「金丸・竹下」焼き直しの「安倍」が地方で苦戦し都会でウケるという「逆転」現象
2016年 07月 11日
■「金丸・竹下」焼き直しの「安倍」が地方で苦戦し都会でウケるという「逆転」現象
金丸信・竹下登といえば、1980年代の日本を動かした政治家と言って過言ではないでしょう。
金丸は副総理、竹下は蔵相から幹事長、そして総理、そしてキングメーカーへ。
彼らの政治の特徴は「ふるさと創生」に象徴されるような地方へのバラマキです。そして、借金の面倒を交付税で見るという手法で、地方単独事業(実質的には国べったり依存の事業ですが)をさせてハコモノを乱立させることです。リニアも、金丸信の野望です。
いま、安倍総理も、経済政策面では似たような政策をとっています。リニアなど、金丸信が草葉の陰で喜んでいるのではないでしょうか?
ただし、いま、安倍総理は、東北や甲信越、沖縄や鹿児島(県知事選)といった、地方で苦戦をし、他方で大阪や兵庫、神奈川などの都会で健闘しています。
原因は、以下のことが挙げられます。
1,アベ総理の介護保険改悪(2割負担導入、介護報酬カット、要支援切り捨て)は、高齢化が先行して進んでいる地方で、人々を直撃しているのではないか?
2,金丸・竹下的なハコモノバラマキは、現在は五輪関連で首都圏の比重が増しているからではないのか?実際、「地方創生」といっても、東京など大都市圏の事業が結構、政府に採用されているからではないか?
3,大阪などの都会ではかつては、特にインテリは権力批判的な場合が多かった。しかし、「ポストモダン」を経た現在、「相対化」の勢い余って、権力批判とか格差是正はダサいという雰囲気が広がったからではないのか?また、大阪の場合は、アンチ東京という雰囲気をおおさか維新がくみ取っていることもある。
4,原発事故や基地問題で煮え湯を飲まされた地方では自民党への怨嗟の声が高まっている。ハコモノをばらまきます、といわれても自民党政治への信用は回復されないところまで落ちている?
かくて、ハコモノ重視の金丸・竹下的なアベ政治は、都会でウケて、地方で苦戦する構図になっていると推測します。
by hiroseto2004
| 2016-07-11 20:16
| 参院選2016
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