ムラ社会を残したままポストモダン（近代の超克）、「守破離」失敗を繰り返し戦時中に突入する日本
2016年 02月 01日
【ムラ社会を残したままポストモダン（近代の超克）、「守破離」失敗を繰り返し戦時中に突入】
Wikipediaによると、武道における「守破離」は以下のようなものです。
「まずは師匠に言われたこと、型を「守る」ところから修行が始まる。その後、その型を自分と照らし合わせて研究することにより、自分に合った、より良いと思われる型をつくることにより既存の型を「破る」。最終的には師匠の型、そして自分自身が造り出した型の上に立脚した個人は、自分自身と技についてよく理解しているため、型から自由になり、型から「離れ」て自在になることができる。」
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まずは、師匠（ここではアメリカや欧州など）のまねをする。その後、日本が置かれた時代状況や発展段階に合わせて、より良い近代を作る。最終的には、米欧の型、日本自身が作り出した型両方に立脚した日本は、型から自由になり、民主主義国、先進国として自在にふるまうことができる。「守破離」を実践するならば、こういう経過をたどるはずでした。しかし、高度成長を成し遂げ、一定程度「守」を達成したかに見えた日本。しかし、ポストモダン思想が一世を風靡したころから、迷走しはじめたのです。
もちろん、西欧の近代にも問題はありまくりです。環境問題が典型例ですし、中東やアフリカなど世界各地で「西欧近代」がやってきた植民地支配（傀儡政権による間接支配も含む）は現在にまで尾を引いていることは論を待ちません。ジェンダー問題も「近代民主主義国家」の中で日本だけが特に深刻だったというわけではなく、ノルウェーあたりでさえ、つい50年くらいまでは、政界も男尊女卑そのものだったのです。そして、「近代」が持つ共通の問題が日本でも起きていることは否定しません。それと共通して、既成政党なり既成組織が批判されていることも事実ですし、その批判自体は当たっているものも多くあります。
しかし、日本の現状は「近代」や近代を代表する「既成組織」を否定したり、様々なイデオロギーや事象を「相対化」する勢い余って、迷走しているようにも思えます。
・あらゆるものが「相対化」された結果、天賦人権説や立憲主義を否定する総理が支持率５０％を超える。生存権まで否定されかねない勢い。・根性さえあればなんとかなる、という根性主義や自己責任論が蔓延する。・「日本すげえ」という言論ばかりがまかり通る。（そんなにすごいなら、根性主義なんて拘泥する必要がないのに・・。）・学生や銀行も「制服廃止」がトレンドだったのに、制服が復活する。・「近代」の問題点である、中東やアフリカにおける植民地支配については、米欧中露と一緒に参加する方向。（南スーダン集団的自衛権では中国軍と一緒に石油利権防衛を予定）。・「既成政党打倒！」「自治労打倒！」のおおさか維新が、結局自民党とがっちり裏で連携し大勢翼賛体制に。・世界でも男尊女卑の典型のような自民党が「女性活躍」を言いだす。
この状況は第二次世界大戦中の1942年ころに似ています。第二次世界大戦中の1942年、「近代の超克」が叫ばれました。しかし、実際には、単なる根性主義の復活でした。
・それまでの「守」の時期の明治、大正期の進歩の気風（もちろん、帝国主義国が共通に持つ問題を内包していたことは前提としてあるにせよ）は否定。・既成政党を打倒する！という青年将校ら（今でいうおおさか維新のようなもの）の動きが、結局は、既成政党（政友会や民政党、いまなら自民党や民主党）政治家も野合する「大政翼賛会」につながった。・大鑑巨砲主義に代表される時代遅れの戦術にいつまでも拘泥。・「ほしがりません、勝つまでは」などに代表される根性主義が横行。・ファッションもダサくなり、ハイカラからエログロナンセンス、そして、割烹着、モンペ、国民服へ。・国防婦人会が燎原の火のごとく広がり大日本婦人会へ。戦争を支える。・なお、「近代」の問題点である植民地支配は継続。米英蘭に代わって支配者になっただけ。
日本は、第二次世界大戦中も「対テロ戦争」戦時下である現在においても、「守破離」に失敗。
「近代」（やそれを代表する外国、既成政党、既存団体など）を批判して、大言壮語した挙句、 「型」をモノにする「破」の段階を経ることもなく、無茶苦茶に刀を振り回す無法者に後戻りし、批判対象の「近代」未満に転落するという愚を犯しています。
そうした愚行のＡ級戦犯の一つが、わたくし・さとうしゅういちの属する世代である「団塊ジュニア世代」を軸とする世代の「インテリ」（役所やそれなりの企業の中間管理職、議員や大学教授なども多い）が進めてきた「ムラ社会のポストモダン」ではないか。そのように思うのです。
安倍晋三さんは団塊ジュニアの上、団塊世代の下のいわゆるバブル世代ですが、そうした安倍的な政治をはびこらせた責任のそれなりの部分は自分の同世代のインテリにあるのではないか？そのように、あえて問いかけ続ける所存です。
https://www.facebook.com/events/703367866447204/
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まずは、師匠（ここではアメリカや欧州など）のまねをする。
その後、日本が置かれた時代状況や発展段階に合わせて、より良い近代を作る。
最終的には、米欧の型、日本自身が作り出した型両方に立脚した日本は、型から自由になり、民主主義国、先進国として自在にふるまうことができる。
「守破離」を実践するならば、こういう経過をたどるはずでした。
しかし、高度成長を成し遂げ、一定程度「守」を達成したかに見えた日本。しかし、ポストモダン思想が一世を風靡したころから、迷走しはじめたのです。
もちろん、西欧の近代にも問題はありまくりです。環境問題が典型例ですし、中東やアフリカなど世界各地で「西欧近代」がやってきた植民地支配（傀儡政権による間接支配も含む）は現在にまで尾を引いていることは論を待ちません。ジェンダー問題も「近代民主主義国家」の中で日本だけが特に深刻だったというわけではなく、ノルウェーあたりでさえ、つい50年くらいまでは、政界も男尊女卑そのものだったのです。
そして、「近代」が持つ共通の問題が日本でも起きていることは否定しません。それと共通して、既成政党なり既成組織が批判されていることも事実ですし、その批判自体は当たっているものも多くあります。
しかし、日本の現状は「近代」や近代を代表する「既成組織」を否定したり、様々なイデオロギーや事象を「相対化」する勢い余って、迷走しているようにも思えます。
・あらゆるものが「相対化」された結果、天賦人権説や立憲主義を否定する総理が支持率５０％を超える。生存権まで否定されかねない勢い。
・根性さえあればなんとかなる、という根性主義や自己責任論が蔓延する。
・「日本すげえ」という言論ばかりがまかり通る。（そんなにすごいなら、根性主義なんて拘泥する必要がないのに・・。）
・学生や銀行も「制服廃止」がトレンドだったのに、制服が復活する。
・「近代」の問題点である、中東やアフリカにおける植民地支配については、米欧中露と一緒に参加する方向。（南スーダン集団的自衛権では中国軍と一緒に石油利権防衛を予定）。
・「既成政党打倒！」「自治労打倒！」のおおさか維新が、結局自民党とがっちり裏で連携し大勢翼賛体制に。
・世界でも男尊女卑の典型のような自民党が「女性活躍」を言いだす。
この状況は第二次世界大戦中の1942年ころに似ています。
第二次世界大戦中の1942年、「近代の超克」が叫ばれました。
しかし、実際には、単なる根性主義の復活でした。
・それまでの「守」の時期の明治、大正期の進歩の気風（もちろん、帝国主義国が共通に持つ問題を内包していたことは前提としてあるにせよ）は否定。
・既成政党を打倒する！という青年将校ら（今でいうおおさか維新のようなもの）の動きが、結局は、既成政党（政友会や民政党、いまなら自民党や民主党）政治家も野合する「大政翼賛会」につながった。
・大鑑巨砲主義に代表される時代遅れの戦術にいつまでも拘泥。
・「ほしがりません、勝つまでは」などに代表される根性主義が横行。
・ファッションもダサくなり、ハイカラからエログロナンセンス、そして、割烹着、モンペ、国民服へ。
・国防婦人会が燎原の火のごとく広がり大日本婦人会へ。戦争を支える。
・なお、「近代」の問題点である植民地支配は継続。米英蘭に代わって支配者になっただけ。
日本は、第二次世界大戦中も「対テロ戦争」戦時下である現在においても、「守破離」に失敗。
「近代」（やそれを代表する外国、既成政党、既存団体など）を批判して、大言壮語した挙句、 「型」をモノにする「破」の段階を経ることもなく、無茶苦茶に刀を振り回す無法者に後戻りし、批判対象の「近代」未満に転落するという愚を犯しています。
そうした愚行のＡ級戦犯の一つが、わたくし・さとうしゅういちの属する世代である「団塊ジュニア世代」を軸とする世代の「インテリ」（役所やそれなりの企業の中間管理職、議員や大学教授なども多い）が進めてきた「ムラ社会のポストモダン」ではないか。そのように思うのです。
安倍晋三さんは団塊ジュニアの上、団塊世代の下のいわゆるバブル世代ですが、そうした安倍的な政治をはびこらせた責任のそれなりの部分は自分の同世代のインテリにあるのではないか？そのように、あえて問いかけ続ける所存です。
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「イデオロギーの時代は終わった」のか？: 「安倍暴走」と貧困を招いた勘違い [Kindle版]
電子書籍「いま、ヒロシマからSEALDsへ伝えたいこと。」
もはや日本共産党しか残されていないのか？: 「安倍自民」暴走と「市民派」低迷の中で[Kindle版]
SNSが見られなくなる前に国民連合政府で安保法廃止を・・準地元・イオン祇園前で次期国政選挙へ向け、協力呼び掛け
https://www.youtube.com/watch?v=xK6tCMSRKzw&feature=youtu.be
９月２１日「諦めたら本当に安保法案が成立したことになる」さとうしゅういち、牛田で法案無効、自民政権打倒の呼びかけ
９月１１日安佐南区古市橋駅前街頭演説
7月27日南区出汐町交差点街頭演説
7月24日安佐南区梅林駅近く街頭演説
7月20日西区横川駅前街頭演説 安保法案廃案、海外派兵より被災者支援を
７月１７日古市橋駅前で安保法案衆院強行突破に抗議・安倍・自民党打倒呼びかけ
7月15日安保法案強行可決に抗議 さとうしゅういち緊急演説 広島駅新幹線口
6月29日広島市安佐南区古市橋駅前「海外派兵するなら総理から前線へ」「海外派兵より被災者支援」
6月2２日広島市東区広島駅新幹線口「海外派兵するなら総理から前線へ」
5月20日 広島市東区広島駅新幹線口 「爆心地出身・岸田外相はイランとの戦争後押しではなく仲立ち外交を」
5月7日 東区広島駅新幹線口街頭演説「家や球場でカープのプレイボールを見られる日本」「お年寄りに長生きを嘆かせない」
5月1日 中区県庁前メーデー街頭演説
統一地方選挙２０１５関連
2015年4月2日安芸郡府中町・さとうしゅういち街頭演説 「若者が希望を持てる世界こそテロ撲滅の道」
2015年4月2日 さとうしゅういち街頭演説 府中町庶民増税より格差是正・残業代ゼロではなくカープを家で楽しめる社会を
https://www.youtube.com/watch?v=xu1DCKuRDPc
2015年4月2日さとうしゅういち街頭演説安芸郡府中町 河辺たかふみ広島市長・中原ひろみ市議・つくだ守生県議で誰もが置きざりにされない広島を
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さとうしゅういちネット 代表者 佐藤周一
by hiroseto2004
| 2016-02-01 01:08
| 思想・哲学
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