1月11日執行 佐賀県知事選挙 脱原発候補 島谷ゆきひろさんの政策
2015年 01月 03日
1月11日執行 佐賀県知事選挙 脱原発候補 島谷ゆきひろさんの政策
政策
3つの思いと8つの約束
佐賀は何もないとか保守的な県であるなどの言葉をしばしば聞きます。しかし、私はその言葉を簡単に信じることができません。なぜならば佐賀は古来、日本の先進地であり、常に時代の先端を進む地域だからです。
吉野ヶ里は古代日本の先進都市ですし、唐津は古来大陸からの文化の流入拠点です。古代の政治をつかさどった景行天皇・神功皇后などの大臣であった武内宿禰は日本の基礎を作りましたが、彼は佐賀の人であったと思っています。平安期に武士の時代を切り拓いた平清盛を経済的に支えたのも日宋貿易で栄えた神埼です。さらに、江戸初期の成富兵庫の水利事業は独創的かつ完成度が高く我が国を代表する天下一品のプロジェクトです。さらに色鍋島などの焼き物は江戸時代世界のもっとも品位のある陶磁器であると言われました。幕末の雌雄を決したのは佐賀の先進的な軍事力と経済力です。明治維新では日本の新しい時代を築いていく鍋島閑叟、大隈重信、江藤新平などの賢人を生みました。
こうして見ると、佐賀は常に日本の最先端を走っていた革新的な地域であったことが解ります。佐賀が押し込められたのは、佐賀の力が強すぎたため明治政府が佐賀の発展を抑制したためと考えられます。
佐賀の魅力は自然の美しさとそれらを支える勤勉で温かい人々です。これらの資源を基礎として、みんなで協力しながら、若い世代、次の世代が活き活きと暮らせる、持続的な地域社会を作り上げていきませんか。
それは恐らく日本全体がその方向性へ進む指針になると思います。
佐賀には「おもやい」という素晴らしい言葉があります。船をつなぐ「もやう」が語源で、人々が協力する、共有するという意味です。色々な人が協力し合いあたたかな佐賀を作る、そのことを「おもやい佐賀」と呼びたいと思います。
3つの思い
1.県民主体の県政
色々な人の意見と対話を尊重した県政
2.おもやいによる地域づくり
地域が主役となり自立したあたたかな地域づくり
3.佐賀からはじまるグリーン革命
自然エネルギーを開発し、自然を大切にし、地域内経済循環を図る
8つの約束
1.環境文化に根差した安全な県土
環境の保全、文化を施策の柱とします。
・森林から海までのつながりを考えた流域再生を目指します。特にクリーク、有明海、虹ノ松原の保全には力を入れます。河川再生など環境再生事業を開始し、すべての公共事業の環境配慮を徹底します。
・文化に関しては歴史的施設の保全、小さな多点博物館、子供たちへの環境教育、文化教育、博物館・美術館等の文化施設の見直し、ラムサール湿地、文化的景観、世界遺産、世界農業遺産などの登録、県民が質の高い文化に触れる機会の向上、徹底した景観の向上施策展開を目指します。
破滅的な被害を受けない県土、持続的な都市・地域の在り方を考えます。
・治水、高潮整備など基本的なインフラの維持管理と地球温暖化への対応への持続的な投資は引き続き必要です。
・危機管理における多重的な交通網の整備を行います。
・公共事業の質的転換を図り、水管理の統合(治水、利水の統合運用、分散型の汚水処理、雨水貯留)、省エネ住宅、自然エネルギーへの転換、地球温暖化対策、高齢化などに対応した交通網の整備たとえばLRTなど、グリーンインフラへの投資を進めます。
・危機管理として重要なのが、地震、水害、高潮、パンデミック(強毒性インフルエンザなど)、鳥インフルエンザ、狂牛病、原発災害などであり、これらの災害に対応する仕組みを強化します。
2.透明な県政の確立
佐賀県民による佐賀県民のための県政とすることにより、社会は大きく変わると思います。情報の公開、住民参加による話し合いの仕組みを政策決定過程に組み込み、県民の力により社会が変わっていくということが実感できる仕組みを作ります。
行政情報は県民の財産であり、その公開は民主主義の根幹です。皆様の意見に基づいた政策を行うため、住民参加の仕組みを整え、積極的な情報公開を行います。事業を行う際の説明責任の徹底など透明性の高い県政運営を実現します。
行政との協働の実現 住民主体の活動を支援する県民のための県庁、明るい県庁 県民のための知事、話し合いを中心とした県政運営 透明性のある人事、透明性のある事業、人と人のつながりの再構築を行います。
3.活力あふれる産業の構築
各地で地域主体による新しい産業も加えた自立的な地域づくりが進むように努力します。次の時代の産業として、自然エネルギー、観光、環境、農林漁業、工芸品、文化産業の高付加価値化に取り組みます。
・自然エネルギー産業の開発と投資、家庭用の自然エネルギー自給率100%を目指すための総合的な計画を立案し、地域のために自然エネルギー利用を進めます。
・佐賀の観光の質的な高度化を進めます。成富兵庫史跡や焼き物の里の世界遺産化、良質な景観、文化・歴史の物語作り、農家民博、焼きものづくりの系統的学習プログラム、エコツアー、自然エネルギーツアー、国際会議の開催など魅力的な観光プログラムを開発します。
・1次産業は大地の保全のカギ(農業・漁業・林業)
佐賀県は自然に恵まれた美しい国土を有しており、自然の恵みを活用し、付加価値の高い1次産業、農業と加工業の連携などへの発展を支援します。1次産業は今後の経済運営の柱となると考えています。次の世代がやりたい、有機農業など新しい形の1次産業に応援することが重要です。また、1次産業は大地、大海を保全していることを認識し、政策を展開します。
・1次産業と自然エネルギー産業との連携
バイオマスエネルギーと1次産業を連携させることによって、お金が地域で回る仕組みを作ります。
・有明海の再生のためには開門は必須であると考えています。知事になりましたら、有明海開門に向けて全力で取り組みます。技術的には開門と長崎県の農業との両立は可能ですので、その案を示すとともに、長崎県の農業関係者に誠意をもって、ご理解いただくことが重要と考えます。何度も足を運び、合意を図るために努力していきます。有明海の水産業は豊かな生態系のもとで成り立っています。上流の山からの栄養塩や土砂の流出、中流域での農業からの肥料や農薬、河川からのごみなどの影響を受けて、海の環境は成り立っています。したがって、流域を視野に入れた再生が何より大切であると考えています。
4.雇用の確保
活力あふれる産業の構築を行い、雇用を増大します。産業を進展させることにより、魅力的な県となり、意欲ある若者が集まってくると考えています。
就労訓練と雇用が結びつく仕組みを構築します。非正規雇用の問題を直視し、就労環境の改善と子育て支援の方法を一緒に考えます。県民所得の向上を県政運営の目標とします。ふるさとで働き、ふるさとにUターンできるよう雇用を拡大します。
5.安心して出産・子育て・教育ができる佐賀
・お母さんたちが安心して産むことができる環境を実現する。助産院の制度などの導入も検討します。不妊治療ができる場を増やすとともに、補助についても検討します。
・子ども達の「育つ権利」を大切にします。貧困や病気、虐待の危機にさらさない、そして、豊かな自然の中で子ども達が元気でイキイキと育っていく環境を整えます。
・次世代を担う子供たちの意見も聞きながら、個性を尊重し、考える力、話す力、思いやりの力を育む教育、社会や自然とかかわりを持った教育を目指します。無駄なテストの軽減や報告を簡略化するなど子供と学校の先生の忙しすぎを改善します。ICT教育については、その効果や課題について検証し、再検討します。
6.高齢者が住みやすい地域づくり
・地域づくりに高齢者が参加し、生きがいや人とのかかわりの中で元気に暮らす社会の構築を目指します。
・病気やけがをした時に暖かく相談できる体制を整えます。
・高齢者が住みなれた家庭で最期まで暮らせるように近所の人たちや医療・介護に関わる多職種による連携、サポート体制を作ります。
・高齢者が住み慣れた地域の人間関係を維持し安心して暮らせるよう、地域、医療介護者、行政など日常を支える人々が一体となった地域包括ケアネットワークを作ります。
7.原発再稼働
原子力発電所に関しては次の4つの理由から疑念を持っており、我が国においてはなるべく早く原子力発電からの脱皮が必要であると考えています。
①核廃棄物の処理が極めて困難であること
②安全性に対して100%の信頼をおけないこと
③もしも事故になると多くの人が苦しみ、ふるさとがなくなること
④ライフサイクルコストを考えると割高であること
などが理由です。
県政における原発問題の最大の論点は県民の安全性の確保と考えます。
福島の状況を見ても、原子力発電所の安全性は100%ではないため、原発の再稼働に関して、私は反対です。
さらに、県民の間で様々な意見があるのも事実です。意見が割れ、県民の間に分断が生じています。これを解消することも県知事の重要な役割です。原子力発電所の安全性や必要性、避難の困難さなどに対する、共通認識を醸成することが重要です。正確で科学的で、様々な角度からの情報に基づき県民が判断できる機会や本、映像などを整備し、県民とじっくりと議論し、原発の危険性について共通認識を形成します。
8.オスプレイ
集団自衛権を閣議決定した、安倍政権のもとでは、最終的に佐賀空港を本格的な軍事基地とし、米軍との共用を目指しているのではないかという疑念は払えません。本格的な軍事基地化すれば、佐賀の空に軍用機が飛び交い、民間機の利用は制限されるようになります。また、軍事基地の街、佐賀というように変貌していく可能性があります。さらに、海の環境への影響も心配されます。
佐賀の空にはバルーンが似合います。佐賀空港の軍事基地化を防ぎ、九州の国際空港としてさらに発展させたいと考えています。
平和を維持するために、アジアの一員として民間交流、観光、交易を通じて平和な友好関係を築いていきます。
以上、佐賀空港へのオスプレイ導入は認めません。
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