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庶民派知事で何があっても心配いらない広島を ヒロシマ庶民革命


by hiroseto2004

田中康夫さん、おおさか維新、本社社主の共通点「連合・自治労・電力総連的なものへの違和感」と分かれる針路

田中康夫さん、おおさか維新、本社社主の共通点「連合・自治労・電力総連的なものへの違和感」と分かれる針路
元自治労広島県職員連合労組・支部執行委員 さとうしゅういち

田中康夫さんが参院選・東京選挙区で立候補されるそうです。
わたくし・さとうしゅういちと田中康夫さんは、2003年、2007年の広島市長選挙で秋葉忠利市長を応援する活動でご一緒させていただくというご縁があります。
田中康夫さんは、人々と握手するとき、議員や大きな組織のエライ人ではなく、「普通のおじいさん、おばあさん、お母さん、お父さん」を優先して握手するんだということを強調しておられました。
組織ではなく、県民、国民一人一人のために働くんだ。
その志にはわたしも感動したものです。







田中康夫さんは、そういう意味では、労働組合「連合」とは相性が悪かった。
初当選のときこそ、反自民と言うことで連合も支援しましたが、出直し選挙以降は連合は敵に回りました。
当時の自治労長野県職員労働組合との関係からといわれています。

おおさか維新もまた、連合・自治労に批判的という意味では似ています。
組織ではなく、個人に直接再分配を、という考え方も「表面上」は似ています。

本社社主・さとうしゅういちは、2011年1月までは「連合・自治労」参加の広島県職員連合労働組合の一役員でもありました。
連合・自治労が、長年、非正規労働の拡大にむしろ荷担してきたこと、環境破壊の大型公共事業を推進する首長となれ合ってきたケースが多いことなどから批判的です。

同じく連合傘下の電力総連についても、原発推進姿勢から批判的です。
自分たちの目先の利益にとらわれ、結局は、労働者全体の利益を損ない、結局は自分たちの首を絞めているのではないか?
そういう疑問は長年抱いてきました。そして、「おおさか維新」による、連合・自治労などへの批判も「おおむね正しい」と感じています。

そうした思いも率直に表明してきたため、民主党県議(当時)から「アンチ連合のあなたに応援されたら連合の票が逃げる」と言われたくらいです。


そうした中で、田中康夫さんが、おおさか維新から出るというのは「意外ではない」という印象を受けました。
田中康夫さんは、「既存組織の弊害打破」を最優先された、というのがわたしの印象です。
しかし、わたしは、彼とはその点は違います。
「既存組織も一般市民も、いままでのことはとりあえず棚上げし、立憲主義、民主主義、個人の尊厳を守る」
ことで共闘すべきである。
そうした考え方です。

「ウルトラ無党派」を呼び込むという田中康夫さんの考えはわからないではない。
だが、この局面では、既存のリベラル票さえ割ることにしかならないのではないか?
そのような疑問をわたしは抱いています。

橋下徹よりわたくし・さとうしゅういちが連合・自治労批判の演説をしたら、100倍迫力があるしゃべりができると2万パーセント断言できます。なぜならば、橋下さんと違い、わたしには「内部での実体験」があるからです。橋下さんには悪いが、彼には内部での実体験はないからです。田中康夫さんにしても同様です。

にもかかわらずわたしは「おおさか維新」に与しません。
連合・自治労や電力総連が腐敗していたとしても、「おおさか維新」がそれら腐敗した組織に批判的だからといっても、では「おおさか維新」が正しい、とは限らないからです。

結局、おおさか維新は法案の採決行動でも、自民党の補完に過ぎないのではないか?
たとえば、今国会では、介護職員処遇改善法案を野党四党が共同で出しても、自公と一緒につぶしたのがおおさか維新です。
「表面的な政策」は「案外悪くない」ようにも見えるが、やはり上記のように「馬脚を現した」という事実もある以上、
支持はできないのは当然です。

もちろん、地方公務員団体が腐っていることは大問題ですが、しかし、それでも、今は
「現行憲法の改悪」を阻止し、「立憲主義、民主主義、個人の尊厳」を守り通すことが大事です。

地方公務員(俗に言う労働貴族)や地方議員の腐敗除去については、「安倍的な政治の脅威」が一段落してから、手をつけても遅くないのです。

by hiroseto2004 | 2016-06-06 22:08 | 思想・哲学 | Trackback