「脳内世界史」の時計の針がソ連崩壊で止まってしまった日本~新自由主義一辺倒の異常性~
2016年 01月 02日

【「脳内世界史」の時計の針がソ連崩壊で止まってしまった日本~新自由主義一辺倒の異常性~】
日本はいまや、先進国でも、新興国を含む主要国の中でも異常な新自由主義政治となっています。
たとえば、日本の教育費の公的支出は、先進国の中ではGDP比最低です。
日本の消費税の食料品への税率は、いまや日本より子育てや介護が充実しているフランスやドイツよりさえ高くなっています。
大金持ちへの税金は、実質的にはアメリカさえより甘くなっています。
庶民から税金を取る一方で、再分配は手薄、という新自由主義的な政治になっています。
それでもなお、さらに新自由主義寄りから政権を攻撃する元大阪市長率いる「野党」が野党第一党をうかがう勢いです。
なぜこんなことになっているのか?
理由はいくつか考えられますが、一つには、
「日本人の脳内世界史が、1991年のソ連崩壊で止まっている」
ことがあるのではないでしょうか?
ソ連が崩壊したから、なんとなく、再分配はダメ。ソ連のようなスターリン主義だけでなく、社会民主主義もダメ。そんな観念に凝り固まっている人が、それなりのインテリにも多いのにはびっくりさせられます。
(繰り返しますが、ネトウヨ研究第一人者の古谷経衡さんによれば、「ネトウヨ」の平均像も、大卒の38歳(2013年現在)で年収は400万円強、首都圏在住であり「都会の中年インテリ」に「ネトウヨ」が多いのです。)
その後、たとえば、中南米で新自由主義が破たんし、再分配を重視する政権が次々と誕生し、コツコツと経済を再建していること。
ドイツやイギリスの新自由主義改革後でさえも、日本よりは「大きな政府」であること。
南欧では、新自由主義に対抗する「反緊縮」の動きが広がっていること。
こういったことは、ほとんど日本のマスコミは伝えていないのではないでしょうか。
その結果として、日本人(それもそれなりのインテリの)の「脳内世界史」は「1991年のソ連崩壊」で止まってしまっている。せいぜい、世界の認識と言えば、ソ連のアンチテーゼのアメリカが絶対的に正しく、中国と韓国が昔は貧しかったのに、最近は生意気、くらいの感じになっているのではないか。
たまに北欧を持ち上げる知識人もいるにはいるが、日本と北欧には民主主義の歴史の積み重ねの違いや、国家規模の違いがあり、「実現困難」と却下されがちです。
また、いわゆるリベラル・市民派の中でも「脱成長」「既得権打破」の勢い余って、緊縮財政路線なり橋下徹さんなりを肯定してしまう流れも出てくる始末です。
日本は島国です。そしてやはりムラ社会です。
いったん、ひとつのテーゼが浸透してしまうとそればかり追いかけてしまう。そして、ほかの情報を受け付けようとしない。そういう傾向がある。
そういう国に「ソ連崩壊」という情報、あるいは「イデオロギーの時代は終わった」というポストモダン思想が入りこみ、世界でも異常な新自由主義の政治、それを異常とも思わないインテリ層が出現してしまったのです。
そして、1990年代の後半頃は、それこそ、社民党でさえ平気で派遣法改悪などに賛成する状況が出現してしまったのです。
ここ25年の上記のような流れを変えること。それが、2016年の「我々」の課題でもあります。

https://www.facebook.com/events/703367866447204/
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大金持ちへの税金は、実質的にはアメリカさえより甘くなっています。
庶民から税金を取る一方で、再分配は手薄、という新自由主義的な政治になっています。
それでもなお、さらに新自由主義寄りから政権を攻撃する元大阪市長率いる「野党」が野党第一党をうかがう勢いです。
なぜこんなことになっているのか?
理由はいくつか考えられますが、一つには、
「日本人の脳内世界史が、1991年のソ連崩壊で止まっている」
ことがあるのではないでしょうか?
ソ連が崩壊したから、なんとなく、再分配はダメ。ソ連のようなスターリン主義だけでなく、社会民主主義もダメ。そんな観念に凝り固まっている人が、それなりのインテリにも多いのにはびっくりさせられます。
(繰り返しますが、ネトウヨ研究第一人者の古谷経衡さんによれば、「ネトウヨ」の平均像も、大卒の38歳(2013年現在)で年収は400万円強、首都圏在住であり「都会の中年インテリ」に「ネトウヨ」が多いのです。)
その後、たとえば、中南米で新自由主義が破たんし、再分配を重視する政権が次々と誕生し、コツコツと経済を再建していること。
ドイツやイギリスの新自由主義改革後でさえも、日本よりは「大きな政府」であること。
南欧では、新自由主義に対抗する「反緊縮」の動きが広がっていること。
こういったことは、ほとんど日本のマスコミは伝えていないのではないでしょうか。
その結果として、日本人(それもそれなりのインテリの)の「脳内世界史」は「1991年のソ連崩壊」で止まってしまっている。せいぜい、世界の認識と言えば、ソ連のアンチテーゼのアメリカが絶対的に正しく、中国と韓国が昔は貧しかったのに、最近は生意気、くらいの感じになっているのではないか。
たまに北欧を持ち上げる知識人もいるにはいるが、日本と北欧には民主主義の歴史の積み重ねの違いや、国家規模の違いがあり、「実現困難」と却下されがちです。
また、いわゆるリベラル・市民派の中でも「脱成長」「既得権打破」の勢い余って、緊縮財政路線なり橋下徹さんなりを肯定してしまう流れも出てくる始末です。
日本は島国です。そしてやはりムラ社会です。
いったん、ひとつのテーゼが浸透してしまうとそればかり追いかけてしまう。そして、ほかの情報を受け付けようとしない。そういう傾向がある。
そういう国に「ソ連崩壊」という情報、あるいは「イデオロギーの時代は終わった」というポストモダン思想が入りこみ、世界でも異常な新自由主義の政治、それを異常とも思わないインテリ層が出現してしまったのです。
そして、1990年代の後半頃は、それこそ、社民党でさえ平気で派遣法改悪などに賛成する状況が出現してしまったのです。
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https://www.youtube.com/watch?v=xK6tCMSRKzw&feature=youtu.be
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