鈴木宗男さん裏切りの座標軸分析 安倍総理の必死の分断工作とダーティなハト「小沢と鈴木」で割れる対応
2016年 01月 11日

【暴挙】鈴木宗男さんが野党を「裏切り」、自民候補推薦【北海道5区補選】
北海道に厳然たる影響力を持つ鈴木宗男さんが、4月執行の北海道五区補選において、自民党候補を支持・推薦することを決定しました。
これまでの野党共闘への努力を裏切る暴挙です。
さて、このような暴挙になぜ、鈴木さんが出たのか?
「安倍さんに取り込まれた」だけでは、半分だけ正解ですが、不十分です。
その原因の一つは、以下の図にあります。
左右軸をハト派・タカ派、上下軸をクリーンイメージ・ダーティイメージとし、政治家や政党をマッピングしました。クリーン、ダーティーはあくまでイメージです。「ダーティー」と言っても「清濁併せのむ」として、肯定的な評価をされる方もおられると思います。本社社主も「クリーンなタカ」より「ダーティーなハト」を支持します。
左上は「クリーンなハト」です。いわずとしれた日本共産党がこの位置に来ます。
また、民主党の岡田克也代表も、「贈り物を絶対受け取らない」など、クリーンさで有名です。民主党内ではいまとなってはハト派の位置にあります。
自民党ではかつての旧宮沢派(宏池会)の河野洋平さんらが比較的、この位置に来ます。(今は、多くの議員がこうした特徴を失っていますが)。
左下は「ダーティなハト」です。昔の自民党の主流派の旧田中派が主にこの位置に来ます。
右上は「クリーンなタカ」です。自民党清和会の小泉純一郎さんが代表的な政治家です。民主党の前原誠司さんや長島昭久さん、さらには、大阪維新の橋下徹さんがこの位置に来ます。
右下はダーティなタカです。安倍晋三さんがこの位置に来ます。大昔の自民党を思い浮かべさせるような、支持基盤へのバラマキと、庶民増税や海外派兵などのタカ派的な政治の組み合わせです。
鈴木宗男さんは、2000年代前半、日本共産党による疑惑追及と小泉純一郎さんの抵抗勢力攻撃の挟み撃ちにあう形で、一時政界を追われた形になりました。
鈴木さんは、小泉的なクリーンなタカと相性は悪いのは当然のことながら、日本共産党のことも恨んでいます。このことが、今回、日本共産党も含む野党共闘を拒否して自民党に寝返る背景にあります。
ただし、鈴木さんに近いイメージの政治家としては、小沢一郎さんや亀井静香さんがおられます。
左下は「ダーティなハト」です。昔の自民党の主流派の旧田中派が主にこの位置に来ます。
右上は「クリーンなタカ」です。自民党清和会の小泉純一郎さんが代表的な政治家です。民主党の前原誠司さんや長島昭久さん、さらには、大阪維新の橋下徹さんがこの位置に来ます。
右下はダーティなタカです。安倍晋三さんがこの位置に来ます。大昔の自民党を思い浮かべさせるような、支持基盤へのバラマキと、庶民増税や海外派兵などのタカ派的な政治の組み合わせです。
鈴木宗男さんは、2000年代前半、日本共産党による疑惑追及と小泉純一郎さんの抵抗勢力攻撃の挟み撃ちにあう形で、一時政界を追われた形になりました。
鈴木さんは、小泉的なクリーンなタカと相性は悪いのは当然のことながら、日本共産党のことも恨んでいます。このことが、今回、日本共産党も含む野党共闘を拒否して自民党に寝返る背景にあります。
ただし、鈴木さんに近いイメージの政治家としては、小沢一郎さんや亀井静香さんがおられます。
特に小沢一郎さんは、民主党代表時代に日本共産党からも疑惑追及は受けました。
しかし、それはそれとして、今回、野党共闘のために共産党とがっちり手を組んでいます。亀井静香さんも、地元・広島において、日本共産党系の人も多数主催者に参加している反安保のイベントにメッセージを寄せるなど、やはり、野党共闘に積極的です。
一方、安倍晋三総理は、第一次政権では、小泉さんよりはダーティなイメージを醸し出してしまったために、クリーンなタカを支持する右上領域の有権者を失いました。そのうえ、小泉以来の新自由主義のツケが噴出し、左サイドのハト派の支持も失い(かつては、旧宮沢派や亀井静香さんが押さえていた)、自民党は政権交代を許しました。
しかし、第二次、第三次政権ではそのへまは繰り返しません。
右上の「クリーンなタカ」を期待する有権者については、「大阪維新」を育て、同会に一定の「反自民のクリーンなタカ」票が流れるようにすることで、野党票を分断しています。
左下の「ダーティなハト」については、「左上」の日本共産党に恨みを抱く鈴木宗男さんを見事に抱き込み、ハト派票切り崩しを図っています。
一方、安倍晋三総理は、第一次政権では、小泉さんよりはダーティなイメージを醸し出してしまったために、クリーンなタカを支持する右上領域の有権者を失いました。そのうえ、小泉以来の新自由主義のツケが噴出し、左サイドのハト派の支持も失い(かつては、旧宮沢派や亀井静香さんが押さえていた)、自民党は政権交代を許しました。
しかし、第二次、第三次政権ではそのへまは繰り返しません。
右上の「クリーンなタカ」を期待する有権者については、「大阪維新」を育て、同会に一定の「反自民のクリーンなタカ」票が流れるようにすることで、野党票を分断しています。
左下の「ダーティなハト」については、「左上」の日本共産党に恨みを抱く鈴木宗男さんを見事に抱き込み、ハト派票切り崩しを図っています。
さらに、公務員給料引き上げで、連合・自治労の抱き込みも図るとみられます。
鈴木さんの裏切りは許せない。しかし、それ以上に、安倍総理の必死の分断工作にきちんと着目をする必要があります。
総理の分断工作に乗らない。このことがいま、野党や野党支持者に求められています。
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by hiroseto2004
| 2016-01-11 00:38
| ヒロシマの心活かす市民発・政界再編
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