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by hiroseto2004

【高知/反核】<ビキニ被ばく>元船員らが国を提訴 「調査非開示で苦痛」

今時、1954年3月1日に起きた悲劇を「第五福竜丸事件」などという呼び方をしていたら恥をかきます。

しかし、昔は、国が、「第五福竜丸以外が被曝した」実態を隠していました。アメリカに対しても第五福竜丸分の見舞金をもらうだけで政治決着をしてしまったのです。

アメリカを怒らせない。そしてその結果として、被曝を隠蔽する。
その延長線上に、フクシマの事故やその後の政府の不誠実な対応もあったのではないでしょうか?

ヒロシマ、ナガサキ、ビキニ、そしてフクシマ。

4度も核の惨劇に見舞われた日本が被害の情報を隠したという黒歴史。それが、今回提訴された事実ではないでしょうか?

<ビキニ被ばく>元船員らが国を提訴 「調査非開示で苦痛」
◇45人が計6500万円求めて高知地裁に

 1954年に太平洋・ビキニ環礁で米国が行った水爆実験の際に周辺で操業していた漁船の元船員や遺族ら45人が9日、元船員1人当たり200万円の慰謝料など計約6500万円を求める国家賠償請求訴訟を高知地裁に起こした。ビキニ水爆実験を巡る全国初の国賠訴訟で、日本政府が被ばくに関する調査結果を開示しなかったため、米国に賠償請求をする機会が奪われたなどとして国の責任を問う。【岩間理紀






 水爆実験を巡って米国は55年、被害が大きく被ばく半年後に死者が出た静岡県のマグロ漁船「第五福竜丸」の船員23人らについて、米国の法的責任が問われない「見舞金」として200万ドル(当時で約7億2000万円)を日本政府に支払うことで政治決着した。しかし、第五福竜丸以外の被ばく実態は、国が2014年9月に延べ556隻の被ばく検査記録の存在を認めて開示するまで明らかにされてこなかった。

 原告団は第五福竜丸以外の元船員23人と遺族20人、支援者2人。訴状で原告は、政治決着は政府の裁量権を超える違法な行為と主張。国は政治決着したことで補償の請求行為を放棄したうえ、第五福竜丸以外の被ばくに関する検査記録を故意に開示してこなかったため被ばくの実態解明が遅れ、元船員らは米国への賠償請求など救済機会を失って精神的苦痛を受けたとしている。

 元船員で原告団代表の桑野浩(ゆたか)さん(83)=高知市=は、21歳でマグロ漁船「第二幸成丸」に乗船して水爆実験に遭遇した。40代で仲間が相次いで亡くなり、自身もがんで胃の半分を切除した。提訴後、「ここに来るまで62年待たされたのか」と無念さをにじませ、「国は正直に被ばくの事実を認めてほしい。真実を明らかにし、亡くなった仲間に報告をしたい」と訴えた。原告団は、訴訟を全国に広げる方針だ。
by hiroseto2004 | 2016-05-10 18:00 | 反核・平和 | Trackback