東大サークルのコンパで「大量飲酒」死亡事故ーー学生の両親が参加者21人を提訴
2015年 07月 22日
東大サークルのコンパで「大量飲酒」死亡事故ーー学生の両親が参加者21人を提訴
東京大学のテニスサークルのコンパで、大量の飲酒をした男子学生が急性アルコール中毒で死亡するという事故が3年前の夏に起きた。亡くなった高原滉(あきら)さんは当時21歳で、東大教養学部の2年生だった。その両親が7月21日、イベントに参加していたサークルのメンバー21人を相手取り、慰謝料など約1億7000万円の損害賠償を求める裁判を東京地裁に起こした。
提訴後、東京・霞ヶ関の司法記者クラブで開かれた会見には、両親とその代理人弁護士らが出席。父親の高原俊彦さん(52)は、滉さんのことを「底抜けに明るい子だった」と振り返り、「子どもを亡くすこと以上の不幸はない。こんなに辛い思いをする親は我々で最後にしたいと思い、提訴に踏み切った」と涙で声を詰まらせながら語った。
両親は、滉さんが昏睡状態となった後も救急車を呼ばずに約4時間放置したことが、死亡の原因だと主張している。
●「大五郎」を原液で推定1.1リットル
痛ましい事故が起きたのは、2012年7月27日の夜。隅田川花火大会の前日で、午後6時ごろから40人ほどが隅田公園に集まり、ブルーシートを敷いて、場所取りを兼ねたコンパをおこなっていた。
コンパでは、参加者が車座となってマイムマイムを歌い踊り、順番に輪の中央に置いた大五郎をラッパ飲みする「マキバ」と呼ばれる儀式をおこなっていた。滉さんは推定1.1リットルの焼酎「大五郎」(アルコール度数25度)を原液で飲み、午後10時すぎには意識不明の状態に陥っていたとみられる。
原告代理人の山本雄一朗弁護士によると、滉さんは失禁するほど重篤な状態となっていたが、他のメンバーは水を飲ませたり、救急車を呼ぶなどの処置をせず、ズボンを脱がせて集団から離れた場所に横たえただけだったという。その4時間後、声をかけても揺さぶっても滉さんが反応しないことに異変を感じたメンバーが救急車を呼んだが、すでに滉さんは死亡していた。
なぜ、滉さんは、ここまでの大量飲酒をしたのか? 山本弁護士は、このサークルでは大量飲酒が常態化しており、「大五郎」原液の一気飲みも、酔い潰れることもありふれたことだったと説明する。特に、滉さんには「コンパ長」なる肩書きが与えられ、誰よりも多く飲酒することが求められていたのだという。
滉さんが所属していたのは、1971年に創立された東大のテニスサークル(死亡事故の翌月に解散)。コンパのたびに「大五郎」の一気飲みが行われており、過去にもメンバーが大量飲酒で救急搬送されたことが何度かあったという。
会見に出席した母親の高原多嘉子さん(52)は「友達の多い子でした。(当時のメンバーから)どう話を聞いても、誰がどう見ても、すぐ救急車を呼ばなきゃいけないような状況だったのに、まさか放置されるとは本人も思っていなかったのではないか。助けてやってほしかった」と震える声で語った。
飲み会主催者・参加者の「5つの責任」
~「酔う」とは脳がマヒすることである。~
① アルハラをなくすこと。
飲酒にまつわる嫌がらせ・人権侵害をしない。飲めない人への配慮として、ノンアルコール飲料を用意すること。
② 吐く人を出さないこと。
「吐けば大丈夫」という考え方は非常に危険であると認識する。限界以上に飲ませないよう心がけること。
③ 酔いつぶれた人が出たら、介抱し、保護すること。
決して放ったらかしにしてはいけない。救急医療に連絡するなどの対処をとること。
④ 未成年者に飲酒させないこと。
法律で禁止されている。20歳未満は身体が未発達なため、飲酒による影響が大きいということを忘れないこと。
⑤ 車を運転する予定の人に飲酒させないこと。
飲酒した人はもちろん、勧めた人も法的に罰せられる。飲酒運転が惨劇を生み出すことを理解すること。
「空気」を読めと飲まされて
飲み会でのしきたりを
受け入れないと
空気が読めない奴と言われる
自ら空気を読んで
盛り上げるために
飲んでしまうこともある
その「空気」が
飲酒の「強要」になっている
それが死につながることもある
「空気」を変えること
考えてみませんか
幹事も参加者もみんなで
(ポスターより。)
2015年4月2日さとうしゅういち街頭演説安芸郡府中町 河辺たかふみ広島市長・中原ひろみ市議・つくだ守生県議で誰もが置きざりにされない広島を
郵便振替口座 01330-0-49219 さとうしゅういちネット
ネット送金の時は 01330-049219 広島銀行 本店 3783741
さとうしゅういちネット 代表者 佐藤周一