人気ブログランキング | 話題のタグを見る

県政にガツンとモノ申し、何があっても心配しないで良い広島を


by hiroseto2004
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30

ドゥテルテは「アメリカという王様は裸だ」と言いたいのではないか?

麻薬犯罪者は街頭でぶっ殺す!というドゥテルテ大統領のやっていることは、人権という観点からは褒められたものではありません。

しかし、麻薬犯罪者を放置していたら、庶民の人権が侵害されるという危機感を彼が持っているのも確かです。
さらに、ドゥテルテのやっていることを西側が批判する資格があるかと言えば残念ながらNOではないかとも思います。アメリカでの警官による黒人射殺。死刑は廃止していても実際には街頭で凶悪犯を射殺している欧州。テロ黒幕のサウジを支援するアメリカ。本当にドゥテルテを批判できるのか?ドゥテルテが褒められた人間かどうかは別問題として、ドゥテルテは「アメリカという王様は裸だ」と叫んだわけです。

フィリピンの中国接近

http://parstoday.com/ja/news/world-i18013

フィリピンとアメリカの関係における緊張を受け、フィリピン政府は、中国やロシアとの関係を拡大すると表明しました。

ヴァガーリー解説員

フィリピンのロペス貿易産業大臣によれば、同国のドゥテルテ大統領は近い将来中国を訪問する予定だということです。ロペス大臣によれば、フィリピンと中国は、合同投資の合意に注目すると、全ての協力を拡大するため非常に良好な下地を有しているということです。またフィリピンと中国の貿易の均衡について触れ、「フィリピン政府は、中国から更なる投資をひきつけ、この国への輸出を増加することに注目を寄せている」と述べています。

3ヶ月前に就任したフィリピンのドゥテルテ大統領は、アメリカからの独立政策を追求するつもりであり、このため、アジアとの関係拡大を政府の外交政策の優先事項と発表しています。この政策に対して、アメリカは不満を示しています。

こうした中、同国の麻薬密売業者に対する司法判決なしの死刑といったフィリピン大統領の政策表明は、アメリカなどの西側陣営の抗議を引き起こし、これに対してフィリピン政府やドゥテルテ大統領個人は激しく反発しました。彼は西側をフィリピンの内政干渉で非難しました。ドゥテルテ大統領のフィリピンからのアメリカ軍の撤退要請や、オバマ大統領のフィリピンへの兵器売却反対により、両国の関係はさらに緊張することになりました。フィリピンの大統領も、政府は中国やロシアなど他の国との協力に向かうことを表明しました。

政治評論家の見解では、ドゥテルテ大統領の中国との関係拡大に向けたアプローチは、両国にとって重要な影響を及ぼすだけでなく、地域の平和や安定にもつながるということです。

中国とフィリピンは、南シナ海の一部の島の領有権を巡って対立しており、フィリピンの前政権は、アメリカに追従し、この問題をハーグの仲裁裁判所に提訴しました。この裁判所はフィリピンに有利となる判決を出しました。こうした中、フィリピンの大統領は、中国との関係改善に向けた協議の代表として、ラモス元大統領を選出しましたが、このことは挑発的な行動よりも、中国との協議を望んでいることを示しました。このため、政治評論家は、中国との関係拡大と投資の誘致にむけたフィリピン政府のアプローチは、南シナ海の領有権問題を解決する可能性もあると見ています。

フィリピンがASEAN東南アジア諸国連合の加盟国であり、タイヤベトナムと共に中国と対立を抱えていることから、フィリピン政府の中国との更なる協力に向けたアプローチは、地域情勢に影響を及ぼし、タイやベトナムも中国との対立を政治的に解決しようとする可能性を生じさせています。

政治評論家は、フィリピンの人々の反米大統領の立場への支持は、フィリピンと中国・ロシアとの協力拡大を加速させるだろうと見ています。最新の世論調査によれば、ドゥテルテ大統領の支持率は就任から3ヶ月で上昇しています。これは彼の麻薬密売業者への対応と、アメリカからの独立政策がフィリピンの世論に支持されていることを意味します。

フィリピンの人々の反米の立場により、ここ数年、アメリカ軍はフィリピン国内の基地から追われています。フィリピンの前政権がアメリカ軍のフィリピン復帰に同意しましたが、フィリピン人の3分の2以上が新大統領の反米の立場を支持していることは、人々が他の国同様、アメリカを自分達の問題の主な要因であると見ていることを示しているのです。


by hiroseto2004 | 2016-10-07 06:41 | 国際情勢 | Trackback