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庶民派知事で何があっても心配いらない広島を ヒロシマ庶民革命


by hiroseto2004

舛添知事にさえ批判される自民党第二次憲法草案

【舛添知事にさえ批判される自民党第二次憲法草案】
自民党の第二次草案。天賦人権論を否定するなど、むちゃくちゃです。
舛添知事は、第一次草案を手掛けた方ですが、その舛添さんにさえ、批判されています!

http://www.metro.tokyo.jp/GOVERNOR/KAIKEN/TEXT/2014/140214.htm

【記者】舛添知事はこれまでも、もちろん自民党の第1次憲法草案を手がけていたと思いますが、この自民党のですね、今の第2次憲法草案について、批判をこれまで展開されてきていて、一体今、どの点が問題なのか改めておっしゃっていただきたいなというのと、今、国会で集団的自衛権の解釈について問題になっていますけれども、この点についても、ご自身のお考えを伺えればと思います。

【知事】はい。早々と本の宣伝をしていただいてありがとうございます。
 先ほど私のところ、印刷の刷り上がったというのは、出版社が届けてくれたので、情報早いなと思ってますが、あのですね、その本は、まずですね、第1次草案は先ほど組織委員会長の森元総理がヘッドで、政調会長の与謝野さんがナンバー2で、私がナンバー3で自民党の第1次草案を2005年にまとめました。そして、今、第2次草案が出ています。
 一貫して私が申し上げてるのは、まずイデオロギー右とか左とかいうことはちょっと置いといて、憲法学者として、憲法という観点から学問的に見たときに、はるかに第1次草案のほうがすぐれている。第2次草案はさまざまな問題点がある。特に、立憲主義という観点から問題点があるだろう、それはずっと批判してきて、今もそれは全く変わっておりません。
 そして、ついでに出ましたから、細かい事実をツイッターでも言いましたけれども、参議院議員をやめて立候補しませんでした、昨年夏の参議院選挙に。しばらくのんびり本を読んだり書いたりしようというんで、実は、3冊ぐらい同時に書き始めようと思って、それこそ書き始めたんですけど、やっぱり自分は憲法の議論はしっかり書いておくべきだと思いましたから、ものすごく大変でしたというのは、資料全部捨ててたんで、8月の夏の暑いころに書いて、やっぱり3カ月かかったのは、これは、おそらく憲法学者は全部読んでほしいぐらいに細かく書いて、第1次草案は一言一句全部私が書きました。全部私が書いたんだけれども、それは裁判官、弁護士、検事、憲法学者、このチームをつくって一言一句みんなで検討して、その前に自民党の検討がありました。そこで出して、私はこれのほうがはるかにすぐれている。
 幾つか例を言いますと、例えば、公務員は絶対に虐待してはいけないって書いてるんですよ。絶対にしちゃいけない。何で第2次、絶対にとるんですかと。それから、自民党の第2次案の解説してるQ&Aの中に、西洋の天賦人権論を否定してるんです。天賦人権論、つまりわかりますね。天賦人権論っていうのはフランス革命以来、営々として人類が築き上げてきた、それを何で批判するんですかと。
 それから、まだいろいろあるんですけれども、私たちは第1次草案は天皇は象徴のままです。私は元首にするのは今でも反対です。というのは、元首というのは、政治的な意味を持つ、それから、あのときの議論はこういうのがあったんですよ。元首というのは、私たちがアメリカ人、フランス人、イタリア人、ドイツ人だったらあなたも元首になれるんです、選挙で受かれば。オバマさん、なってますね。オランドさん、なってますね。だから、あのときの議論は元首ごときものに天皇陛下、大事な私たちの敬愛する、尊敬する天皇陛下をそういう地位におとしめていいのかという議論があって、天皇陛下、そんなもう、選挙で、私でもですよ、私がアメリカ人だったら、アメリカ大統領にだってなってるかもしれない。この都知事選挙というのは大統領制ですから、私でもなれるわけですよ。そうじゃなくて、日本文化、まさに象徴天皇制というのは日本の歴史のあり方であって、明治維新から、この1945年までの敗戦の時期っていうのは、長い長い日本の歴史において、天皇のあり方としては極めて例外的ですよ。そうでしょう。征夷大将軍がいて、徳川幕府がいたわけで、違うわけでしょう。
 だから、そういう歴史も踏まえて、私は象徴であるべきだし、絶対にそれは特高警察の、こういうようなことはやっちゃいけないからだめだということも申し上げてて、それから、一番大事なのはですね、全て日本人は個人として尊厳に値するって書いてあるんですね。ところが、それ、絶対私、一歩も、それから、24条の家族のことも両性の合意だけでいいじゃないですか。そんな家族、どういう家族であろうと、そんなこと国が文句言うべきじゃない。全ての、だから1つ言うと、その、家族のところはですよ、何が書いてあるか、両性の合意のみでいいと。しかし、家族を書いている諸外国の憲法も、国家は家族を守りなさいって書いてるんですよ。家族同士で相互支援しなさいなんて憲法が言うことではありません。私は最初の会見のときに言ったように、介護をめぐって家族が崩壊したりするわけですから、そこだって私は1つも触れさせなかったですよ。
 それから、人として尊厳に値するって書いちゃだめなんです。絶対個人自体守られている。個人の対抗概念が国家なんですよ。国家権力に対して個人を守らないといけないから憲法があるんであって、憲法っていうのは国家権力が強硬に私たちの言論の自由、今、こうして発言しているとこを、特高入ってきてつぶしたらどうするんですか。憲法があるじゃないかってやるためにあるんです。国家の対抗概念は個人であって、人として何で書きかえたんですかと、人の対抗概念は犬や猫ですよ。基本的に立憲主義がわかってない。
 だから、そしたら昨日の毎日新聞の、昨日か一昨日の夕刊が知事選挙に出るんだから、自民党寄りにあの本書きかえたっていって、私は訂正してくれって毎日の方へ強硬に抗議をしたいぐらいなんですよ。訂正も何もしてません。というのは、11月に原稿を渡してます。猪瀬さん、いつ辞任して、私がいつ、1月の14日ですよ、ここで会見やったのは。立候補宣言をしたのは。だから、全く時系列を無視して、知事選挙に出るから自民党寄りに書きかえた、一言も書きかえてないですよ、一字も。てにをはの誤字脱字だけです、それははっきり言っとく。
 それで、ぜひ19日発売になってるから買って読んでください。はっきり書いてある、後書きに今のままの第2次草案ならば、私は一国民として、国民投票で反対する。ずっと言い続けて、変わってません。
 集団安全保障について聞きましたけれども、これは、私は石破さんとかも議論して、例えば、そこについては、私は国防軍という考えはだめだと、せめて自衛軍までだと。国防軍っていったら、何か戦前を思い出して嫌になる人がいる。憲法を改正したいのか、したくないのかと。私は9条を改正すべきだと思ってます。改正するためには3分の2の発議要件が必要なんで、そのときに、国防軍っていって3分の2とれますかと。自衛軍なら、まあ、自衛隊と同じだからっていって、皆さん合意してくれるかもしれないっていうのが、そこがまず第1点。
 それから、集団的自衛権の行使云々については、これは憲法改正ではなくて、安全保障基本法の中で、国会で議論してきちんと政府が決めるという方向になってますから、そのスタンスは安倍政権とは変わってません。
 ということで、これを話してると、知事の会見ではなくて憲法論で、になりますけれども、ちょうどいい機会ですから、そういう誤解をですね、ぜひ解いていただいて、じっくり本を読んでいただければわかると思います。


by hiroseto2004 | 2014-02-18 18:13 | 憲法 | Trackback