。

 この事件の1審左陪席判事だった熊本典道さんもその思いを寄せている。熊本さんは1審で無罪を主張しながら「多数決」で死刑判決となり、無罪を主張したにもかかわらず「死刑判決文」を書かされ辞職した。その後、酒に溺れ離婚し、一時は家族とも音信不通になり、自殺未遂を起こし警察に人を殺したと自首し、いまは生活保護で1人で暮らしている。これが司法試験をトップ合格した熊本さんの今の姿である。
 有罪や死刑を「多数決」で決めてもいいのか、「疑わしきは罰せず」を守り最低限でも陪審の様に「全員一致」を義務付けるべきであり、それでも100人を超える無実の死刑囚が確認(06・6・14 「読売」、09・4・23 「東京」)されている。

 著者の矢澤昇治弁護士は「今まで袴田事件に直接関わってこなかった」と反省の弁を述べているが、あの「神戸少年事件」の再審(処分取消)請求を、松川事件など数々の冤罪を暴いてきた後藤昌次郎弁護士や故土屋公献元日弁連会長などと最高裁まで闘った人権派弁護士である。        何とか世論を高めこの冤罪も救わなくてはならないと思う。


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by hiroseto2004 | 2010-10-23 08:45 | ジェンダー・人権(裁判) | Trackback