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庶民派知事で何があっても心配いらない広島を ヒロシマ庶民革命


by hiroseto2004

村上真平さんの話「もし若狭湾で原発事故が起こったら」(河野先生ブログより)

村上真平さん講演会報告 河野先生ブログより
http://miyoko-diary.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/post-e2de.html

村上真平さんの話「もし若狭湾で原発事故が起こったら」
 昨日の続きです。

村上さんの講演。私は、その一言一言を漏らさないように、同時進行でパソコンに打ち込みました。でも、あとで知ったのですが、その村上さんの講演がのほとんどがそっくり私も購入した「3.11原発震災 福島住民の証言」に掲載されていました。その本から。

「(一枚の写真、それはアヒルと一緒に子どもたちが遊んでいるところでした。)本当に目の前にある農園は子どもを育てるには理想的な場所で、ぼくたちは鶏の放し飼いではないですが、子どもの放し飼いをしていました。

 夏休みには親子里山体験ということで、2泊3日の合宿体験を開催していました。大勢の子どもたちが来てくれました。森の中で水源を探索したり、トウモロコシを収穫し、薪の火でにて食べたりし、木に作られた長いブランコで遊び、自然の豊さ、自然の中で遊ぶ楽しさを実感してもらいました。」

「みなさんもご存じのように国、電力会社の姿勢はそれを全く考慮しないものでした。『絶対安全』『経済的』『クリーンエネルギー』という、大嘘をホントのように信じ込ませ、お金のばら撒きによって原発を増設してきました。」

「福島が特別ではないのです。地震も津波も日本中どこにでも起こります。最近は本当に「想定外」と言われるような地震が起こっているわけです。

 狭い日本の国土の中に海岸に面した54基の原発。ぼくは問います。ぼくらの社会は自分たちのの子どものことを本当に愛しく思い、将来幸せに生きてほしいと思っているのでしょうか。

 もし本当に幸せに生きてほしいと思うならば、全ての原発を止めるということは最低条件ではないでしょうか。

 そして、止めた後、放射性廃棄物を安全に処理し、安全に保存するために全力を尽くすということは最低限の義務だと思っています。

 現代社会は、自然を壊して、人間の命を使い捨てする生き方をしています。その中の最たるものが原発です。そのことが、今回こういう形で明らかになったわけです。

 その意味で、フクシマは自然(神)からの警告だと思っています。そのメッセージを謙虚に受け止め、刹那的、破壊的、無責任な生き方を止め、新しい生き方に向かう起点となれるのか、否か。

 今をなくして、セカンドチャンスはないと思っています。」

 チェルノブイリ原発の事故があったときに高濃度で汚染された地域、ホットスポットは同心円には広がらず、距離ではなく、地形、風向き、天候によって様々な場所にホットスポットができました。そういうホットスポットにまさに飯館村がなったのです。でも、福島原発の事故では、その放射性物質のの80~90%は太平洋に拡散しました。

 村上さんは、動画で、もしこれが若狭湾で起こったらという汚染のシュミレーションも見せてくださいました。それは、ぞっとする光景でした。放射能のほとんどが海ではなく、陸に降り注ぎます。近畿だけでなく、東海、名古屋、静岡まですっぽり汚染されます。もう一度原発事故が起こったら、日本中が住めなくなる、本当にその通りでした。身震いするような光景でした。


 講演の後、約一時間討論をし、そのあとさらに交流会をしました。交流会は自然食の店、「のらや」で。その様子はまた明日。とっても感動した話があります。

by hiroseto2004 | 2012-04-24 21:14 | エネルギー政策 | Trackback