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庶民派知事で何があっても心配いらない広島を ヒロシマ庶民革命


by hiroseto2004

安佐市民病院問題、市長も市議も市民の方を向くべし

【市長も市議も市民を向けばいいのだが】
安佐市民病院の移転問題。
市議会自民党系会派(保守クラブ)が割れ、市長提案の補正予算案(移転新築)が否決となりました。

これにより、老朽化している病院の建て替え時期が不透明となりました。

 松井市長は、もう少し市民の意見を聴いた上で提案していれば、説得力がある案になったのではないでしょうか?
松井市長自体、障がい者サービスのカットや保育園の閉鎖などで、ともすれば市民の声を聴かない姿勢もみられました。

やはり、市長案に懸念を示し、現在地での建て替えを求めておられる市民も多くおられるのです。

そもそも、一方で議員も、市民を向いて、しっかり議論していればこんな結果になったでしょうか?
市民のためにならないから反対という立場の市議については納得できます。
しかし、残念ながら「市長が俺たちの言うことを聞かないから反対」という考え方の方もおられるようにも思われます。

議員とは議論する人。あいつがムカつくから、あの政策は賛成とか反対とかではなく市民にとっていいかどうかで議論すべきである。

一般的に日本の地方議会に言えることですが、首長提案が「議論もなく、オール与党ですんなり通るか?」それとも、「あいつムカつくから」で停滞するか?

この二者択一では、極めて不毛です。生産的な議論を双方に望みます。

広島)安佐市民病院建て替え問題、本会議も移転否決
http://www.asahi.com/articles/ASG2T5GTLG2TPITB00R.html

 広島市議会(議員数52人)の2月定例会は25日、本会議を開き、市立安佐市民病院の移転新築に関連する病院事業会計の補正予算案を否決した。議長と退席した1人を除く50人で採決。賛成25反対25の同数となったため、議長が否決と決めた。議会の賛否は真っ二つに割れ、最大会派の自民党・保守クラブ(保守クラブ)は分裂。松井一実市長もダメージを負い、双方に爪痕を残した。

 本会議は約7時間遅れの午後5時前に開会した。採決に先立ち、各会派が意見を述べた。

 移転を支持し、保守クラブを離脱した山路英男議員は「現地建て替えの困難さは広島市民病院や日赤病院の例で明らか。移転は必ず安佐北区に変革をもたらす」と主張した。

 一方、移転に反対し、現地建て替えを訴える保守クラブの八軒幹夫議員は「住民の生活に大きな影響を与える公共施設の建て替えは原則、現地ですべきだ。移転後の活性化策も具体性を欠く」と批判した。

 採決は記名投票で行われ、議員一人ひとりが壇上で票を投じた。各会派の移転への賛否は、保守クラブ(賛成2、反対10)▽自民党(賛成11)▽市政改革ネット(賛成2、反対6、退席1)▽市民連合(賛成2、反対6)▽公明党(賛成8)▽共産党(反対3)で、賛否が同数に。碓井法明議長(保守クラブ)が否決と裁決すると、反対派から「よし」という声が上がった。松井市長はうつむいたまま動かなかった。

 ■最大会派、保守ク分裂

 市民病院建て替えをめぐる議論への関心は高く、開会予定時刻の午前10時に、議会の傍聴席は病院周辺の住民らが多数集まった。

 だが、最大会派・保守クラブ(21人)は会派内の協議がまとまらず、控室の扉には「党議中」のプレートが下がったままだった。

 保守クラブは2011年の市長選で新顔だった松井市長を支援したが、幹部は移転反対の方針を固めていた。だが「市長提案を否決することになる」と主張する議員らも譲らなかった。約3時間の協議の末、移転賛成派の8人が会派を離脱し、保守クラブは分裂。8人は自民系の爽志会(そうしかい、3人)と組んで新会派の自民党を結成した。

 新会派の山田春男幹事長は「(保守クラブは)基本的に市長を支える会派だったはずだ。スタンスが変わりつつあり、我々とは明らかな違いがある」と批判。保守クラブの谷口修幹事長は「会派がまとまるよう努力は重ねたが残念。与党といえ、議会は是々非々で判断すべきだ」と話した。

 市政改革ネットと市民連合も賛否が分かれ、個々の議員に判断をゆだねる自主投票とした。来年は市長選が予定されており、最大会派の分裂は選挙戦に影響を及ぼす可能性もある。

 ■「完全否定ではない」

 否決後、松井市長は報道陣に「ギリギリのところまで行ったのに本当に残念」と落胆した表情で語った。

 24日に反対派議員らについて「説明を理解していない」と述べたが、この日も「今回の反対討論でそのことが確認できた」と発言。賛否同数の結果について「完全に否定されたわけではない」と強気な姿勢も見せた。ただ、今後について今回の議論を精査したうえで「移転案再提出の有無や時期などを慎重に判断したい」と述べるにとどめた。会派分裂の議会運営への影響について「テーマ次第だと思う」と応じた。(中崎太郎、清水謙司、伊藤賢)

     ◇

 〈安佐市民病院建て替え問題〉 1980年建設の広島市立安佐市民病院(安佐北区可部南2丁目)は耐震性に問題があると指摘されてきた。敷地が狭いため、当初、現地建て替えは工事に7年かかるとされ、市は広い敷地への移転新築案を検討した。

 しかし、現在の敷地近くの民有地を取得すれば工期が4年で済むことがわかり、近隣住民らの移転への反対は強まった。市は昨年、住民説明会で現地建て替えと移転新築の2案を説明。今月6日、松井一実市長は「地域の活性化の観点から決断した」と、荒下地区(同区亀山南1丁目)への移転方針を表明した。移転新築計画に必要な費用をあらかじめ計上しておく「債務負担行為」(上限2千万円)を病院事業会計の2月補正予算案に盛り込み、市議会2月定例会に提出した。


by hiroseto2004 | 2014-02-28 00:56 | 広島市政(広島市議会) | Trackback