梶川ゆきこ議員の発言、選挙制度と労働組合の問題点
2010年 10月 30日
我が党の梶川ゆきこ・広島県議会議員の発言について
我が党広島県連所属の梶川ゆきこ県議が、ツイッター上で、「男性が外でセクハラするのは、家庭で妻が優しくしないせい」という趣旨に受け取られかねない発言をした上、その後の議論の流れの中で、「非正規雇用の女性の政治意識が低い」という趣旨に受け取られかねない発言をして批判を浴びている問題。
これについて、わたくし、さとうしゅういちは、上記記事で、かつて、梶川議員を応援させて頂いた立場(街頭で一緒にマイクを握ったこともあるし、少額ながら寄付もさせていただいた)立場から、分析をさせていただきました。
彼女自身の信念と、正社員男性中心の労組に頭を下げなければいけなかったことの間に生じた矛盾がこうなった背景の一つだと考えています。
正社員男性中心の労組に頭を下げる方が、非正規雇用の女性たちとコツコツ対話を重ねる事よりは確かに当選するには、手っ取り早い、というのは、選挙の常識かもしれません。
でも、非正規雇用の女性の政治意識が本当に「低い」(本当にそうかは疑問ですし、何を持って意識が低いとみなすかも簡単ではないが)としても、それは、もう四年間近く現職県議だった梶川さんにも大きな責任があると思います。
なぜ、非正規雇用の女性ともっと対話をしてこなかったのか。連合などに頭を下げる方に時間とエネルギーを割かれた、といえば、それはそれまででしょう。そうであれば、それは素直に受け止められたほうがいい。
なぜ、わたくし、さとうしゅういちが、2008年に、広島市西区民文化センターで開催させていただいた、非正規雇用などの問題を話し合う集会の招待状をお出しした際、来られなかったのか?来られなかったどころか「アンチ連合の人の集会にはいけない」とまでおっしゃったのか?
これで、非正規雇用の女性の支持を得ようとは「ちと虫が良すぎるんとちゃいますか?」当日は、遠く山口から来られた民主党国政選挙候補者もおられたのに。大変残念です。
もちろん、選挙制度の問題はある。ラジカルに非正規雇用の女性に特化すると、今の選挙制度では当選はなかなか、難しいかもしれない。
県議選が、定数66の比例代表制度なら、よかったかもしれない。1.5パーセントでも支持があれば当選します。だが、定数4で当選しようとするとそれでは、確かに難しいかもしれない。
(だからといって梶川さんの一連の発言は正当化できませんが)。
ついでにいえば、今の制度だと、民主党は、連合に遠慮して候補者を立てにくくなる。例えばある選挙区に、組合出身の議員がいる場合、もう一人擁立しようとすると、組合側の反発が出る。
これは、かつて、日本社会党が元気だったとき、衆議院の中選挙区でよく起きました。結局、社会党は過半数を超える候補を擁立しなかった。
そして、支持が広がらなかった。
今、似たようなことが都道府県議会レベルで起きている。そのつけが、2010参院選で出ました。地方議員の数が圧倒的に自民党より少ない中でやられてしまった。
いい加減に、中選挙区制維持なら、例えば二人までなら名前を書けるようにするとか、そういう改善を講じたほいがいい。具体的には、定数の過半数までは名前をかけるようにするといいのではないか?
こうすれば、複数擁立による党内の不毛な内ゲバも無くせます。
自民党は、派閥同士の内ゲバで強くなっていった(中選挙区制時代)のですが、あれはあれでまた不毛です。党内の内ゲバなしで、なおかつ、有権者にとり面白い選挙にするよう知恵を絞るべきでしょう。
市議選も、何十人もいる中から一人選べと言われても苦慮します。
比例代表制にしてしまうか、個人名なら複数書けるようにすべきでしょう。
あとは、労働運動にももちろん問題はあった。連合加盟の大きな労組が非正規雇用の問題に取り組み始めたのは本当にここ2、3年あまり。尻に火がついてからです。
そういう状態だった組合が大きな影響を民主党に対して持っていた。しかし、そんな状態だったからこそ、連合も雪隠詰めに追い込まれて行ったのではないか?
しかし、繰り返しますが、だからといって一連の発言を梶川議員がしていいかといえばそれは違います。
相手が連合であっても問題点はきちんと、指摘すべきでしょう。そんな議員だったらわたしも引き続き死に物狂いでも応援させて頂いたのに。残念です。
我が党広島県連所属の梶川ゆきこ県議が、ツイッター上で、「男性が外でセクハラするのは、家庭で妻が優しくしないせい」という趣旨に受け取られかねない発言をした上、その後の議論の流れの中で、「非正規雇用の女性の政治意識が低い」という趣旨に受け取られかねない発言をして批判を浴びている問題。
これについて、わたくし、さとうしゅういちは、上記記事で、かつて、梶川議員を応援させて頂いた立場(街頭で一緒にマイクを握ったこともあるし、少額ながら寄付もさせていただいた)立場から、分析をさせていただきました。
彼女自身の信念と、正社員男性中心の労組に頭を下げなければいけなかったことの間に生じた矛盾がこうなった背景の一つだと考えています。
正社員男性中心の労組に頭を下げる方が、非正規雇用の女性たちとコツコツ対話を重ねる事よりは確かに当選するには、手っ取り早い、というのは、選挙の常識かもしれません。
でも、非正規雇用の女性の政治意識が本当に「低い」(本当にそうかは疑問ですし、何を持って意識が低いとみなすかも簡単ではないが)としても、それは、もう四年間近く現職県議だった梶川さんにも大きな責任があると思います。
なぜ、非正規雇用の女性ともっと対話をしてこなかったのか。連合などに頭を下げる方に時間とエネルギーを割かれた、といえば、それはそれまででしょう。そうであれば、それは素直に受け止められたほうがいい。
なぜ、わたくし、さとうしゅういちが、2008年に、広島市西区民文化センターで開催させていただいた、非正規雇用などの問題を話し合う集会の招待状をお出しした際、来られなかったのか?来られなかったどころか「アンチ連合の人の集会にはいけない」とまでおっしゃったのか?
これで、非正規雇用の女性の支持を得ようとは「ちと虫が良すぎるんとちゃいますか?」当日は、遠く山口から来られた民主党国政選挙候補者もおられたのに。大変残念です。
もちろん、選挙制度の問題はある。ラジカルに非正規雇用の女性に特化すると、今の選挙制度では当選はなかなか、難しいかもしれない。
県議選が、定数66の比例代表制度なら、よかったかもしれない。1.5パーセントでも支持があれば当選します。だが、定数4で当選しようとするとそれでは、確かに難しいかもしれない。
(だからといって梶川さんの一連の発言は正当化できませんが)。
ついでにいえば、今の制度だと、民主党は、連合に遠慮して候補者を立てにくくなる。例えばある選挙区に、組合出身の議員がいる場合、もう一人擁立しようとすると、組合側の反発が出る。
これは、かつて、日本社会党が元気だったとき、衆議院の中選挙区でよく起きました。結局、社会党は過半数を超える候補を擁立しなかった。
そして、支持が広がらなかった。
今、似たようなことが都道府県議会レベルで起きている。そのつけが、2010参院選で出ました。地方議員の数が圧倒的に自民党より少ない中でやられてしまった。
いい加減に、中選挙区制維持なら、例えば二人までなら名前を書けるようにするとか、そういう改善を講じたほいがいい。具体的には、定数の過半数までは名前をかけるようにするといいのではないか?
こうすれば、複数擁立による党内の不毛な内ゲバも無くせます。
自民党は、派閥同士の内ゲバで強くなっていった(中選挙区制時代)のですが、あれはあれでまた不毛です。党内の内ゲバなしで、なおかつ、有権者にとり面白い選挙にするよう知恵を絞るべきでしょう。
市議選も、何十人もいる中から一人選べと言われても苦慮します。
比例代表制にしてしまうか、個人名なら複数書けるようにすべきでしょう。
あとは、労働運動にももちろん問題はあった。連合加盟の大きな労組が非正規雇用の問題に取り組み始めたのは本当にここ2、3年あまり。尻に火がついてからです。
そういう状態だった組合が大きな影響を民主党に対して持っていた。しかし、そんな状態だったからこそ、連合も雪隠詰めに追い込まれて行ったのではないか?
しかし、繰り返しますが、だからといって一連の発言を梶川議員がしていいかといえばそれは違います。
相手が連合であっても問題点はきちんと、指摘すべきでしょう。そんな議員だったらわたしも引き続き死に物狂いでも応援させて頂いたのに。残念です。
by hiroseto2004
| 2010-10-30 18:12
| 広島県政(広島県議会)
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