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庶民派知事で何があっても心配いらない広島を ヒロシマ庶民革命


by hiroseto2004
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選挙の当落で境遇に差がありすぎる日本という国の不幸

 日本の政治の仕組みの問題のひとつが以下です。当選した場合と落選した場合では、あまりに後の状況が違い過ぎるのです。

 そのことは、わたくし・さとうしゅういちも強く実感しました。実をいうと、新人で落選するより、現職で落選したほうがさらにキツイ。

 たとえば、わたくし、さとうしゅういちの場合は、おかげさまで、1月末まで勤めていた職場での経験も活かせる仕事をいただくことになりました。

 しかし、しばらく、議員として、職業から遠ざかっていた人が再就職するというのもなかなか難しいものがあります。「落ちればただの人」どころではない場合もある。

 そうなると、どうしても、「当選する事」が目的化しがちです。「票を取る」事が目的化してしまいます。

 さらに言えば、議員が、議員=立法者としての本来の仕事をせずに、「票を取る」事ばかりを目的にしているように見えるのは、仕組みにも問題があります。個々の議員を責めても始まらないところがあるのです。

 そういう意味では、河村たかし市長の「議員ボランティア論」は全くみるべきものがないわけではないのです。本当に見るべきものがないのなら、河村市長が名古屋市民の熱狂的な支持をうけるはずがありません。

 欧州では、地方議員は、ボランティアというのは当たり前です。別に選挙に落ちてもそんなに影響はない。

 ただ、日本の場合は、「議員ボランティア制」にするなら、「異常に高い供託金を引き下げる」「選挙にカネがかからないような仕組みにする」などの改革とセットでないといけません。

 単純に議員報酬を引き下げる「だけ」では、「お金持ちしか議員にならない」「前よりも庶民の声が届かない」、ということになりかねません。(あるいは、地域によっては、専業主婦や年金生活者の片手間になる可能性もあります)。

 多くの欧州諸国では供託金も低いし、比例代表制度です。公務員も職場を辞めないで立候補できるのです。市議会などは夜間、休日開催の場合が多い。

 ノルウェーなどは、「代理議員」と言って、議員が都合がつかないとき、比例名簿下位の人が代わりに出席する制度もあります。一般市民が比較的簡単に議員を引き受けやすい制度設計がされているのです。

 その辺りの前提をかっ飛ばして、「議員ボランティア論」を振りかざすと、「前よりも悪い」事態になるのも確かです。

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by hiroseto2004 | 2011-06-16 22:08 | 選挙制度・政治改革 | Trackback