原発民衆法廷(第5回公判)
2012年 07月 15日


原発民衆法廷(第5回公判)が広島市中区の市民交流プラザでありました。
この裁判は、広島、山口、島根の住民が、山口県知事、枝野経済産業大臣、中国電力などに対して、上関原発撤回、島根原発廃炉を求める「民衆による法廷」です。
森滝春子さんが呼びかけ人代表として挨拶。
ウィラーマントリーICJ元判事からメッセージ。
判事団が入廷しました。
代理人陳述は足立弁護士。さらに島根原発地元から芦原康江さん、上関から氏本長一さん、若者代表で岡田和樹さんが意見陳述しました。
芦原さんは、島根で事故が起これば大混乱になると指摘。中電という一企業で責任を取りきれないのではないか?と中電を批判しました。
氏本さんは、祝島の反原発の背景には、自然を畏怖し、「お天道様の恵み」をもらっているという自然生態系を介して太陽からエネルギーを贈与してもらっているという意識がある、と指摘。
カネで買えない自然からの恵みを強く意識しながら暮らす島民のライフスタイルが、これからの日本がめざすべきライフスタイルだ、と訴えました。
岡田さんからは、上関原発予定地の中電による実力行使と、4800万円の損害賠償請求をするスラップ訴訟についてなどの報告がありました。
岡田さんは国策として計画を進めた国や埋め立て免許を出した県、中国電力が根本的に誤っていると語気をつよめました。
証人の藤田祐幸さんは、吉田内閣から岸内閣、佐藤内閣にかけて、実は核武装のために、科技庁、動燃JAXAなどを作っていたのではないか、という問題提起がありました。
JAXA法から平和目的が削除される一方、原子力基本法の付則で安全保障目的が付加される情勢の中でタイムリーでした。
宗藤尚三さんが、証人として被爆体験、そしてキリスト者としての脱原発への思いを語りました。
会場はしーんとしたのが印象的です。
今回の法廷での判事団の決定は、
・原発は人道への犯罪である
・島根原発は廃炉
・上関は撤回
というものでした。
by hiroseto2004
| 2012-07-15 14:05
| エネルギー政策
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