福山市民革命大集会 さとうしゅういち応援演説 (予定原稿)
2012年 07月 28日
(これは、予定原稿です。当日の集会では、暑さの中、出席者の皆様に配慮し、短縮した部分もあります。どうぞ、ご理解のほどよろしくお願いします。)
7月29日(日)10時 福山市三吉町北第一公園 福山市民革命大集会
7月29日(日)10時 福山市三吉町北第一公園 福山市民革命大集会 あいさつ
さとうしゅういち(広島瀬戸内新聞社主・元自治労広島県職員連合労組支部執行委員)
みなさん。おはようございます。ご紹介にあずかりました、さとうしゅういちです。
みなさん。大戸ひろしさんをなんとしても、市役所に押し込みましょう。大戸ひろしを市役所に押し込んで、福山市を一部の人々の手から市民の手に取り戻さなければ、未来はありませんよ!
さて、わたくしは、現在、広島市安佐南区に住んでおります。わたくしは、1975年に福山の沖野上町で生まれました。その後、東京で大学卒業まで育ち、そして、2000年に広島県庁に就職して11年。県内各地で主に福祉や医療などの業界の皆様の指導・監督等のしごとをさせていただきました。その後、2011年1月に退職し、現在は民間で介護関係の施設の経営に携わっています。また、広島市では市民から公募で選ばれる「男女共同参画審議会」の委員を務めております。また、公務員時代から、広島市内を中心に環境や男女共同参画、生活者困窮者支援などの市民活動に携わっております。
現在は「日本はいい加減に原発をやめないといけまあ。いい加減に、東京中心、大量生産大量消費でやっていたらいけまあ。そして、金のかからない政治にせんといけまあ!国でも地方でも、市民の手に政治をとりもどさんといけまあ!」このように考え、「広島瀬戸内新聞」という地域新聞を発行しながら、来年の参院選へ向け、広島県全域で活動しております。
昨日は日本でもドイツやフランスなどの先進国に続き、「緑の党」が結成されました。その結成総会が東京でございまして、昨夜この福山まで戻ってまいった次第です。
ホテル火災とその背景となった行政の怠慢。鞆の浦問題での市長の知事に対する傲慢な態度。そしてさびれた駅前。生まれ故郷・福山のありさまに歯がゆい思いです。ここは、福山の政治を変えなければいけまあ、と大戸さんを、市役所に押し込むべく、応援にかけつけました。
そのわたくしが、これまでの行政での経験、そして労働運動、市民運動などの経験から、大戸さんを市役所に押し込まないといけないか、理由を申し上げます。押し込むというのは意味があります。魑魅魍魎のお化け屋敷と化した市役所を、文字通り市民のために役立つ場所にする市民の代表として送ろうという意味です。
第一に、いまの市役所の労働組合が市民ばかりでなく職員からいかに元気を奪っているか、ということを申し上げます。
みなさん。福山市役所は、連合に加盟している自治労が支配しているといっても過言ではありません。そして、自治労は、労働組合としての本来の役目を果たさず、政治団体、そしてやくざのような集団に成り下がっています。組合事務所をうっかり「組事務所」と読み間違えそうです。
この「やくざ」という表現は私一人のものではなく、民主党の和田隆志衆院議員からわたしが直接うかがったことです。彼は、わたしが、政治活動に踏み出す際、わたしに「自治労はやくざみたいなものだから気をつけろ」とわざわざ直接お電話をいただいて親切にもご忠告してくださいました。
みなさん。今の福山市役所内部は、経営者、すなわち市長と自治労福山市職員労働組合が一体となった全体主義のような体制です。職員たちは、職場ぐるみで、代々、組合推薦の市長を応援させられてきました。
一方で、市長は、市役所の労働組合の役員が組合の仕事をして組合の給料をもらいながら、市からも給料をもらうということを長い間許してきました。これは、裁判で市長側の敗訴が決まりました。しかし、役員たちのふところは痛みませんでした。役員たちは、組合の金庫からお金を引出して、返還させられた給料の穴埋めをしたからです。こうなると、一般組合員も、役員に大切な組合費を奪われた被害者です。
このように組合と当局が癒着しているので、市民はもちろんのこと、「今の福山市役所はおかしい」と心の中では思っている職員の方も声を上げにくい状態になっています。
実を申しますと、わたしがいた県庁も、福山市役所と同じ連合・自治労に加盟する県職員連合労働組合(県職連合)が、大きな影響力を持っています。わたしは、その中で支部の執行委員を務めておりましたが、非常に息苦しさを感じていました。
福山市職労と同様、地方選挙や国政選挙のたびに、組合幹部により、特定候補への応援が強要されました。そして、それに逆らうと、組合幹部に恫喝されるのです。
2010年参院選では、わたしは、県職連合が推薦する候補は応援しませんでした。わたしは、議員には女性がもっと必要という立場から、組合の方針は無視し、その選挙でも、その前の参院選でも女性の候補者に投票していました。だって、労働組合は政治団体ではないのですから縛られるいわれはありません。
すると、当時の自治労県本部の副委員長、現在は連合広島の事務局長をつとめ、TVのニュースにもときどき出ておられる平上宏二郎さんから、二度も仕事中に「なんであんな右翼に投票したのだ」とわけのわからない脅しの電話がかかってきたのです。
それ以外にも、わたしは選挙では組合方針に逆らうこともありました。そのたびに、組合事務所に呼び出され、他の役員に取り囲まれたこともありました。そして、ついに、2011年1月末「組合の政治闘争方針に従えないなら組合を辞めてもらう」とまで言われたのです。
わたしは「労働組合は労働者の権利を守るための組織。政治団体ではないはずだ」と反論しましたが、幹部は聞く耳を持ちませんでした。ばかばかしくなったわたしは、組合脱退に同意しました。すると翌日、今度は上司、すなわち経営者がわたしを呼び「組合に入っていないものは、当局も守れない。県を退職したほうがいい」というわけです。わたしは「これは、もうだめだ。内部では変えようがない。」このように思い、辞めました。今から思えば、幹部たちによって、煙たがられ、事実上追放されたという見方もできるのでしょう。
けれど、内部にいても仕方がないと判断。現在は、この国を変える、国政を変えるための活動をしております。
みなさん。わたしは、労働組合そのものは否定していません。わたしは、公務員時代、本当にひどい経営者がいる職場で、労働者が立ち上がった場合には、日本中どこでも労働者の応援に駆けつけました。時には機動隊と対峙したこともありました。本当に困っている人を助ける活動をしているような地道な労働組合は今でも応援しています。さらに、欧州や韓国など世界の労働組合というものを自分なりに、時には現地に足を運びながら、研究してまいりました。これらはあくまで個人でやってきた活動です。
こうした経験からわたしは、日本の連合・自治労、特に福山市職労や広島県職連合というのは世界的に見ても労働組合とは似てもつかない団体だ、ということを痛感いたしました。
ノルウェーやイギリスなどのヨーロッパの労働組合は、同一価値労働同一賃金と申しまして、職務に給料が対応するように、労働組合側で調整しているのです。
ところが、日本では、たとえば、さぼっている行政職員のほうが、現場で汗を流している介護職員より何倍も給料をもらったりしているではありませんか?
現在、市役所職員は狭き門なのに、地域医療を担う医師や看護師が不足したりしています。わたしは、公務員在職時、ずっと介護や医療関係の監督の仕事をしておりました。現場の実情をよく存じ上げるだけに、こんなことは、絶対おかしいと思ってきました。公務員の給与は下がっていいから、介護職の給与は上げてほしい、とずっと思っていました。介護関係の女性労働者のみなさんの活動もささやかながら応援させていただいていました。
日本の介護現場の惨状は、政治家や当局のみならず、労働組合、とくに自治労の怠慢にも原因があります。こんなバカなことは、ヨーロッパでは起きません。
日本の労働組合、ことに自治労というのは、世界でもまれな、「自分たちさえよければいい」というわがまま集団です。だから、世間一般から浮いてしまうのです。橋下市長が、自治労を攻撃すれば95%くらいの人は喝さいを送るのも当然です。
わたしは、ノルウェーのメーデーに5年前参加しました。町中の人が家から出てデモ隊を見送っていたのです。労働者全体のための活動をするのが欧州の組合。自分たちさえよければいい。そしてその既得権を守るために躍起なのが日本の自治労です。同じ労働組合と言っても、正反対ではないでしょうか?
「いや、取り組みはしている」と自治労の幹部は言うかもしれない。でも、現実に格差は縮まっていないではありませんか?自治労が最大のバックとなっている民主党政権になっても介護職の給与は上がらない一方、公務員行政職の給与は地方では特に放置されています。
民主党は、今は「公務員の給与は首長が決めるから」などと逃げ回っています。がっかりです。こんなことで消費税をあげても、介護や医療の現場に回る保証はどこにもありませんよ!連合・自治労の幹部のみなさんは、民主党議員に増税に賛成するように圧力をかけて回っていました。社会保障のためではなく、自分たちのためですよ。増税でデフレが加速すれば、給料が安定している自分たちは万歳、というあんばいです。なんとしても、こんな自治労幹部には、政治から身を引いていただかなければ、日本も広島も福山もゴーストタウンになってしまうのではないでしょうか?みなさんどうですか?
「自治労べったり、一部有力者べったりの首長はこれを市民が全力で打倒しなければならない。」そのことは、わたくし、さとうしゅういち、福山のみなさま、そして全国の皆様に心から呼びかけます。
さて、みなさん。話は少し変わります。
広島市の男女共同参画審議会には、現在、連合の幹部も一人分の席を割り当てられています。しかし、もったいないことに、審議会を毎回欠席されています。経営者の代表はきちんと出席しているので、余計目立ちます。労働組合の幹部の方は、いったい何を考えておられるのでしょうか?
連合のみなさんは、選挙応援で市長を縛ったり、裏でこそこそ、政治を動かしたりすることには熱心だけど、いろいろな分野の人が集まってオープンに議論する審議会には、欠席されるわけです。これでは、自分たちさえよければいい集団だと思われても仕方がないのではないでしょうか?
また、広島県庁では、湯崎知事が就任後、職員による自由な政策提案ができる制度をつくりました。わたしも何件か応募しました。一部は、採用されました。しかし、なんと、これにまた、自治労広島県職員連合労組は反対するのです。まったくよくわからない。知事が、広く職員の知恵を集めて、県民のための行政をやる。そのどこがいけないのでしょうか?さっぱりわかりません。
みなさん。このように、連合・自治労というものは、市民全体の敵であるばかりではありません。幹部以外の一般の組合員、公務員の大多数の敵です。大変残念なことですが、これが実態です。
県庁の実態をさらにひどくしたのが福山市役所です。これでは、まともな職員はものも言えないのではないでしょうか?
逆に言えば、今の自治労福山市職労幹部のような市役所を覆う黒雲を追い払えば、市役所にも活気が出てきます。市役所の職員もそれなりに優秀でいらっしゃいます。問題はその優秀さが発揮されるベクトルです。自由にモノが言いやすい雰囲気になれば、いい知恵も出てきます。福山の良い部分も自然にいかされてくるでしょう。そのことは、元公務員として二万パーセント保障します。
個々の教育や福祉、産業などの政策は大事です。しかし、まず、いい政策が実現するための土俵をつくるのが先です。いままでの談合政治の土俵を壊し、いい土俵をつくるのが次の市長の役目です。今回の市長選挙では、なんとしても市職労のしがらみがない大戸さんを、市役所に送り込み、市職労の横暴を抑えることが絶対に必要です。次の4年間で長年の膿を徹底的に出し、古い政治の土俵を壊し、新しい土俵をつくらないといけんのです。
さて、みなさん。次の話題に移ります。そもそも、市長も、市議会議員も、市職員も市民の皆さん、あなたがたひとりひとりが雇い主だということです。
普通の会社で、勝手な真似を部下にさせる上司がどこにいるでしょうか?いませんよね?そのことと一緒です。
今、市長、市議、市職労が勝手なことをやっている。それを市民は許してはいけないのです。勝手なことを公務員がしているなら、これをやめさせなければなりません。それがいま、福山で必要なことです。それは、市民革命です。民主主義としてあるべき姿にするための革命です。
みなさん。いまは、中央政府もまた、一般市民をなめきっています。
脱原発のデモに対して「大きな音がした」とか言っている総理大臣がおられます。
「大飯原発の真下に活断層があるかもしれないから調べろ」と関西電力に対して指示しながら、平然と原発を動かすのは認めるとは、どういう神経をしているのでしょうか?
実は、野田総理も電力会社と、その労働組合の恫喝に屈しているのです。東京電力の新井行夫委員長が5月末に、「裏切った民主党議員にはしかるべき報いを」という発言をしています。それから、すぐに、野田総理の再稼働宣言が出たのです。
電力会社は、政府が原発廃止に向かうと、自分たちが持っている核燃料が財産ではなくなってしまう。ただのゴミになり、会社が帳簿上赤字になってしまう。それを恐れ、組合幹部が政治家に圧力をかけたわけです。目先のお金の計算しかできない人に、目先の票の計算しかできない人が屈服し、国民の安全などそっちのけで暴走しているのが今の国政です。
このように、国でも広島でも福山でも、市民の皆さんが雇い主であるはずなのに、まるで自分が主人のようにふるまっている官僚や有力者がいる。そして官僚や有力者のいいなりになっている総理や市長がいる。これらの構造を丸ごとひっくりかえす革命が今必要なのです。日本も福山も、いま、浮くか沈むかの瀬戸際にあります。歴史の転換点にあります。
既得権をなんとしても守ろうとする人たちの力は巨大に見えます。しかし、前回2008年の市長選挙では、29.34%の人しか投票に行かず、二大政党が相乗りした現職も有権者全体の2割未満しか支持していないのです。現在でも、ある世論調査では自民党が12.5%、民主党が6.7%の支持率というデータもあります。「幽霊の正体見たり枯れ尾花」です。投票率が、40%を超えるなら、革命は成功します。
みなさん。一部の人の利権によって、大多数の市民が犠牲になるような政治は、国でも地方でももう、止めましょう。そして、いまよりも、ちょっと多くの市民が自立した個人として投票に行くことで政治は変えられるのです。可能なのです。そのことを周りの皆さんにお伝えください。
みなさん。大戸さんの立候補は、常識で考えれば暴挙です。二大政党も相乗りする現職に組織も金もない大戸さんが挑むとは、暴挙です。だけど、その暴挙をなんとしても快挙に変えたら、痛快ではありませんか?これまでの特定利権団体や大政党による組織選挙を、市民選挙にチェンジしましょう!お金をかけない選挙でいきましょう!出来る方は、ちょっとでも、大戸さんと一緒に活動してください。
この大戸さんは、お金も組織もない。だからこそ、市民選挙しかできないのです。それでいいのです!
みなさん。繰り返します。市長選挙は大戸さん一人の闘いではありません。大戸さんの暴挙を快挙に変え、まず福山で、市民の手に政治を取り戻そうではありませんか?ともに頑張りましょう!
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| 2012-07-28 23:28
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