大手企業製造業本位の限界 : 広島瀬戸内新聞ニュース（社主：さとうしゅういち）

「大手企業製造業」が元気だったことを前提として、産業政策にしても社会保障にしても、地方自治にしても、組み立てられていた、と思います。

広島県もその例外ではなく、むしろ、大手企業製造業本位でうまくいっていた時代がなまじ長かったばかりに、危機感が薄い面もあると感じます。

現実には、この安佐南区でも、大手重機メーカーが撤退しますし、西風新都の工業団地はなかなか埋まらない現実があります。

せっかく安佐南区内の大学に多くの若者が県外からも来るけれど、地元には根付かず、東京などに行ってしまう現実がある。県や市から金がでている大学で若者を育てても、県外に出て行ってしまう現実がある。

そこを打開しなければならない。とくに若手あるいは女性が起業するのを応援したいというのを県議会議員選挙で政策で掲げたのもそういう問題意識があったからです。男性のえらい人では、どうしても従来の発想の延長戦上で、なまじ成功体験に囚われるだけに、限界があるのも現実。（そもそもそういう人は好きこのんで安定を捨てることはないですし）

いまある大きな会社も最初は小さかった。そういう小さいものが出てきやすい環境をつくる。そのことが、十年後、二十年後にきいてきます。

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