自治労ご出身の仙谷元長官が「巨悪」になったわけ
2012年 04月 20日
「原発全面停止は集団自殺」「サイレントマジョリティーは発言しない」などと国民を脅し、なめきっている仙谷由人政調会長代行。
閣僚でもないのに、大飯原発再稼働をめぐる閣僚会議を仕切っておられます。
まさに、原発推進の黒幕、巨悪と言える仙谷さん。
昔は、自治労組織内の弁護士としてクリーンイメージで売り出した仙谷さん。竹下登さんら自民党政治家の腐敗を許さないという触れ込みで初当選された彼が、なぜ、ここまで「真っ黒」になったのか?
自治労問題と絡めながら、検証したいと思います。
そもそも、仙谷さんのご出身労組「自治労」は組合方針は「脱原発」です。
ところが、その仙谷さんがラジカルな原発推進である。どうしてこんなことになったのか?
その背景には、「連合内部の選挙協力」があると思います。
2009年秋、わたしは、労組幹部から東京で行われる「エネルギー政策転換を求める集会」への自治労広島県本部代表として出席してほしいと打診を受けました。わたしは、当時は熱心な支部の執行委員でしたから、二つ返事で受けました。ただ、そのときの、組合幹部の言葉が引っかかりました。
「電力総連と自治労も協力関係にあるので、脱原発とか過激なことは言えない。」
今にして思えば、脱原発や反貧困などを「過激」に叫んでいたさとうしゅういちをけん制する発言ともとれなくもありませんでした。
さて、東京での集会に参加し、労組の執行委員会でイベント参加の報告をしました。件の幹部は「いまは、中国電力労組との協力関係が(自治労も)あるので、なかなか、難しい」という感想を出しました。
なぜ、そういうことを、幹部が言うのか?
それは、選挙協力です。
結局、自治労の組織内の県議や市議も、電力総連の応援をもらう。全国レベルでも、自治労の組織内候補が電力総連の推薦をもらう。そういう関係にあるのです。
だから、逆に、自治労が、連合の他の労組組織内候補を推薦している場合には、自治労組織内候補以上の締め付けをしてきます。なぜかといえば、自分たちが、票を他の労組からもらわないといけないときに、自治労内部で「反乱」があると示しがつかないからです。
2010年の参院選でわたしは、民主党の連合組織内の柳田元法相ではなく、連合推薦のない中川けいさんを支持しました。その際も、組合幹部が何度もわたしの職場まで電話をかけて圧力をかけるなど、恫喝がありましたが、そういう背景があるのです。
自治労幹部は自治労組合員よりも、他の労組幹部の顔色をうかがう。
そういった構造の上に、自治労ご出身の仙谷元官房長官が電力会社ズブズブの政治を行い、まさに「巨悪」と化しているのです。
「自治労」と「電力総連」という、労働貴族同士のもたれあいが、大飯原発再稼働暴走を招いているのです。
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2009年秋、わたしは、労組幹部から東京で行われる「エネルギー政策転換を求める集会」への自治労広島県本部代表として出席してほしいと打診を受けました。わたしは、当時は熱心な支部の執行委員でしたから、二つ返事で受けました。ただ、そのときの、組合幹部の言葉が引っかかりました。
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さて、東京での集会に参加し、労組の執行委員会でイベント参加の報告をしました。件の幹部は「いまは、中国電力労組との協力関係が(自治労も)あるので、なかなか、難しい」という感想を出しました。
なぜ、そういうことを、幹部が言うのか?
それは、選挙協力です。
結局、自治労の組織内の県議や市議も、電力総連の応援をもらう。全国レベルでも、自治労の組織内候補が電力総連の推薦をもらう。そういう関係にあるのです。
だから、逆に、自治労が、連合の他の労組組織内候補を推薦している場合には、自治労組織内候補以上の締め付けをしてきます。なぜかといえば、自分たちが、票を他の労組からもらわないといけないときに、自治労内部で「反乱」があると示しがつかないからです。
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自治労幹部は自治労組合員よりも、他の労組幹部の顔色をうかがう。
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by hiroseto2004
| 2012-04-20 06:55
| エネルギー政策
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