今回の参議院選挙は、現憲法下で初の戦時下選挙です
2016年 07月 03日
□今回の参議院選挙は、現憲法下で初の戦時下選挙です
くどいようですが、今回の参議院選挙は、日本国憲法下で初の戦時下選挙です。
「最後の選挙になる」という言い方をする方もおられますが、一昔前のサウジアラビアのような完全な絶対王政にデモならない限り、それはない。北朝鮮でさえも、一応、選挙はしています。
むしろ、今回は「初の戦時下選挙」です。
安倍晋三総理は、2015年1月19日、ネタニヤフ首相と一緒にイスラエル国旗の前で記者会見し、イスラム国に対して事実上、宣戦布告をしました。
この時点で、日本は、「全世界においてイスラム国と戦争状態に入りたり」なのです。これまでも、米軍に基地を提供したり、後方支援で自衛隊を出したり、ということはありました。しかし、「裏でこそこそ」感満載でした。しかし、ここまで確信的に「参戦」したのは、安倍総理が初めてです。
あえてたとえるなら、大日本帝国における張作霖爆殺とか、満州事変にあたるのが、日本国におけるアフガン戦争やイラクへの自衛隊派兵でしょう。日中戦争も当時はまだ「事変」といっていた。
しかし、堂々と胸を張った戦争状態は1941年12月8日から。それが、2015年1月19日に相当します。
今回の参院選は、日本が戦争状態に入って初の参院選です。
そして、前回の戦争のときは、開戦後初めての空襲=ドゥーリットル空襲を「翼賛選挙」の最中に、連合軍によって受けました。
今回は、開戦後初めての、日本人の民間人を狙ったテロを、戦地ではないダッカで、開戦後初の選挙である参院選の最中に受けました。
「日本人だ、撃つな!」といった日本人の言葉もむなしく、撃たれてしまったのです。
実を言えば、ドゥーリットル空襲の段階で、空襲に対してはお手上げということも当時の軍部内では言われていた。それでも戦争を続けていったわけです。
国民は国民で、身内が戦死でもしていない限り、実際の所「戦争」を認識はしていなかった。
慌てだしたのは、1944年7月にサイパン島が陥落してからです。
これにより、本土空襲が可能となった。そしてあれよあれよという間に、東京などの大都市への大空襲、沖縄戦、そして広島・長崎へと続いていくわけです。
現代日本は、昭和17年から18年頃に相当する、「戦時なのに大半の国民はどこか情勢をまだなめきっている」状態にあります。
昭和17年(わたしは、基本的には西暦を使いますが、ここは敢えて、当時の人の気持ちにより添って元号を使います)の段階で、わずか3年後には、東京も広島も長崎も焼け野原になり、沖縄は敵に席巻されるなんて誰も本気では想像していなかったと思います。
今回の参院選は、安倍総理の翼賛選挙。
でも、昭和17年の「東條英機による翼賛選挙」でも、実は、大政翼賛会に反対する議員も健闘しました。当時に比べればまだ言論の自由もそうはいっても残っている。そういうことも考えれば「戦時下になっているからあきらめてはいけない」わけではない。
「最小限に被害を抑えるためにできることをする」べきときなのです。
by hiroseto2004
| 2016-07-03 19:17
| 参院選2016
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