福岡サウンドデモ裁判、原告が勝訴
2015年 01月 16日

【福岡サウンドデモ裁判勝訴】
http://demosaiban.blog.fc2.com/blog-entry-53.html



<福岡サウンドデモ裁判勝訴>
僕ら原告側の勝訴です。
正直にいえば、国家権力とケンカするという国賠訴訟では、
負けるのが殆どと言っていいくらい。
そのなかで勝訴というのは、いやー、嬉しいです。
判決要旨(長い判決文をまとめたもの)から部分的に
抜き書きします。
「野上警部補(交通課窓口の警察官)の誤教示及び同人に
よる文書の破棄が、サウンドデモを行うための期待権を
侵害したとの限度で理由がある。いかなる態様でのデモ
行進を行うかは、それが社会通念上相当性を欠く態様の
ものでない限り、表現の自由の範疇に属するものとして
法的な保護に値するというべきであるから、たとえ
デモ行進の実施自体が妨げられたわけではないとしても、
上記のような期待権の侵害により、無形の損害が生じて
いるというべきである」
「期待権を侵害した」って、すごい内容じゃないですか?
また後日に、判決文の中から他にもピックアップして、
ご紹介したいと思います。
それは、今後僕らと次世代の人たちがデモや街頭行動を
やっていくために、きっと「使えるアイテム」になるは
ずです。
国家賠償請求訴訟とは、お金という形で被害を訴えて、
裁判所がその金額を決めますね。
今回の判決では、僕ら原告27人が請求した全員の満額で
ないのが残念ではありますが…道路使用申請に記載した
申請者としての福岡地区合同労組に(請求満額の)1万円
の損害賠償が認められました。
お金の金額としては、とても小さな額ですが、賠償が認
められた意味というのは、社会運動的にはとても大きな
成果だと感じています。
ご支援していただいたみなさん、ありがとうございます!
しかし、被告(警察)はおそらく控訴すると思います。
この判決が覆されないするために、またまた、みなさん
のご協力が必要になると思いますので、その時はよろしく
お願いします!
原告いのうえしんぢ
この裁判について

この裁判は、5月8日での脱原発サウンドデモが福岡
県中央署から妨害された事件を争う国家賠償請求訴訟
です。
わたしたちは「原発を止めたい」というメッセー
ジを路上から届けるために、2011年5月8日に福岡
市の繁華街で脱原発サウンドデモを行いました。
その際、デモ参加者を先導して車道を走行するトラ
ックを事前に準備していました。
道路使用許可申請時には、このトラックが荷台に音
楽機材とDJを載せるために、必要な添付書類も一緒
に届け出ていて、事前にその許可書が出されていた
にも関わらず、デモ当日には出発地点である警固公
園から出発しようとする時、交通課警官が目の前に
立ちはだかり
「このトラックは走らせることは出来ない」と出発
を拒んで妨害してデモ隊列を混乱させました。
後日、中央署に抗議に行くと、道路使用許可申請に
は、DJトラックの機材を載せる図面書類も提出して
いたにも関わらず、その図面を破棄していたことも
発覚しました。
まず最初に、わたしたちはこんな警察に対して
「審査請求」という形で不服申し立ての声をあげた
のですが、その警察側(福岡県公安委員会)のわた
したちをまったく相手にしないという、不誠実な対
応に我慢できず、ついに裁判という手段をとったの
が、この「福岡サウンドデモ裁判」です。
この裁判では、デモを警察が妨害したことを法廷の
前で、あきらかにすること。
また、デモという表現形態を、誰からも邪魔される
ことがないように、わたしたちにも、未来で路上で
表現する人たちのためにも、表現の自由があること
を主張すること。
現在、日本各地で行われている脱原発デモのなかで
も、数多くの逮捕者が出ていますが、その脱原発運
動を恐れて上から押さえつけようとする国家権力が、
一体どんなシステムのなかで行われているかをあぶ
りだしていくところにも、今回の裁判のポイントは
あります。
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by hiroseto2004
| 2015-01-16 21:22
| 生存ユニオン・独立系メーデー
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