英仏に分断され、アメリカに見捨てられ、「トルコ版安倍」とイスラム国に挟撃されるクルド人のあまりに過酷な歴史
2015年 10月 13日
【英仏に分断され、アメリカに見捨てられ、「トルコ版安倍」とイスラム国に挟撃されるクルド人のあまりに過酷な歴史】
クルド人は人口が2500万とも3000万ともいわれる中東ではアラブ、トルコ、ペルシャ人に次ぐ4番目の民族集団です。
100年前まではオスマン帝国(トルコの前身)の支配下にありましたが、第一次大戦での協商国の英仏露が勝手に同盟国(ドイツ・オーストリア・ブルガリア側)のオスマン帝国領を分割する協定を締結。戦後、トルコにとどまった部分を除けば、シリア(フランス)、イラク(イギリス)、アルメニア(ソビエト)などにクルド人居住地区は分割されました。
各国政府は、国内のクルド人を弾圧。
イラクのサダム・フセインは特に、イラン・イラク戦争では米ソ英仏の支援を受けていましたが、クルド人にも化学兵器を使ったのです。しかし、アメリカなどはこれを黙認したのです。
1991年湾岸戦争でサダムが敗れると独立の好機と見たクルド人が蜂起します。しかし、アメリカはクルド人を見捨ててしまいます。
時は流れてイラク戦争(2003年)後の今。
イラクは、中央政府、クルド人、イスラム国の三国志状態に。
トルコでは、トルコ版安倍晋三ともいえるエルドアン大統領率いる中央政府がクルド人を攻撃。
トルコ国内のクルド人はトルコ政府には攻撃され、イスラム国には今回アンカラで起きたようなテロ攻撃を受ける。
まさに挟み撃ちです。
クルド人は、英仏米露の大国に翻弄されるこのような過酷な状況にあります。
さて、日本人は、このような残酷な運命をクルド人にもたらした大国とお仲間として、自衛隊を戦場に送ってよいのでしょうか?
これまの日本は、米英仏露がやってきた事には、直接的には加担していないイメージが売りだったのです。
そのことが問われると思います。
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