熊本大震災、犠牲者43人に、震災関連死も
2016年 04月 18日
新たに1人の死亡確認 合わせて43人に
今月14日からの一連の地震で、熊本県南阿蘇村で18日、新たに女性1人の死亡が確認され、亡くなった人は7つの市町村で合わせて43人になりました。南阿蘇村では9人と連絡が取れなくなっているということで、警察が死亡が確認された女性の身元の確認を進めています。
警察によりますと、熊本県南阿蘇村河陽の捜索現場で18日午後、新たに女性1人が心肺停止の状態で見つかり、その後、死亡が確認されたということです。これで、今月14日からの地震で亡くなった人は、熊本県の7つの市町村で合わせて43人になりました。
亡くなった人が最も多いのは、震度7を観測した益城町で20人となっています。
16日の地震で震度6強を観測した南阿蘇村では、18日に死亡が確認された人を含めて合わせて9人になりました。
このほか、西原村で5人、熊本市で4人、嘉島町で3人、八代市と御船町でそれぞれ1人が亡くなっています。
南阿蘇村では9人と連絡が取れなくなっているということで、警察が18日に死亡が確認された女性の身元の確認を進めています。
また、けが人は熊本県内の広い範囲で出ていて、午後1時半現在、重傷が204人、軽傷が851人で、合わせて1055人となっています。
避難所のトイレで女性死亡 過労か
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160418/k10010485891000.html?utm_int=all_side_ranking-access_002
今回の一連の地震で、熊本県阿蘇市の避難所に避難していた70代の女性が17日、仮設トイレの中で倒れているのが見つかり、その後、死亡が確認されました。市は避難などによる過労やストレスが原因の可能性もあるとみて調べています。
阿蘇市などによりますと、市内の避難所になっている施設の仮設トイレで、17日の午前10時前、女性が倒れているのが見つかり、病院に運ばれましたが、その後、死亡が確認されました。
女性は、市内に住む70代で、16日未明に阿蘇市で震度6弱を観測した地震のあと、娘と一緒に避難してきたということです。女性は地震で目立ったけがはなく、その日の夜も体調に異常はありませんでしたが、翌朝になっていなくなっていることに娘が気付き、避難所の中を捜したところ、仮設トイレで見つかったということです。
市は避難や相次いだ地震による過労やストレスが原因の可能性もあるとみて調べています。