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庶民派知事で何があっても心配いらない広島を ヒロシマ庶民革命


by hiroseto2004

「憎しみを乗り越えたヒロシマの心」と「エライ人に感動しただけの権威主義」の「紙一重に見られかねない」感

憎しみや恨み辛みを乗り越え「誰もこういう思いをさせたくない」というのが「ヒロシマの心」である。

本社社主はそう理解します。

そして、オバマ大統領に多くの被爆者、県内マスコミの調査ではおおむね8割が、謝罪を求めていなかったのもそういう文脈であると理解しています。

他方で、
「エライ人が来てくれて、お言葉を頂いた」
ことに感動したという
「権威主義的」
な雰囲気も、側面としてはあったと思います。これは、別に広島だけでなく東京であろうがどの地方であろうが大なり小なり、昔からある傾向です。東京のものや外国、特に西洋のものを無条件でありがたがってしまう雰囲気です。










本社社主としては複雑な気持ちがあります。

おそらく、「誰もこういう思いをさせたくない」
というメッセージは、被爆者とその周辺の方以外には、なかなか浸透は難しいのかなあ、と。

そして、アメリカや日本政府が、「謝罪」や「総括」を被爆者たちが求めないことを良いことに、図に乗ってきたのではないか、という思いはあります。

他方、広島以外の原則的な「反米左派」の皆様には、
「広島人は単なる権威主義者ばかりじゃないか?」
と映ってしまったのではないかという危惧も抱いているのです。

それはちょっと改めて頂きたいと思うのです。

それとともに、どうやったら、「誰にもこういう思いをさせたくない」
というメッセージをいかし、現実に政治を動かして、核廃絶、核被害者、戦争被害者を出さない世界をつくっていくか。

そのことに今後も注力していくことが大事ではないか?

とにかく、核で被害を受けた人、戦争で被害を受けた人に向き合うこと。
国家というマクロな大義名分に踏みにじられた個人の尊厳を回復すること。
その具体的な成果を、少しづつでも上げていくこと。

そのことが大事ではないかと思うのです。


by hiroseto2004 | 2016-05-28 21:55 | 思想・哲学 | Trackback