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庶民派知事で何があっても心配いらない広島を ヒロシマ庶民革命


by hiroseto2004

「自治労打倒!議員給料削減!」橋下から「万博誘致」松井へ 「維新」の重点シフトの背景は?

大阪府の松井一郎知事(日本維新の会代表)が、万博誘致を打ち出しました。

要は、1964年の東京五輪の後の1970年の大阪万博の二番煎じをやりたいということでしょう。

それにしても、松井知事や彼の弟分の橋下徹さんは、単純化して言えば「自治労打倒!」「議員給料削減!」だけでバカ受けしてきたといえるでしょう。
特に、大阪が没落する中で、焦りを深め、公務員に苛立ちを募らせる中小企業者や、就職氷河期で割を食ったという意識から、「自治労」など「既得権益」に反感を持つ団塊ジュニア世代などにバカ受けしてきたといえます。

しかし、ここへ来て、自治労や議員をぶっ叩く「だけ」では、問題は解決しないことが明らかになってきた。
そこで、安倍総理の国家社会主義に屈服し、万博を誘致というえさで、大阪府民の支持を維持する。
そういう戦略に転換してきたのです。

乱暴に言えば「敵を作って求心力を高める」橋下から、「古い利権誘導で政権基盤を維持する」松井へ。
大阪維新はその性格を変えてきているようにも見えます。

新自由主義+大阪民族主義の政党から、中央では与党と連携しつつ、大阪において金城湯池の支持基盤を維持し続ける地域政党へ。

議員を多く抱えるようになり、ひとしきり府内自治体の首長ポストも奪取した今、「改革政党」から「与党補完政党」への流れは止まらないでしょう。

また、おおさか維新の大きな支持基盤の一つである団塊ジュニア世代の動向も関係するでしょう。
2000年代から2010年代初頭には、団塊ジュニア~ポスト団塊ジュニア世代は、社会の中軸の人々よりは若く、当時の中軸世代(団塊世代~バブル世代)への反感から「自治労打倒!」「議員給料削減!」に共感していたのです。

しかし、団塊ジュニア世代が40代にさしかかり、社会の中軸世代となっています。こうなると「既得権打倒!」よりは、「利権を東京から引っ張る」ことに期待をしてしまう傾向が強まるでしょう。

おおさか維新の変質は、こうしたところにも原因があるのではないでしょうか?

もちろん、橋下代表時代のような「自治労打倒!」「議員報酬削減!」だけで世の中が良くなるわけはない。
連合・自治労の堕落は本社社主も良く存じています。しかし、たとえば、自治労が原発をつくって事故を起こしたわけでもないでしょう。自治労が格差を拡大の主犯でもないでしょう。橋下時代の維新は人々の怒りのガス抜きになったといえます。

他方で、現在の「松井維新」のように、ハコモノにばかり投資をするような安倍自民党のやり方を補完する政党もまた、庶民のためになるとは思えません。

庶民の暮らしを直接応援する政治を「我々」は高々と掲げて自公・維新に対抗しなければならないのです。


by hiroseto2004 | 2016-10-08 21:53 | 大阪府政 | Trackback