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by hiroseto2004

【他社報道/反核】被団協 事務局長、米大統領「所感」評価を後悔

オバマ大統領の所感を評価したことを日本被団協の田中事務局長が後悔し、反省しておられます。

http://mainichi.jp/articles/20160802/k00/00m/040/138000c



「死を抽象化している。絶対に認められない」

 オバマ米大統領が広島を訪れた5月27日。式典に臨席した日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の事務局長、田中熙巳(てるみ)さん(84)=埼玉県新座市=は、オバマ氏の「所感」を直後の記者会見で「素晴らしい」と評価した。そのことを悔いてつづった「反省の記」が今、田中さんの手元にある。オバマ氏が「死が降ってきて」と表現したことに、後から気づいたからだ。「死を『作った』んだ。謝罪の証しとして、核兵器をなくしてほしい」と、一刻も早い核兵器廃絶の実現を訴え続けている。

現職の米大統領として初めてオバマ氏が広島を訪れたあの日、田中さんは被団協メンバー2人と平和記念公園であった式典に参列していた。

 オバマ氏の所感は同時通訳されたが、文面は配布されなかった。田中さんは緊張の中で聴き、一緒に参列した2人と内容を確認し合う余裕もないまま、直後の記者会見で感想を尋ねられた。「広島と長崎は、私たちの道義的な目覚めの始まり」などと述べた後半部分が印象に残っていた。「素晴らしい文章だ」と評価した。一方で「生きている間に、核兵器廃絶は達成できないかもしれない」と述べたことに対し、「がっかりした」と指摘した。

 翌朝、新聞2紙を手に上り新幹線で帰路につき、所感の日本語訳が載るページを開いた。「71年前、晴天の朝、空から死が降ってきて世界が変わりました」と始まっていた。がくぜんとした。「死が『降ってきた』んじゃないだろう。死を抽象化している。絶対に認められない」。所感を評価した自分が許せず、車内でパソコンを開き、「反省の記」を書き始めた。書いては消すことを繰り返すうちに「腹が立ってきて、途中でやめた」という。

 「反省の記」には、自身を責める言葉がつづられている。

 内容を振り返ることなく、記者たちには積極的な面を評価し、具体的道筋についてまったく触れていないことへの不満も言った。しかし、それにしても残念に思っている。しゃべった責任は重く受け止めなければならない。

 田中さんは13歳の時、長崎の爆心地から3.2キロの自宅で被爆した。爆風で外れたガラス戸などの下敷きになったが、奇跡的にけがはなかった。3日後、親族の安否を確かめるため爆心地に入ると、黒焦げの遺体が散乱していた。「ハエが卵を産み、ウジがわいている人もいた」。原爆は伯母ら親族5人の命を奪っていった。

 今年で創設60年を迎える被団協は6月16日、東京で開いた総会で「大統領としての(原爆投下に関する)責任は一切語らなかった」と、オバマ氏の演説を非難する決議をした。田中さんは「『謝ります』と言ってくれればいいわけじゃない。世界中の核兵器をなくすため、先頭に立ってほしい」と力を込める。「71年前、死は自然現象のように『降ってきた』のではない。原爆を投下して『作った』んだ。人の世であってはいけない地獄を作ったんだ」【福島祥】


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by hiroseto2004 | 2016-08-03 18:31 | 反核・平和 | Trackback