【他社報道】イギリス・イスラム評議会、イスラム教徒女性に対する差別の撤廃を要請
2016年 08月 13日
イスラムというと「女性差別だ!」と脊髄反射してしまう日本人、欧州人も結構多いと思います。
しかし、それを言い出したら、キリスト教だって、仏教だってかつては相当女性差別的な風習が残っていたわけで、イスラムだけを取り立てて非難するいわれはありません。
むしろ、イスラムへの偏見が、特にイスラム女性を直撃しているのは確かに言われるとおりです。
イギリスも旧植民地出身者を中心に多くのイスラム系女性が住んでいます。そうした人たちの中で、欧米への反感の勢い余ってイスラム国に傾倒してしまう人も多いのも現実です。
一人の外国人として、内政干渉する権利はありませんが、しかし、イギリスがどう対応するか、注目していきたいですね。
イギリス・イスラム評議会、イスラム教徒女性に対する差別の撤廃を要請
イギリスのイスラム評議会が、同国におけるイスラム教徒女性に対する差別の撤廃を求めました。
イルナー通信によりますと、イスラム評議会のハールーン・ハーン議長は、12日金曜、イギリスにおけるイスラム教徒女性の懸念すべき経済状況や雇用状況に関するイギリス庶民院の女性平等委員会の最新の報告を歓迎し、この差別的な状況の改善に向けて、メイ政権に速やかな措置をとるよう要請しました。
ハーン議長はまた、「イスラム教徒が雇用市場に参入しやすくなる効果的な政策の実施は、貧困や彼らに対する偏見への対策となる」と語りました。
女性平等委員会の報告ではまた、イスラム教徒、特に女性は、ほかの社会的な集団と比べて、衣服のあり方やその宗教信仰により、雇用上の差別を受けていることが明らかにされています。
さらに、65%のイギリスのイスラム教徒の女性が経済的活動を行っていないとしています。
女性平等委員会は、イギリス政府に対して、真剣にイスラム教徒女性の雇用上の差別に注目するよう求めています。
by hiroseto2004
| 2016-08-13 22:48
| ジェンダー・人権
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