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by hiroseto2004
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広島県知事・湯崎さんが進める(HICARE)は原発推進の組織!

11月23日、平和記念公園内の広島国際会議場で、HICARE(放射線被曝者医療国際協力推進協議会)とIAEA(国際原子力委員会)による「2011 HICARE 国際シンポジウム 放射線の人体影響 ー放射線被ばく医療の国際的なネットワークの確立に向けてー」が開催されました。

HICAREはHiroshima International Council for Health Care of the Radiation-exposedの略で、広島大学原爆放射線医科学研究所、放射線影響研究所、広島原爆障害対策協議会、広島赤十字・原爆病院などがその構成団体になっています。

今回のシンポジウムは、主催がHICAREと広島県、共催がIAEAと広島県医師会・広島市医師会、後援が外務省・文部科学省・厚生労働省・経済産業省・JICA(国際協力機構)・広島市・NASHIM(長崎・ヒバクシャ医療国際協力会)。

IAEA事務局次長、原子力科学・応用局長のモハマド・ダウト氏と、IAEA原子力科学・応用局ヒューマンヘルス部応用放射線生物学・放射線治療セクションヘッドのエドワード・ローゼンブラッド氏の基調講演、広島大学救急医学教授の谷川攻一氏の特別講演が行われました。
また、「被ばく者医療の国際的な取組に向けて」として、広島県医師会長の碓井静照氏、放射線影響研究所理事長の大久保利晃氏、福島県立医科大学教授の安村誠司氏、中国新聞客員論説委員の山内雅弥氏、広島県知事湯崎英彦氏のパネルディスカッション(討議にはならなかった)が行われました。

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◆来賓挨拶の中で、外務省国際原子力協力室長の羽鳥氏は、IAEAへの謝辞を述べた後、玄葉外務大臣の言葉を引いて「放射線の人体に対する影響について、不安から人々を解放するために、わかりやすい発信を」と述べました。ここに、このシンポジウムの方向性がよく示されていると思います。

◆基調講演はまさに「Atoms for Peace」という表題(なぜか日本語訳は「IAEAの取組」となっていました)で、モハマド・ダウト氏は、原子力が医療や食糧安全保障や環境にいかに役立っているかというお話をされました。
エドワード・ローゼンブラッド氏は、放射線の種類、放射線の人体への影響について概括的なお話をされました。生物学的線量測定は放射線影響研究所の調査をもとに行われるという発言、低線量のリスクについては「十分に特定されていない」という発言がありました。(あくまでも通訳者を通して聞いたところでは)

◆パネリストの発言の中で、放射線影響研究所理事長の大久保利晃氏は、「放射線被曝量がどんなに少なくても0にはならない。『ここなら安全』という根拠はない。政府・ICRPの基準値は『目標値』であって、『安全レベル』ではない」と発言されました。放射線影響研究所の行ったリスク研究結果がどのような過程を経てIAEAの具体的数値になるのかという説明もありました。
湯崎広島県知事の発言の中で、「福島県民健康管理調査」を湯崎氏が提唱したと聞きました。

◆広島大学救急医学教授 谷川攻一氏の特別講演は「福島第一原子力発電所事故災害に学ぶ:緊急被ばく医療体制の現状と課題」と題して行われました。
谷川氏は福島原発事故発生直後に福島県に派遣されて緊急避難者の放射線スクリーニングを実施。
ところが、緊急避難してきた入院中の患者や寝たきりの高齢者の受け入れ先が見つからず、その人たちが長時間バスの中に放置され、その後、移送の過程や避難先で50名が脱水や低体温、基礎疾患の悪化で死亡したという事実から、
屋内退避の有効性、原発事故災害における周到な準備の必要性を主張されました。

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特に谷川攻一氏のお話は、事故直後の現場からのもので、生々しく伝わってきました。
もしこのたびのような事故が島根原発で起こったら、県庁所在地の松江市がすっぽり避難区域に入り、その中には約7000人の入院患者、約7000人の施設入所者、約15000人の在宅の要介護者がいて、その人たちを避難させなければならない。その備えをしておかなければならない、ということでした。

しかし、そもそも、なぜ避難しなければならない事態が起き得るのか、なぜそのような事態に対して備えなければならないのかと言えば、それは原発があるからです。

このシンポジウムに参集した医師・医学者たちは、なぜ「根本原因を絶つ」ということを考えないのか。それは可能なことなのに。

IAEAの推進する「Atoms for Peace(原子力の平和利用)」の結果、福島原発事故が起こり、50名の要介護・加療のお年寄りが亡くなったというのに。
また、これまでも「Atoms for Peace(原子力の平和利用)」の結果、多くの被曝者が生まれ、「放射線被曝者医療」が必要になっているというのに。
そのIAEAと広島の医師・医学者たちが「連携を深めていく」というのは、ナンセンスにもほどがあります。

「原子力の平和利用」を進めて、「被曝者」を増やし、「放射線被曝者医療」を行う。――まさに「マッチ・ポンプ」です。
Hiroshima International Council for Health Care of the Radiation-exposed(HICARE)は、原発推進の一翼を担う組織と言わざるを得ません。

「放射線被曝者医療」の発展よりも、「放射線被曝者医療」の必要が無くなることを、切に望みます。


広島市 西塔文子
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by hiroseto2004 | 2011-11-27 11:43 | 広島県政(広島県議会) | Trackback