松井市長派の買収疑惑で大揺れの広島市議会を取材
2014年 12月 17日
広島市議会は大荒れです。広島市の松井市長派の市議が2011年市長選挙で、金を配ったのではないか?このような発言を本会議で「市政改革ネットワーク」の藤田博之議員がしました。藤田議員は、秋葉市政時代には、市議会議長も経験している方です。
これに対して、市長を支える派閥の「自民党」の議員が藤田議員の懲罰動議を提出しました。
復刻版広島瀬戸内新聞 広島市政編広島市長と市議会議長が語った「地方自治のありかた」と「市政の転換」 |
これに対して、市長を支える派閥の「自民党」の議員が藤田議員の懲罰動議を提出しました。
これに対して、藤田議員も市長与党議員の処分を要求しました。
また、市長反対派の自民党議員らは、8月20日の土砂災害時に松井市長の登庁が遅れたのを問題にし、松井市長への辞職勧告決議案も出しています。
広島市議会では自民党議員は、「市政改革ネットワーク」、「自民党」、「自民党・保守クラブ」に割れています。
自民党と保守クラブは元々2011年市長選挙では松井市長を応援。しかし、2014年春の安佐市民病院の移転を市長が強行しようとして、市長与党議員が分裂。「自民党・保守クラブ」は、野党に回っています。
今回は、藤田議員ら改革ネットと保守クラブが市長を批判しています。
国政野党では日本共産党の中原ひろみ議員が「広島市民の間に市議が利益誘導で動いているのかという疑念が広がっている。」「藤田議員の懲罰動議を提出した議員こそすねに傷があるにでは?という市民もいる。」「広島市長も議会も疑惑への真摯な自己検討が必要。」と提起しました。
疑惑の当事者の松井市長(陣営の市議が市長選挙で金を配った)は、うつむき加減でずっと目を伏せ、目をつぶっておられました。首を時々下に向けておられました。
藤田議員への懲罰動議は、特別委員会に付託されました。そうすると、松井市長は少し、頭を上げられました。
■藤田議員「金を授受した議員の名前は言わないと約束した。墓場まで持って行く。」
続いて藤田議員が、懲罰動議を提出した、母谷龍典議員、山本誠議員(地域デザイン)、山路英男議員、中本弘議員、元田賢治議員、山田春男議員、永田雅紀議員への処分要求を提出した趣旨を説明。議論されました。
中原ひろみ議員は、「市長(派の市議)がカネを配ったとすれば、議会の名誉に関わること。藤田議員は、個人名も含めて全て事実を詳らかにすべきだ。」と質問。
藤田議員は、「警察も調査に入った。」などと回答。
中原ひろみ議員は「カネをもらった議員の名前を具体的に存じているのか?」
藤田議員は、「名前は知っているが、言わないでと約束した。墓場まで持って行く。」
と回答しました。
山本誠議員は、「藤田議員のような議長会長もされた方に処分を要求されるとは名誉なのか不名誉なのか」などと皮肉たっぷりに弁明しました。
追記:
藤田議員への懲罰動議同様、母谷議員らへの処分要求も懲罰特別委員会にかけられました。
懲罰特別委員会ではまず「藤田議員に対する懲罰の動議について」審査されましたが、肝心の金銭授受などには切り込まず、懲罰なしということになったようです。
追記:
藤田議員への懲罰動議同様、母谷議員らへの処分要求も懲罰特別委員会にかけられました。
懲罰特別委員会ではまず「藤田議員に対する懲罰の動議について」
懲罰特別委員会はさらに、「母谷議員とほか6名に対する処分要求について
明日18日の本会議でこれらの決定について討論・採決することと
とにかく、真相究明をしてほしいです。
自民党の市長に批判的な議員の一部には、「選挙で市長を応援したのに見返りがない」という考え方の方もおられるようです。そういう私怨で市長を攻撃するならそれはまたおかしな話です。あくまで「市民のためになるかどうか」で議論を戦わるべきです。
そして、秋葉市政時代には、一度は一掃された「金権政治」が復活しているということならば、それを再び一掃しなければなりません。
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by hiroseto2004
| 2014-12-17 13:42
| 広島市政(広島市議会)
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