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庶民派知事で何があっても心配いらない広島を ヒロシマ庶民革命


by hiroseto2004
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都議会民主党の「逸機」と東京都民・新都議の課題

【都議会民主党の逸機と東京都民・新都議の課題】

東京都議会議員選挙が終わりました。
自民党、共産党が伸びる一方、4年前(2009年)に都議会第一党だった民主党が第四党に転落するという「失神KO負け」を喫しました。
今回の都議選では、さとうしゅういちにとり、フェースブック友人の共産党候補が多数当選されました。原発ゼロ(東京都は東電大株主)など大いにご一緒しましょう。共産党は女性議員が多く、男女共同参画推進などの立場も共通です。「個人的」なことを申し上げれば、前回苦杯をなめた自民党の元職の親戚(わたくしが、政治を志したのも中学・高校の先輩でもあり、子ども時代から「お兄さん」のように慕ってきた彼の影響も大きい)が苦節四年、復活当選したことも嬉しいです。

しかし、個人的感情はさておき、東京都民と都議会議員の皆様にもの申したい。






毎回、「直後に行われる国政選挙を占う」と言われる都議選。

ただ、そうなってしまうのは、東京都議会議員の仕事を都民は理解していないし、議員も都議としての仕事をしていない場合があるのでは?と考えざるを得ないのです。

特に都議会民主党は大敗の原因として、確かに国政での退潮はあります。しかし、もうひとつは、「どれだけ都議として都議会民主党が活躍したか」が、都民に見えなかったのではないのでしょうか?
東京は「右肩下がり」に転じた日本のなかで唯一栄えている街にみられがちです。
しかし、課題は山積です。
震災で明らかになったことでいえば、食料やエネルギーは外部に頼りすぎた脆弱性。
高齢化が進む今後、街のあり方は地方以上に困難を極めるでしょう。人口密度が高い町で高齢者ばかり、という状態は未曽有なのです。今まででさえも、高齢者を新潟や群馬などの山間部の劣悪な施設にいわば「島流し」にしている実態があることは、施設の火災でみなさんもご存知でしょう。
一方で多摩地区などの郊外の団地は広島などと同様、過疎化が進んでいます。

エネルギー・食料から高齢者福祉まで、大事なことを何一つといっていいほど自分で賄えない街・東京。藤圭子の「女のブルース」で「ここは東京 嘘の町」とうたわれた通りです。

なんとかしないと、今後、大変なことになります。

4年前、都議会で自民党支配が打倒されたことは、歴史的転換点に立つ東京にとって、方針転換を具体化する絶好のチャンスでした。
都議会民主党が「高度成長・バブルに対応した自民党政治のやり方ではいけない」と考えておられたのなら、4年間の任期の中で東京の将来ビジョンを示したら良かったのです。

具体的には、東京全体の適当な人口規模や東京の土地の利用をどう見直すか?そして、エネルギーや食糧をどう賄うのかなど、長期ビジョンを示したらよかった。それにより「官僚や一部大手企業を先頭に目先の成長さえ追求すれば全てうまくいっていた」時代の産物である自民党との差別化を図ればよかった。

しかし、都議会民主党がそのような積極的アクションを取ったとは、寡聞にして私も存じません。
都議会民主党はノーアウト満塁のチャンスを逃してしまいました。

第一党がそんなことでは、都議会や都政の議論は盛り上がりません。その結果、前回民主党に投票した人でもある人は棄権し、ある人は【じゃあ、(自民党政治を国政、都政でも原則的に批判してきた)共産党でいいじゃん】となってしまったのでしょう。

その結果、投票率が低下し、組織票が分厚い自民党が復活し、民主党は第四党に転落、共産党が野党第一党になったわけでしょう。

共産党にもフェースブック友人は多いし、今回当選された方には心から頑張っていただきたいと思います。

一方、党派問わず、都議には高齢化時代や災害多発時代、エネルギー、食料などの課題をうけ東京をどうするか、しっかり語っていただきたい。

そして都議会議員を税金で雇う立場である東京都民の皆様にももちろんしっかり東京をどうすべきか考えていただかねばなりません。

大学卒業まで杉並区、世田谷区、文京区で過ごした元東京都民として。
by hiroseto2004 | 2013-06-24 20:34 | 参院選2013 | Trackback