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庶民派知事で何があっても心配いらない広島を ヒロシマ庶民革命


by hiroseto2004
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水俣病慰霊の碑(河野美代子先生ブログより)


2週間前に水俣に行かれた河野美代子先生の報告です。

http://miyoko-diary.cocolog-nifty.com/blog/2011/09/post-c79c.html

水俣の埋立地にて。
水俣の児童擁護施設光明童園に講演に行って二週間が経ちます。講演は午前中に済ませ、お昼をご馳走になった後、職員の先生お二人が私を水俣の街の見学に連れて行ってくださいました。早く水俣のことを書かなければ、と思いながら、これまで来てしまいました。

 水俣病をどう捉えるか、この間、ずっと考えて来ました。そして、今、はっきりと思います。水俣病は、ヒロシマ、ナガサキ、そしてフクシマとまったく同じ構造であるということを。

 写真は水俣の海の埋立地に患者さんたちが作られた慰霊碑です。その慰霊碑に近づいてアッと私は声を上げました。そこに書かれている碑文。「不知火の海に在るすべての御霊よ/二度とこの悲劇は繰り返しません/安らかにお眠りください」は、広島の平和公園の原爆死没者慰霊碑の碑文「安らかに眠って下さい 過ちは 繰返しませぬから」とそっくりです。

周りには遺族の方たちが作られたというお地蔵さんがたくさんおかれています。これらの前には穏やかな海が広がります。


この水俣湾埋め立ての説明文が立ててありました。「水俣湾埋立地の歴史的背景 あなたが立っているこの場所は、海を埋め立てて作られたものです。/この場所で起きた「水俣病」は、チッソ(株)水俣工場の排水に含まれるメチル水銀が原因でした。・・・・」で始まり、この埋め立てについて詳しく書かれていました。水俣湾の海底には、水銀を含むヘドロがたまっていました。その面積は209万㎡、量にして約151万㎥という大変な量でした。このままでは、さらに水俣病が広がるとして、熊本県は昭和52年から平成2年までの14年、485億円をかけて埋め立てを完成しました。

 湾内で、特に水銀濃度の高い部分(約58万㎡)を護岸で囲み、その中に周辺の水銀を含んだヘドロをくみ上げ、合成繊維製のシートをしき、きれいな土砂をかぶせ、水銀を含むヘドロを封じ込めるという工事なのです。とても、本当に大変な工事であったと書かれていました。

  この埋立地と周辺には美しい公園やスポーツ場、竹林等が作られています。広大な道の駅には、バラ園がきれいな花を咲かせていました。

 そうして、水俣は今、きれいな海を取り戻しています。でも、水俣病で失われた多くの人々の命、多くの生き物たちの命は決して戻りません。今もなお水銀に犯された方々の健康は戻って来ません。

 慰霊碑に感動したので、順番が逆になりましたが、その前に行った「水俣病資料館」と、水俣とヒロシマとフクシマのその構図について、明日お話ししたいと思います。


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by hiroseto2004 | 2011-09-29 23:27 | 環境・街づくり | Trackback