今は「黒猫白猫論」で十分！

「日本がアブナイ！」さんが、以下のような面白い記事を書かれています。
脱原発、菅の使える部分だけ使い倒せばいい＋アフガン戦争の死者＆米撤退

大本は、産經新聞の「オダカズユキさんインタビュー記事」です。

要は、菅総理を叩くよりは、「今」は総理の使える部分だけを使い倒せばいい、という案配です。

全くそのとおりだと思います。わたしも以下の記事で、同一の見解を示しています。

菅総理「無双状態」とその理由
* 2011年 7月 16日 07:46
* 《 日本 》 【論説】 ＜国会＞ ＜政治・政党＞ ＜選挙＞
さとうしゅういち

http://www.janjanblog.com/archives/45569

与野党から叩かれようが、マスコミからボロカスにけなされようが、しぶとい菅直人総理。正直に申し上げて、今の政界には、良くも悪くも総理ほど、粘り腰の人材はいません。

お人好しで、お金持ちのおぼっちゃまばかりの野党・自民党幹部の方々。小泉純一郎さん（小泉さんだけは例外だった）を除けば、与党時代にはすぐ、総理を投げ出す方々ばかりでした。総理を辞めたって、家柄もいいし金もある。だから面倒ならすぐ投げ出してもいい。

　　一方、与党・民主党の圧倒的多数を占める若手議員。しかし、総理をあまり追いつめすぎると、解散総選挙で自分たちが吹っ飛びかねない。御身大切で腰が引けています。感情的に総理を罵倒するか、「総理を支えないと行けない」とかけ声だけとばす議員かに分かれると思います。

　　これは、仕方がない面もあって、今の衆院の選挙制度＝「小選挙区比例代表並立制」では、自民党か民主党に公認してもらえないとまず議員になれません。新党を立ち上げても爆死するだけに終わりかねません。それはそうなんだけど、とにかく、総理と刺し違える覚悟なんてない。そもそも、今の民主党は、当選した議員のフォローアップなんてほとんどしてこなかった。だから、政治家としては弱い。

そうなると、総理は簡単にやめそうもない。

それくらいなら、総理に続けてもらって、総理をせっついて、総理のいい部分＝脱原発を進めてもらったらいい。浜岡原発を止めたのなら、再生可能エネルギー推進法成立、そして電源三法廃止までセットでやらせればいいのです。


黒い猫であろうが白い猫であろうが、ネズミを捕る猫はいい猫だ。（鄧小平）
黒い猫であろうが白い猫であろうが、脱原発を進める猫はいい猫だ。

今は、ひとりひとりが、「放射能の脅威のないエネルギーにチェンジするのだ」という方向性を共有した上で、総理の尻を叩けばいいのです。

最悪なのは「総理を叩く事が自己目的化」してしまうことです。そうではなく、自分なりの軸を持ちながら、総理の使える部分を使い倒す。これでいいのです。

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