北朝鮮の「自称人工衛星」は愚行だが、中長期には宇宙利用「後始末」ルールづくりが必要
2016年 02月 07日
北朝鮮が「自称人工衛星」の打ち上げに「成功」しました。
北朝鮮政府は、国民経済より、金正恩政権の求心力向上と、対米交渉カードの強化を優先したというわけです。
国民経済はどうでもよいという愚行の極みです。
また、今回は、宇宙空間にも「自称人工衛星」の一部が進入したということです。
これは、「宇宙のごみがまた増えた」ということです。
もちろん、短期的に見れば、北朝鮮の行動は国連決議違反です。
しかし、中長期に見れば、以下の点について、宇宙の利用の「後始末」のルールの見直しが必要です。
北朝鮮以外でも、衛星を打ち上げている国はたくさんあります。そういう国も、地球上にも、宇宙空間にもたくさんごみを出しています。宇宙のゴミは、速度は最低でも秒速7.9km以上の速度です。消しゴム一個でもすさまじい破壊力を持ちます。ゴミが衛星にぶつかれば大変なことになります。
また、ロケットが今回のように、海上に落ちてくることもあれば、使い古された人工衛星が、地球上においてくることもあり得ますし、過去にも実際にありました。
日本にも落下する可能性があるケースもありましたが、日本の自衛隊にも「破壊措置命令」(迎撃命令)も出ず、悠長なムードでした。本当にそれでいいのでしょうか?
国際レベルでいえば、万が一被害が出た場合は、被害者に対してどの主体がどのように賠償するのか?国内でいえば、北朝鮮のミサイルの時だけ、ものものしく警戒して、他の時は、何もしない、という現状で本当に良いのか?そもそも、人工衛星の打ち上げを無制限にしていいのか?
いろいろなルールの整備や見直し、特に、宇宙利用の広い意味での後始末についてのルール作りがこれから必要ではないかと思います。
http://this.kiji.is/68985489748934660?c=49769094296027144
【北京共同】北朝鮮の朝鮮中央テレビは7日、国家宇宙開発局が北西部・東倉里の「西海衛星発射場」から地球観測衛星「光明星4号」を運搬ロケット「光明星号」で同日午前9時(日本時間同9時半)に打ち上げ、9時9分に軌道進入に「完全に成功した」と報じた。事実上の長距離弾道ミサイル発射だが、同テレビは「平和的な宇宙利用の権利を堂々と行使した」と主張した。
「特別重大報道」で伝えた。金正恩第1書記が6日に打ち上げ命令を出したという。同テレビは、国家宇宙開発局が「今後も衛星をさらに多く大空へ打ち上げる」と伝えた。
https://www.facebook.com/events/703367866447204/
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しかし、中長期に見れば、以下の点について、宇宙の利用の「後始末」のルールの見直しが必要です。
北朝鮮以外でも、衛星を打ち上げている国はたくさんあります。そういう国も、地球上にも、宇宙空間にもたくさんごみを出しています。
宇宙のゴミは、速度は最低でも秒速7.9km以上の速度です。消しゴム一個でもすさまじい破壊力を持ちます。
ゴミが衛星にぶつかれば大変なことになります。
また、ロケットが今回のように、海上に落ちてくることもあれば、使い古された人工衛星が、地球上においてくることもあり得ますし、過去にも実際にありました。
日本にも落下する可能性があるケースもありましたが、日本の自衛隊にも「破壊措置命令」(迎撃命令)も出ず、悠長なムードでした。
本当にそれでいいのでしょうか?
国際レベルでいえば、万が一被害が出た場合は、被害者に対してどの主体がどのように賠償するのか?
国内でいえば、北朝鮮のミサイルの時だけ、ものものしく警戒して、他の時は、何もしない、という現状で本当に良いのか?
そもそも、人工衛星の打ち上げを無制限にしていいのか?
いろいろなルールの整備や見直し、特に、宇宙利用の広い意味での後始末についてのルール作りがこれから必要ではないかと思います。
http://this.kiji.is/68985489748934660?c=49769094296027144
【北京共同】北朝鮮の朝鮮中央テレビは7日、国家宇宙開発局が北西部・東倉里の「西海衛星発射場」から地球観測衛星「光明星4号」を運搬ロケット「光明星号」で同日午前9時(日本時間同9時半)に打ち上げ、9時9分に軌道進入に「完全に成功した」と報じた。事実上の長距離弾道ミサイル発射だが、同テレビは「平和的な宇宙利用の権利を堂々と行使した」と主張した。
「特別重大報道」で伝えた。金正恩第1書記が6日に打ち上げ命令を出したという。同テレビは、国家宇宙開発局が「今後も衛星をさらに多く大空へ打ち上げる」と伝えた。
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さとうしゅういちネット 代表者 佐藤周一
by hiroseto2004
| 2016-02-07 21:56
| 国際情勢
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