ブラジル・ルセフ大統領が失職、事実上のクーデター
2016年 09月 01日
ルセフ大統領が弾劾され、失職しました。
実態は、ルラ大統領以来13年続いた左派政権を転覆するクーデターと言えます。
ルセフ大統領、弾劾で失職=後任にテメル氏-ブラジル
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016090100029&g=int
【ブラジリア時事】ブラジル上院(定数81)に設置された弾劾法廷で8月31日、政府会計の不正操作に問われたルセフ大統領の罷免を決める投票が行われ、議員定数の3分の2(54票)を超える61議員の賛成でルセフ氏の弾劾・失職が決定した。罷免に反対した議員は20人だった。
議会最大勢力のブラジル民主運動党のテメル大統領代行が大統領に昇格し、2018年末までのルセフ氏の残りの任期を務める。13年間続いた中道左派の労働党政権は終わり、政権交代した。
テメル氏は弾劾投票終了後、大統領就任式に臨んだ。閣議も開き、4日から中国で始まる20カ国・地域(G20)首脳会議に出席し「政治が安定した新しいブラジルをアピールする」と訴えた。
一方、上院で同時に行われたルセフ氏を公職追放するための投票は賛成が少数で否決された。これにより、ルセフ氏は政治活動を続けることが認められる。投票結果を受けルセフ氏は大統領公邸に集まった支持者に「これはクーデターだ。戦い続ける」と宣言した。
ルセフ氏は財政悪化を隠すため、政府が支出する補助金を国営銀行に肩代わりさせたとして、弾劾に問われ、5月に停職となった。「違法行為は一切していない」と徹底抗戦してきたが、認められなかった。
昨年12月に始まった弾劾手続きは約9カ月に及んだ。政治の混乱で議会審議は停滞し、弾劾に至った本来の国民の不満の元凶である不況対策などは結果的に後回しになっている。弾劾騒ぎの真っ最中にリオデジャネイロ五輪が開かれ、世界に向けてブラジル政治の醜態をさらすことになり、国家のイメージが受けた打撃は計り知れない。
ルセフ氏は11年、ブラジル初の女性大統領に就任し、貧困対策で手腕を発揮した。しかし、長引く不況や政治腐敗に国民の不満が高まり、政権運営に行き詰まった。(2016/09/01-10:21)




