小池知事にお株を奪われた野党・市民連合、「政策を曖昧にすれば支持される」錯覚を克服せよ
2016年 08月 30日
野党・市民連合は完全に小池知事にお株を奪われました。
先の東京都知事選挙で立候補を断念した宇都宮健児先生が、小池知事に直接会って政策提言を行い、こうした中で、小池知事も、築地市場の豊洲移転を延期する決断をしました。
リベラル層にもかなり食い込む政治的基盤を小池知事はつくりました。
他方、お株を奪われた感があるのは、野党・市民連合です。
鳥越俊太郎さんを押し立てて都知事選挙を戦ったこと自体は意義はあったと思いますし、そのこと自体は否定しません。
現実問題として、野党・市民連合が「あの時点でああいう選択肢かとりようがなかった」ことも現実でしょう。
しかし、選挙戦に入り、築地市場移転問題を含む政策面でハッキリしなかったことも、共産党や民進党支持層などの「身内」の離反を招いたのではないでしょうか?
なぜ、宇都宮先生の政策をバーンと丸呑みしなかったのだろうか?
返す返すも悔やまれます。
野党、特に民進党の議員やコアな支持者の中に結構ある錯覚は以下でしょう。
「政策をハッキリさせると票が逃げる。」
というものです。
ハッキリ申し上げると、劣化ウランよりも硬く「政策をハッキリさせると票が逃げる」という信念をお持ちの民進党(旧民主党)議員及び支持労組幹部、あるいはコアな支持者は少なくない。
しかし、現実には、政策、特に都政に関する政策をハッキリさせなかったが故に、無党派層どころか身内の票さえも失ったのです。
国政でもそうです。熊本地震があったのに、川内原発再稼働反対一つ言えない民進党は、直後の北海道補選で推薦候補を敗北させました。
鹿児島県知事選挙で「原発停止申し入れ」を公約にした三反園知事が圧勝したのとは正反対です。
「政策をハッキリさせると票が逃げる」という信念をお持ちの民進党(旧民主党)議員及び支持労組幹部、あるいはコアな支持者の皆様は、目を覚まされるべきでしょう。
また、あまり民進党が上記の信念にとらわれ、ふらついているようだと、日本共産党が民進党と組むのは共産党自身にとってもマイナスではないか、そんな懸念さえ出てきます。
by hiroseto2004
| 2016-08-30 20:36
| 東京都政
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