【トルコ】臨界状態に達したエルドアン暴走 マスコミを閉鎖 止めるものはないのか?
2016年 07月 29日
トルコのエルドアン大統領。
先日の軍の一部によるクーデター未遂事件後、カウンタークーデターとでも言うべき暴走を続けています。
軍人だけでなく裁判官や検事らも拘束。
公務員の年休を禁止。
そして、今度はマスコミ131社に閉鎖命令。
もはや、エルドアンを牽制するものは誰もいない状態になりました。
すでに腹心だったダウトオール元首相やギュレン師は切り捨てられています。
いまや、、エルドアンのお味方をするのは、ガザ虐殺のイスラエルのネタニヤフ、そしてロシアのプーチン、そして我らが日本の安倍晋三総理くらいのものです。
プーチンと安倍は、トルコへの原発輸出ということで「協調」しています。
ネタニヤフとプーチンも軍事協力を強化。
そして、安倍とネタニヤフが無人機開発で強化。
安倍総理は、小走りで駆け寄ったことに象徴されるように、すっかり、プーチンにこびを売りまくり。
中東において、特に9.11以降、英米仏のやってきたことが問題ありまくりなのは事実です。
しかし、だからといって、エルドアンの暴走をよしとし、そんな政権に原発を売ることが良いことなのでしょうか?
最近の日本の中に、中国への反感、アメリカや欧州を煙たく思う気持ち、そんなことの勢い余って、エルドアンなりプーチンなりイスラエルなりにシンパシーを懐いてしまう、そんな危険な気風があるのではないか?
あるいは、ヒトラーのような思想にシンパシーを懐いてしまう気風があるのではないか?
トルコは日本と似た歩みをしてきた国ですが、まるで鏡のようになっているのではないか?
日本の場合、トルコよりは、自信がない分、エルドアン的なもの雰囲気の一方で、「欧米に追従して、中東やアフリカで利権を追求する」ということの双方がない交ぜになっているのではないのか?
トルコの場合、16世紀から17世紀にかけては前身のオスマン帝国が、欧州の東半分を席巻したこともあり、「自信」があるのではないか?しかし、日本の場合そうした意味での「自信」がないのではないかとも思います。
従って、米・中・欧に屈折した嫌悪を懐きつつ、国内的には人権を抑圧しつつ、対外的には米中欧とともに中東やアフリカで利権をあさる方向に行きつつあるのではないかと思います。
そんな危惧をますます懐く今日この頃です。
by hiroseto2004
| 2016-07-29 15:20
| 国際情勢
|
Trackback