交通復旧も土砂との苦闘続く八木小学校区【広島土砂災害】
2014年 09月 05日
八木学区は、特に上八木駅や八木小学校を中心とした地域が、バスも鉄道(可部線)もない状態が8月20日の災害後1週間続き、高齢者を中心に不便を強いられていました。しかし、8月27日に無料のシャトルバスが小型車で1時間に一本再開され、さらに9月1日には可部線が運転再開。そしてこの日9月5日からは、バスも全線で運転を再開し、交通の便は回復しました。
この日は、八木8丁目の日本庭園をお持ちのお宅にわたしを含めて最初7名、その後十数名が合流してうかがいました。
たくさんの人が集まりましたが、庭にたまった土砂を相手に苦闘を強いられました。土砂の除去作業は、掘った土砂を土嚢に移し替えて、近くに運ぶという単純なものですが、いくら土嚢を用意してもすぐにいっぱいになってしまいました。
その結果が、写真のような土砂の「山脈」です。
安佐南区のボランティアセンター(社会福祉協議会が事務局)には、連日数千人のボランティア志願者が詰めかけておられます。しかし、ボランティアセンターのスタッフ不足もあって、すべての志願者を作業にうまく配分できているとは言い難い状況があります。
多くのボランティア志願者が、現場に入れないまま帰られる一方で、被害があまり報道されていなかった地域も含めて多くの地域では人手が不足する、というミスマッチも見られています。
いっぽうで、複数の民間団体が独自にボランティア活動を土日を中心に呼びかけており、ボランティア志願者が「身一つで」全員参加できる体制にしている団体(緑井6丁目の「広島北民商」さん)もあります。
今回の災害では、
1、女性消防団員が活躍したり、避難所のボランティアのリーダークラスも女性が多いなど、女性の視点が生きた対策に従来よりはなっている。
2、みなし仮設住宅をいち早く県が確保したり、民間病院が避難所として旧病棟を提供するなど、避難者の生活改善に従来の災害よりは一定程度の前進が見られる。
などの点は評価できます。
いっぽうで、
1、報道されていない地域でも、あまりにも多い土砂に苦闘している状況、
2、なかなか多数のボランティア志願者を効果的に配分できていない状況、
3、県や市のネットでの情報発信も、たとえば県の防災WEBを十分に生かし切れていないなど、
が課題として続いています。
広島市災害ボランティア対策本部
http://hiroshimavc.jp/
緑の党グリーンズジャパン有志 広島土砂災害調査団 報告書(改訂版)
http://hiroseto.exblog.jp/22358758/
被災地であったかみそ汁つくり隊
http://hiroseto.exblog.jp/22346742/
広島市議会全員協議会2【広島土砂災害】
http://hiroseto.exblog.jp/22338056/
広島市議会全員協議会1(広島土砂災害)
http://hiroseto.exblog.jp/22337754/
緑の党有志 広島土砂災害調査団 報告
http://hiroseto.exblog.jp/22335334/
by hiroseto2004
| 2014-09-05 21:36
| 広島土砂災害(広島豪雨災害)
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