テロ組織モナーフェギン、アメリカの庇護下に
2016年 09月 13日
モナーフェギンはアメリカやサウジがイラン・イスラム革命に対抗して支援していたイラクを拠点とする組織です。
テロ組織モナーフェギン、アメリカの庇護下に
イラク政府が、声明を発し、テロ組織モナーフェギンの最後の一団がイラクから撤退し、アルバニアに向かったとしました。
アミーンザーデ解説員
モナーフェギンの最後の一団がイラクから撤退したとする、イラク首相府の声明の一部では、モナーフェギンはイラクから完全に撤退し、この問題は終了したとされています。モナーフェギンはイラクで行った犯罪行為により、イラクの人々の怒りを買っていました。
イラク政府は繰り返し、モナーフェギンに対してイラクから退去するよう求めていましたが、欧米諸国がこの組織を支持していたことから、モナーフェギンのイラクからの完全撤退が妨げられていました。アメリカは、このテロ組織を支援していました。アメリカは以前、この組織をテロ組織に指定していましたが、その後、この指定を解除し、大規模な支援を与えました。現在も、アメリカ当局はこのテロ組織の過去の行動に関する情報が何もないかのように記しています。
モナーフェギンは1979年のイスラム革命の勝利の当初から、イランのイスラム体制に対する武装闘争を行いました。このテロ組織は1980年代とその後、爆弾テロなどの手段で、1万7千人以上を殺害しました。
アメリカはこの数年間ずっと、人々を欺くような方法により、テロと戦わず、自らのテロ支援を覆い隠し、モナーフェギンのテロ活動を政治活動として正当化しています。
モナーフェギンはイラクのサッダーム政権と近い関係を持っていました。ヒラリー・クリントン現民主党大統領候補は1994年、アメリカの新聞ウォールストリートジャーナルにおいて、サッダームはモナーフェギンを自国の軍隊より信用していたと記しています。彼らはサッダームの私兵として、任務を遂行し、1991年、イラク南部の人々に対する暴力的な弾圧に直接的に関与しました。現在も、地域におけるアメリカの主要同盟国のサウジアラビアは、この組織に対する支援を表明し、彼らを地域における扇動行為の道具として利用しようとしています。
アメリカのマケイン上院議員や下院外交委員会のエド・ルイス委員長は、モナーフェギンの最後の一団がアルバニアに移送されたことを歓迎し、 モナーフェギンを維持する上でのアメリカの責務について再度触れました。マケイン上院議員は、より多くのモナーフェギンのメンバーを受け入れたアルバニア政府に対し、「この受け入れにより、人道的な問題が解決したことについて、アルバニア政府に深く感謝する」と記しました。
しかし、一部のメディア業界や政界は、アルバニアの問題に関して、この国は貧困や治安悪化に直面していることから、これをべつの側面から注目しました。新聞ハフィントンポストは少し前に、政治、治安、法的、民間の各機関を強化し、改革しようとするアルバニアの努力は、このテロ組織がこの国に 入ることを軽視、或いは無視した場合には、弱体化すると記しました。
モナーフェギンに対するアメリカの支援は、アメリカがこれまでどおりこのテロ組織を支援し、モナーフェギンとテロ組織ISISを区別しないというメッセージを伝えています。