【談話】かき船「かなわ」の世界遺産・原爆ドーム近く移設許可取り消しを求める訴訟を支持し、広島市長に街づくり行政の抜本的な転換を求める
2015年 06月 13日
【談話】かき船「かなわ」の世界遺産・原爆ドーム近く移設許可取り消しを求める訴訟を支持し、広島市長に街づくり行政の抜本的な転換を求める
緑の党・ひろしま 代表 さとうしゅういち 2015年(核時代70年)6月13日
6月11日、「かき船問題を考える会」は、国(国土交通省)を相手取って、かき船「かなわ」の原爆ドーム近くへの移設のための公有水面使用許可の取り消しを求める訴訟を起こしました。
この問題は、広島市が2014年秋に、景観審議会にはかることもせず、市民的な議論を提起することもなく、現在は、平和大橋下流にあるかき船「かなわ」を原爆ドーム近くの世界遺産としてのバッファーゾーン内部の元安橋付近に移設することを発表。国土交通省は、事業者である「かなわ」に12月、公有水面の使用許可を出しました。
これに対して、被爆者団体やイコモス、地元町内会、弁護士会など幅広い団体から抗議の声が上がっています。
市も反対派と公開討論に応じました。しかし、松井一実市長が4月12日に再選されると、5月9日の第二回の公開討論会を前に、広島市は国土交通省に事業者への許可を求める口添えをおこない、国土交通省はこれに応じました。そして4月27日土曜日の早朝、住民への説明もなしに突然工事を事業者は強行しました。
広島市はこの間、「法律的には問題なかった」という態度であり、また「許可を出したのは国土交通省であり、事業者が工事をしている。」として「市は知らぬ存ぜぬ」と逃げ回るスタンスです。
しかし、「かなわ」の移設を市の観光担当部署が肝いりで進めてきたのは誰もが認める事実です。
そして、もう一つのかき船「ひろしま」は、原爆ドームからは遠い場所に移設されることになっています。なぜ「かなわ」だけが、超一等地である原爆ドーム近くに移されるのでしょうか?
また、原爆ドームは周辺の景観も合わせて世界遺産なのです。近隣のマンションの住民も景観を壊さないため、洗濯物や布団を一切ベランダには干さないなど協力しています。この場所は、原爆で多くの方がなくなった場所です。そのうえ、土曜日の早朝から大きな音で突然、通知もなしに工事を始めるというありさまです。また、「船」といっても現実的には、巨大な建造物です。
「手続き的に問題ない」の一点張りで、事業を進めることは許されないのではないでしょうか。
そもそも、裁判になってしまうということ自体が、広島市の行政として失敗と言わざるを得ません。反対派も「かき船そのもの」には反対していません。「場所が問題だ」としているのです。最初から誠意をもって住民の声を聴いておれば、避けられた裁判です。松井一実市長と市官僚の誠意のない態度が裁判を招いてしまったのです。選挙で勝てば何をしてもいいとのおごりが招いたのではないでしょうか?
わたくしたち・緑の党・ひろしまも、この裁判において反対派住民を支援します。そして、事実上肝いりでこの移設事業を進めてきた広島市は、反省し、住民の声に誠実に耳を傾け、住民参加での街づくりを進める市政への転換を強く求めます。
かき船「かなわ」移設工事強行現場(原爆ドーム近く)からレポート
https://www.youtube.com/watch?v=7p_Z1PCEMrQ
かき船移転問題を考える討論会 (下)市の無責任に怒号
https://www.youtube.com/watch?v=rKWmHuPdr5A
2015年4月2日さとうしゅういち街頭演説安芸郡府中町 河辺たかふみ広島市長・中原ひろみ市議・つくだ守生県議で誰もが置きざりにされない広島を
https://www.youtube.com/watch?v=88BBNAKqq24
イオンモール広島祇園前演説後半
https://www.youtube.com/watch?v=Wffu16vS3KU
https://www.youtube.com/watch?v=cbQfoQcLTNQ
河辺たかふみ市長・つくだ守生県議で誰もが置きざりにされない社会を・イラク戦争12周年・災害7ヶ月「海外派兵より災害対策を」 3月20日古市橋駅前演説後半
https://www.youtube.com/watch?v=rGqlxEnptjo
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